歩くのって基本的だけど、結局のところいちばんいいって聞いたよ!
と教えてもらったのは娘が幼稚園のとき、近くの公園で井戸端会議をしていた時でした。ママさんたちはマラソン大会に出るとか、テニスを習ってみることにしたとか、自分たちの体調を何とか維持して生き続けなければという話をしていたので、健康なのに立派だなあと思っていました。人間苦しまないと「わかっちゃいるけど」という発想になりがちですから、健康なのに努力をはじめるというのはすごいなあと今でも思うのです。
そして私もマラソン大会に、と声をかけてもらえたのですが、残念ながらその時から足は腫れていて厳しい状況でした。みんなに迷惑をかけたくもありませんし、私自身病気を悪くするわけにもいかなかったので、応援だけはするねとお伝えしました。
幼稚園の送迎のあと、何人かのママがマラソンの練習に繰り出して走って行きます。
自転車を漕ぎながら「がんばってねー!」と手を振って応援しますが、すごいなあという感情とは別に、ちょっぴり羨ましいなあとも思っていました。
そんな折、公園でちょっと走ったりしてみたんですね。でもうまくいかない。どうも足がとにかくぐらぐらするので、力が入らないのです。思いっきり走ろうとすると、着地する時にぐねっと捻挫しそうになりますし、蹴り出す時にはすっぽ抜けるような感覚で力がうまく足に伝わりません。危なっかしいことこの上ないので、先生に相談してみようと思いました。
「先生、あのですね、運動をそろそろきちんとはじめようかと思っているのですが」
「いいですよ、運動は。」
「ありがとうございます、しかしですね、足がいうことを聞かずに、どうもうまく走れませんで」
「はーーしーーるーー!?」
・・・・・・せんせい。。一体どうしたのでしょうか?
相当驚かれて、笑いながらですがちょっと怒られましたです。笑
要するに、運動というのはウォーキングだったり、家での体操やヨガのようなゆったりとした動きをさしていたようでして、走るとか球技とか柔道とかそういうのはダメなんだそうなんですね。
私の中では「運動」って、運動会ですよ!オリンピックの競技ですよ。
猛ダッシュして、球技やって、綱を引っ張ったりなんかしちゃって。無酸素運動ですよね。
だからもう有酸素運動のことを指しているとは思わず、あ、そういうことなんですか?と笑いながら答えました。それなら私毎日幼稚園の送迎してるんで多少は運動してますーなんて言ってました。あとはプールに行って歩いていたんですけど、それもこう、4泳法でガツガツ泳ぐとかじゃなかったんで、リハビリプールで歩いてるのがほとんどで、泳ぐのはわずかだったので運動にまではいたってないよなあ、頑張ってるんだけどなあくらいに思ってました。
あなた、自分の病気をねえ、もう少しちゃんと理解しなさいと指導されました。
それからですね、ようやくリウマチってなんだろうって知ることを始めました。
正確には私はリウマチではないので、読んでも意味ないだろうと思っていたんですね。でも参考になることはたくさんあって、あー、やってしまった、今まで何していたんだろうと思いました 笑。
子育てで、特に悩んでいたわけでもないけれどいっぱいいっぱいだったりもして、自分のことはとかく後回しにしがちですね。
だからこそ気づくと極限状態で、症状もずいぶん悪くなってから先生に報告、みたいなことも往々にしてあります。
でも、自分の病気と向き合い続けると、心がこう暗くなってくるんですよね。
うっかり、あゝ、なんで私はこんな病気になっちゃったんだろうって思いが。去来してしまいます。
だからあまり向き合いたくもないんです。
適度に、というバランスは非常に難しいし、私はそれがまだうまくできません。
運動というリハビリ内容も、時に無茶していたりするのかなと今でも思いますが、とりあえずウォーキングは続けています。