婆さんの呪いが解けました。

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超短編テキトー小説　『文学少年の憂鬱』

「ぼくは、結核になるんだ。」

凍えるような寒空のした、ハジメは手をかたくにぎりしめ、ひとり半袖半ズボンでじっと立ちすくんでいた。

クリスマスの賑わいも嘘のように、サラリーマン達は奴隷のようにせかせかと灰色の町を動き回っている。
気の抜けたようなレールのジョイント音がどこからか響いてくる。

突然、何かを決心したように少年は顔を上げた。
弱弱しい夕陽が場違いな灰色のタワーの影に隠れようとしていた。

…ぼくも今からあのバブルの遺産の一部になる…

誰もが夢を見ていた時代のノスタルジーに浸るため。

重い足取りで鉄扉をくぐると、みるみる景色が遠のいていった。
人がゴミのようだ。
そんな声が聞こえてきたような気がした。

どこまで来てしまったのだろうか、気が付くとそこは神社のようだった。
少年は遠いまなざしで東大の方向を仰いだ。
灰色のタワーが視界を遮って、現実をまざまざと見せ付ける。
全身の力が抜けていくのを感じた。

…はぁ

少年は大きくため息をついて、半袖と半ズボンを脱ぎ捨てた。
れもんのすっぱい香りが鼻をつくようだった。

どこまでも果てしない闇の端っこで、夕陽の名残がぼんやりと染みをつくっていた。

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知ってましたか？
代ゼミタワーの日日是決戦神社から東大の方向を仰ぐと、代ゼミタワー自身が邪魔をしていて見えないんですよ。


さて、昨日と今日とで今年のセンター試験を解きなおしてみました。

775点(900点中)でした。
本番に解いたときより約100点も高い点数です。
なんで本番で失敗したのかな…
やっぱり婆さんの呪いなんでしょうか。

別に本番は解きなおしたりしないので、答えを覚えていたわけではありません。
というか、数学ⅡBは本番より点数ひくかったし。
むしろ本番なんであの問題で88点も取れたんだろう。


　
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