トドママのあるがままに

難病指定を受けている母親です。
笑顔を忘れないように、そんな思いだけでつらつら書きます♪

パパ、大ショック

2021-02-20 15:18:19 | 日記

「ねえねえ、今ね、ものすごくショックなことがあったのよ。」

少し前のことになりますが、お店に立ち寄ったあとに突然聞いてくれとばかりに主人が発言しました。

えー、なになに、楽しそうだったじゃないのよ、と思うわけですが、そこはあまり気にせず聞くことにしました。

 

「あのね、あの子かわいいわね、ってレジの方達が話してたの。それはうれしいじゃない?」

お店でレジの方たちの立ち話が聞こえたようです。聞き耳をたててというよりも、本当に聞こえてしまったようなので、本人にしてみれば申し訳ない気持ちで聞きつつも、自分の子どもがかわいいと言われて嬉しかったそうです。

「それでね、『おかあさん、足が悪いのかしら。可愛そうね』」って言うの。やっぱりね、君の容姿は気持ち悪いとか醜いとか、そういうことではないし、病的だなってわかるみたいだよ。堂々としてなさいな。」

と、慰めてもらいました。当時は絶大に自分の変わっていく姿を気にしていた時で、実際に暴飲暴食してしまうこともありましたので、自制がきかない自分に対しても嫌悪感がありました。それを夫も娘も何度も慰めてくれてはいたのですが、気にし続ける私を事あるごとにまた慰めてくれていました。

ありがとう。

「ところがどっこい。」

え?続きがあるの?

「『あのお父さんね、ちょっと太り過ぎで心配よね。ダイエットした方がいいと思うわ。』って言われてしまったのよー。」

もう、パパ、少しおかしくなって女性的な話し方に変貌しています。

大ショックだったとか。

僕こそがダメなんだと 笑

そして私は大爆笑。娘がえ?え?なんて言われたって?と聞き直すほど、私がケラケラと笑い倒しました。

 

この発言によって、買おうとしていたおかきを買うのを控えたそうです。

レジのお姉様方!ナイスアシストです。でも、売り上げは減っちゃったかも?

 

かわいそうって言われることを嫌う方もいるかもしれませんが、私は明らかに異質な外見をしておりますし、変な歩き方になったりしていたので、かわいそうと言われることはむしろ心を砕いてもらっている気がして、とても嬉しかったです。それは今でも変わりないですね。

もちろん普通に接してくれるのは一番嬉しいですけれども、こういう人間にいきなり出会って普通に接するって難しいと思うんですね。

仕方ないな、ダメなやつだから、と蔑まれてしまったり、馬鹿にされてるなと感じることも多く、それらは純粋にとても悲しくて心がしぼんでいくような心持ちでした。

 

「何でこんな姿なの?」と子どもたちはカラリと聞いてくることがありました。大人にしてみればギョッとする質問かもしれませんが、私はこれまたとても嬉しかったです。聞いてくるということは、自分とは違うけれども、それを軽蔑していないという証拠でもあって、純粋な気持ちできいてくれていることがよくわかるからです。

それが証拠に、「お病気でね、ここが腫れてるのよ」くらいの説明でも納得してしまうことが多かったですね。病気だからかあ!みたいな、ほんと軽い疑問と捉え方。子どもたちのこういう反応には何度救われたかわかりません。

ただ、パパの話、これを聞いて、一家の台所をまかされた私としては何とか頑張らねばと思ったのも事実です。

病気の人間がひとりいると他の人は比較して健康だと思いがちですが、ダメですね。それとこれとは別。むしろ外食や出来合いのものが多くなって、食生活が乱れがちになります。気をつけないと。あっちもこっちも、大変です 笑

そして何年も経った今、ようやく夫婦でダイエットも頑張っています。