工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

紺亀甲柄大島紬でバルーンワンピース

2018年04月21日 | 大島紬

男物 紺亀甲柄の大島紬でバルーンワンピースをお作りしました。

 

 

 

衿もとは ノーカラー。

ピンタックを数本いれてアクセント。

 

ウエストには

 

 

タック入りポケット。

 

袖口は

 

 

 

 

ギャザーでふっくらと。

 

後ろは・・

 

 

 

前と同じく ピンタック。

 

 

後ろ中心は コンシールファスナー。

 

 

 

 

後ろファスナーは、閉めるのが大変・・っというお声も多く

・・ですが

開きがないと 被るのが大変・・・

 

・・という声も これまた多く・・

 

 

・・っというわけで

 

上から15cmだけ ファスナー開きになってます。

 

 

昨日、納品してきました。

前回も 同じく大島紬でバルーンワンピースをお作りさせていただきましたが

やはり 今回のバルーンもとってもお似合いでした。

よかったです。

 

 

**************

 

今日は 洋裁教室でした。

生徒さんの平均年齢は・・只今 70歳前後。

一時期は 平均年齢 70歳後半でしたが

昨年くらいから 70歳後半世代が 介護やご自身の体調などの関係で

卒業をされ

入れ代わりに 若いママさん世代と60歳後半世代が仲間入り。

少し教室の雰囲気も若がえった?感じになってます。

 

それまで 

70歳後半のある生徒さんがとっても意欲的に物づくりに取り組まれて

教室を ぐいぐいっと引っ張っていくような雰囲気でしたが

同世代が 昨年末に卒業をされたことともあり

ご自身も 今年に入り ずっとお休みをされていました。

 

その間 法事に 旅行に・・っと忙しくされていたとはお聞きしていましたが

今月から また 教室に来られるようになり

どうも様子が 今までと違う??

 

どうしたのかな?と思っていたら

 

一番仲の良かったお友だちが亡くなられ

すっかり 

すべてにおいての”ヤル気”がなくなってしまった・・とのことでした。

 

今まで

とにかくパワフルで 

一週間に 洋服を2~3着縫ってきてしまうようなお元気な生徒さんだっただけに

そのしょんぼりした姿に

ちょっと心配になるくらい・・。

 

「家にいても なぁ~んにもする気にならんとさ・・。」

 

っと 洋裁だけでなく

電子レンジさえ使う気にならないっとぼやく生徒さん。

 

ですが このまま ”何もしない”のはよくないと

気力を振り絞って

また 週に一回 洋裁教室に来ることにしたとのこと。

 

今日、新しい服作りに取りかかられ

ようやく・・

「あぁ・・なんとなく 感覚を思い出した。」

 

っと 少し笑顔に。

 

若い世代においては 

たった数ヶ月のブランクでも

もうすぐ80歳になろうとしている生徒さんにとっては

その数か月という時間の経過は 

洋裁のイロハを忘れてしまうほどのダメージがあるようで

裁断をしながら

「・・できるやろうか??・・」

っと 繰り返し不安げに呟かれていました。

 

 

教室に通って来られる生徒さんは

”物づくり”がしたい

という目的とは別に

”頭の体操”

という目的も兼ねている方も多く

 

なので 

「来週までの ”宿題”は どこまでしてくればいい?」

っとみなさん 家で できる作業を聞いて帰られます。

 

80歳の ”宿題”

 

私は子供のころ ”宿題”がなによりも嫌いで

宿題をしなくていいから 早く大人になりたかった・・ほうですが

 

生徒さんたちの姿をみていると

何歳になっても 誰かに何かを”課される”ことの重要性に

気づかされます。

 

自分の意識だけで ”これをやろう!”っと行動するのは

それなりの 強い意志と忍耐が必要ですが

 

でも 誰か(洋裁教室においては私でしょうか?!)の”目”があるだけで

少し 日常生活に +プラスになるのであれば

幸いです。

 

宿題をやってこなかったからと言って

決して怒ることはありませんが

それでも 私の”目”が

生徒さんたちにとって 

いい意味での”プレッシャー”と”ヤル気”につながっているのであれば

今後も しっかり”目”を光らせて?!いきたいと思います(笑)

 

 

80歳から洋裁教室に通い始められた ある生徒さん

今年で83歳になられる方がいらっしゃいますが

 

「あと2年くらいは がんばれるかな~。オリンピックまでは頑張らんばね。」

 

っと笑っていらっしゃいました。

 

いやいや 2年と言わず

90歳でも100歳までも 通ってきてほしいものです。

 

 

 ・・っとなると・・あと20年後 私はいったい何歳に??

 

生徒さんに負けないよう

私の方が 気合をいれて頑張らねば。。

そう思うこの頃です・・。

 

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