(C)TOSSランド/小学校/5年生/理科/もののとけ方
5年理科 てことつり合い 授業記録
第3時 幅の違う棒で同じおもりをつり合わせる
臼井俊男
1.めあてを黒板に書いておく。
(板書) 10/9 幅の違う棒で,同じおもりをつり合わせられるだろうか。
「来た子から,めあてを写します。」
半数以上が書けたことを確認し,教卓に集める。前時の実験道具を見せながら,復習,確認をする。
「前回は,幅の同じ棒で同じおもりをつり合わせました。どこにつるすとつり合いまし
たか。」
・両端 ・両端から同じ長さ ・支点から同じ長さ
2.両端におもりをつるす。
「今日は幅の違う棒で,同じおもりをつり合わせます。まずは,つり合わせます。
その後,両端につるします。」
演示で場所を示す。つるさない。
「予想を立てます。板書を写して,予想を○か×で書きます。」
(板書)①両端におもりをつるす。(図)予想○ ×
机間指導を一回りして,書かない子,線引きを使わない子に声をかける。
「つり合う,○の人?つり合わない,×の人?」
挙手確認。○24人 ×6人。人数の少ない方から,理由を言わせる。
×真ん中から長さが違うから。
×面積が違うから。
×板の重さが違うから。
下2つの理由は,以前おもりなしでやったことを忘れている。子どもの思いこみはなかなか変わらない。
○両端だから。
○同じ幅の時もつり合ったから。
○同じ重さだから。
「では,実験をしてみましょう。2人組で行います。班でかご1つと鉄製スタンド2つを
持って行きます。」
かごには,班で使う板や道具が入っている。
5分ほど,実験をさせる。速いグループ,遅いグループがある。速いグループには,結果と気付きを書かせる。
「班ごとに結果を発表します。1班~8班」
どの班も,つり合った。
「ノートに,結果,つり合う,と書きます。」
板書もする。
3.両端から同じ長さにおもりをつるす。
同様に説明→予想→理由→実験→結果発表の順に行う。
予想は○5名×25名。逆転現象だ。
理由は×両端がダメだったから。両端は端から0㎝なので。○の理由は出ない。
実験で,結果が出た班は,ノートに記入させ,他の長さでも確かめさせる。
結果はどの班も,どの長さもつり合わない。結果を書かせる。
4.支点から同じ長さにおもりをつるす。
上記の2実験同様の流れで行う。
予想○11名×19名。
理由○端からの長さでないから。支点からおもりまでの面積が同じだから。
支点からおもりまでの重さが同じだから。
×端からも支点からも同じ長さだから。(他の子から違うと言われる。)
端から同じ長さでつり合わないから。
実験をすると,予想外につり合って,驚く子多数。
結果はつり合う。ノートに記入。
5.まとめる。
「どうまとめますか。」何人かの児童の発言をまとめる。
(板書)幅の違う棒では,支点から同じ長さでつり合う。
児童から,幅の同じ棒でも,支点からだけを考えればいいという意見が出る。
「そう!幅の同じ棒も実は支点からの長さがポイントだったんだね。」
6.発展問題
これは,時間もなかったため,教師の説明と演示飲みで行う。
「幅の違う棒で,支点から同じ長さで,おもりのひもの長さを長いのと短いのにしま
す。つり合うでしょうか。」
挙手させる。人数は確認しなかった。
演示実験。つり合う。
ノートに感想を書かせ,提出して終わり。
参考文献:ドラマを生む向山型理科の展開小学五年(小林幸雄氏の論文) 明治図書
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