国語の学習を構成する四つのエレメントは、読書話聞(どくしょわぶん)です。
読書は、本を読む事じゃないですよ。
読む、書く、話す、聞く
です。
このうち一つが欠けてもいけないし、偏るとバランスよく学ぶことができません。
教科書を読む。
ノートに書く。
意見を話す。
話を聞く。
これらが各10分ぐらいずつ配置できるように授業を組み立てましょう。
話すこと聞く、話し合いとして20分取ってもいいですね。
ダメな授業の典型は、教師が教科書を読み、教師が内容を説明するだけで終わってしまう授業。これでは、子どもは聞くだけで終わってしまいます。
教科書は、教師も範読として読むけど、子どもに読ますことも必要です。こんな当たり前のことをしてない教師が実はいるんです。
また、説明は子どもにさせればいいんです。簡単な発問を繰り返して、たくさんの子に短く何度も答えさせれば、話すと聞くができます。
ダメな例としてもう一つは、ノートに書かせない授業。自分は板書をたくさんするけど、子どもに書かなくてもいいと言う教師。結構いるんです、これが。
板書は、ノートに書き写すためにするんです。板書計画イコールノート計画です。
じゃあ、作文教材はどうするの?というあなたは、書かせっぱなしの先生ですね。
作文教材だって、教科書に書いてあります。それを子どもに音読させます。教師の発問で、どんな作文を書くのか話し合い、子どもに内部情報が溜まってからかかせるのです。いきなり書かせるのはNGですよ。
漢字指導は、1時間まるまるやるものではないです。子どもは飽きちゃいます。授業の初めか終わりに五分ずつやればいいんです。1週間で30分くらいはできます。集中した5分×5日は、飽きてしまう45分×1日より、時間は少ないけど、漢字を覚えてくれますよ。
このように、国語は、読書話聞の4つのエレメントのバランスを意識して授業しましょうね。