ヘルプマークというものを、私は持ち歩くカバンにつけています。
認知度は低いかなと思います。古い歴史はありませんが、かと言って数年前にはじまったばかりですね、と言うほど浅い年月のものでもないです。
実は、例のごとく、このヘルプマークに嫌気がさして外していた時期があります。
このヘルプマーク、何の効果があるのかわからず、ただの電車などで「席を譲ってください」マークのような感じがして嫌でした。みんな大変なのだから、私だけ譲ってもらうとか申し訳ないと思いました。マークを見つけて目を背ける方がいらしたりして、とても申し訳なく思いました。電車に乗る時は隠しながら乗るようになりました。
そして自分が病気ですとアピールして、面と向き合わされている感じも嫌でした。
病気を忘れてもっと前向きに生きるんだ!なんて安いプライドを掲げてポイと捨てたのです。
その後、娘からなぜ無くなったのかと聞かれて、気分が良くないから、くらいしか答えられませんでした。
すると
「歩いてても、マークがあれば許してもらえるのに」
「お友だちに聞かれたときに役に立つのに」
だからつけてくれとハッキリ言いませんが、とにかく付けて欲しそうなのです。
何度も何度も問いただされる娘の理屈に対し、私は何も答えられませんでした。
そこで、私もヘルプマークの認知度が低いなと思いますし、布教活動!くらいに思ってもう一度つけることにしました。
今は堂々とつけていますが、当時はそれでもおっかなびっくりでした。
しばらくして、娘のお習い事でママさんから
「それ、なんですか?」
と聞いてもらえました。
簡単に説明すると
「知らなかった!教えてくれてありがとう」と言ってくれました。大変に救われた気持ちになりました。
何をしたらいいんですか?と追加で聞かれて、
「怒らないでもらえたら。歩くの遅かったり、階段登るの休んだりしちゃうので、どうぞ追い抜いて欲しいです。こちらは必死で気づかないから、口では言えてないけど、ごめんなさいカードみたいな。そんな感じです。」
と言ったら、オッケーです!声かけるのはこちらも勇気入りますしね!みたいな反応でまたまた元気をもらいました。
娘も、信号や駅の階段で私がトボトボ歩いているのに、
「マークあるから大丈夫!ゆっくりでいいよ」なんて。しっかり者のお姉さんのように元気に発言してくれるようになりました。ヘルプマークを心の支えにしていたようです。
私の中では、決して「助けてください、私たちみじめなんで」というマークではないです。
こんな生き方の人もいるので、よろしくお願いします、マークだと思って、堂々とつけています!