(C)TOSSランド/小学校/5年生/理科/てことつり合い
5年理科 てことつり合い 授業記録
第1時 棒を水平につり合わせる
TOSS狸ばやし 臼井俊男
1.準備からめあてを書く。
A4のかごに,カラーボードを切った棒(30㎝×2㎝)凧糸・ナイロンひもを人数分・セロテープ入れておいた。
それを各班の机上に置いておいた。
日付,めあても板書しておいた。
理科室に入ってくる子どもたち,早速かごの中のものを物色。
はやくもかごの縁でつり合わせはじめる子どもたちもいる。
「日付とめあてをノートに書きます。2分で書きます。」
(めあて:棒を糸でつるして水平につり合わせることができるだろうか。)
実験の時間をたっぷりとりたいので,いきなり授業にはいる。
いつものように,ノートを書く子どもたち。
机間指導を一周して書いてあるかどうかを確認。
その後,鉛筆を置かせ,説明をする。
2.左右の幅が同じ棒をつり合わせる。
「かごの中に棒が入っています。凧糸をセロテープで棒に貼ります。」
わざとつり合わない演示をする。片方の腕が下がっている状態にする。
「これはつり合っていると言えるでしょうか。」
子どもたち,口々に「違う,言えない」と言う。
「では,どう言った状態がつり合ったと言えますか。」
子どもたち「水平,まっすぐ,平行」などという。
「地面や床と平行になったことをつり合うと言うんだね。」
「では,この左右の幅が同じ棒は,つり合うでしょうか。」
挙手で確認する。つり合う,○が32人,つり合わない,×が2人。
板書(①左右の幅が同じ棒 ○32 ×2)
「今から5分間,実験して確かめましょう。」
黒板に簡単な図を書いてから,机間指導。
子どもたちはかごからおのおの取り出して実験をする。
とても熱中している。
すぐに「先生,できたよ!」などと言ってくる。
できた子には,教卓に用意しておいた60㎝~180㎝の丸棒,角材などに挑戦させる。
指の上でつり合わせた子や,角材の上でつり合わせた子などもほめた。
色鉛筆や教科書をつり合わせている子もいて,取り上げてほめた。
ほぼ全員が短い棒でできたことを確認し,持っているものを置かせる。
「つり合いましたか?」
全員が,つり合いました!と答える。
「棒のどこでつり合いましたか?」
子どもたちは,「真ん中]「中心」と答えた。これではいけない。
棒の短い長さの真ん中もあり得るからだ。
詰めの問いを出す。
「真ん中,中心とは棒のどこですか?」
子どもたちは答えられない。やがて,「左右が同じ」と言う子が出る。
「そのとおり!左右の長さが同じところでつり合っているんだね。」
板書(同じ幅の棒は,左右の長さのおなじところでつり合う)
「このつり上げられた点を支点と言います。支える点です。
Aくんが指にのせていましたが,その指の触れている点も,支点です。
支点は支える点なので,つり合っていなくても,支えていれば支点なのです。」
つり合っていないと支点とは言わないのではない。
ここを間違えないよう,しっかり教え,板書する。
Aくんの下から支える図も書いておく。
3.幅の違う棒で行う。
「三角形の板は,つり合うでしょうか。」
「三角形の場合は,直角を上にした時,上の辺が水平になった場合をつり合うとします。」
きちんと,条件を示しておく。
板書(②三角形。三角形の形もかく。)
同様に挙手確認。○30名 ×4名。
カラーボードを三角形に切ったものを配布。2名に一つ。
どんどんつり合わせられる。
答えを問うと,どの子も「つり合う!」
「第3問,木の枝はつり合うでしょうか。」
校庭の草捨て場で拾ってきた50センチほどの枝を提示。
板書(③木の枝)
挙手確認。全員が○。
これは,教師の演示実験をする。
騒がしくなってきたので,じらしながら集中させる。
結果は,○。
第4問はかさ。同様に板書し,確認し,演示する。
第5問,金属バット,第6問,大根も同様に演示実験。
どれもつり合う。子どもたちは集中してみていた。
ノートに板書を写して終わり。
参考文献:ドラマを生む向山型理科の展開小学五年(小林幸雄氏の論文) 明治図書
Copyright (C) 2008 臼井俊男. All Rights Reserved.
TOSS(登録商標第4324345号)、TOSSランド(登録商標第5027143号)
このサイトおよびすべての登録コンテンツは著作権及びリンクはフリーではありません