工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

綿栽培日記~~2018~~6月 本当に水だけで育てる!

2018年06月30日 | 綿栽培日記

もし・・綿花の種が ふわふわ~っと 地上に落ち・・

ふわふわ~っと風に飛ばされ・・

 

 

 

 

川辺に落ちたら・・・???

 

 

 

っという想定?で

 

 

綿の種を 水槽の中へ ぽと・・。

 

 

 

 

綿の中には 3つの種が入ってました。

 

それぞれの成長がわかるように 

一個ずつ バラバラに育てます。

 

 

 

しっかり水に浸かった綿の種(前年度、収穫分)

 

種が乾燥してしまわないように 

数日間

水槽の中の砂地の上でスタートです。

 

その後・・

 

 

一個は 砂の上で・・

 

 

 

(見やすいように 貝殻の上にのせてます。)

一週間ほどで 新芽が顔を出しました。

 

 

一個は 土の中へ。

従来通り 土で育てます。

 

深さ1cmほどの穴の中に埋め

軽く土をかぶせました。

こちらも10日ほどで 土から顔をだしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして・・ 一個は 水の上で。

 

 

 

 

酸素ポンプを設置した瓶。

 

 

 

ペットボトルの口の部分を切り取り

逆さまに設置。

その口の部分に

前年度 収穫した綿を詰め 種を置く。

 

種が乾かないように 表面に水を吹きかけながら

下からの水も 吸収しやすいように 

瓶の中にたっぷりの水を入れてすたーとでスタートです。

 

こちらは、 種自体が元気?だったのか

3日ほどで 芽がではじめ

一種間もしないうちに 双葉が顔をだしました。

 

そして・・

種を水につけ実験を開始した 6月11日から

 

約3週間。

 

現在は・・

 

土で育てて始めた種(便宜上 1号)

 

 

 

 

土からは 顔を出していますが

綿の殻が なかなか外れません。

もう少しだ!

がんばれ~!

 

 

・・で 次に 砂地で栽培している種(便宜上 2号)

 

 

 

 

しっかり 双葉をひろげています。

葉っぱも 固く元気いっぱい という感じです。

 

 

・・っで 水だけで育てている(便宜上 3号)

 

 

 

 

遮るものがなく 一番 日当たりがいいせいか

日々 すくすく成長中。

 

ひまわりのように 太陽の方を向いて

葉っぱの全面 すべてから 日の光を吸収しているかのようです。

 

根っこは?

 

 

 

 

あっという間に 綿を突き破り?数本の根が水の中へと伸びています。

 

この画像をとった翌日には

ペットボトルの口から さらに根っこが伸び

 

綿の表面のほうにも

根が顔を出しています。

 

 

 

綿花の 6月は こんな感じです。

 

 

3つの種

1号・2号・3号の様子は

また 来月 アップしたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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綿栽培日記~~その後 2018~~6月

2018年06月30日 | 綿栽培日記

6月に入り 綿栽培も二年目になりました。

 

土で育てている2年目の綿花は・・

 

背丈の高いほう(==便宜上 太郎と呼ぶことに)は

 

 

 

 

 

只今 約2m。

(ピンクのテープのところが 1m50cmです。)

 

綿花の先のほうが 壁に阻まれ 直射日光が当たりにくい?!せいなのか??

先月の背丈からさほど変化はありません。

 

心なしか・・窓枠より上(直射日光が当たりにくい部分)は

葉っぱも項垂れがち?のような気がします。

 

 

そして・・

 

こちら 背丈の低いほう(便宜上 次郎と呼ぶことに)は・・

 

 

 

 

1m50cmのところで 先月、摘心をしたため

それ以上 伸びることはなく 背丈は変わらず。

 

そのため、脇芽がすくすく育ってます。

 

さらに・・

 

 

 

 

綿の実がはじけました。

第一号!

3月から花を咲かせ 6月末に一個目がはじけました。

 

他にも・・

 

 

 

太郎の株にも 只今 実が4個。

(その内 一個は このブログのアップ後 すぐ一個がはじけました)

 

ペットボトル栽培のほうも 一個っと

 

順調に 実が膨らんでいます。

 

・・っで 水耕栽培(砂地栽培)も わっさわっさ・・っと葉が茂りはじめ

 

 

 

 

 

根っこが伸び 砂地の表面を覆うほどになっていたので

 

 

 

 

砂の量を増やし 根っこを砂で覆いました。

 

 

ちなみに・・

砂で覆われても 根っこが水の中に出ていても

綿花自体の成長には さほど変化はありません。

 

・・っで 水槽で育てている水耕栽培(今後 便宜上 砂地栽培と呼びます)にも

 

 

 

 

 

順調に花が咲き・・

 

 

 

 

 

実が膨らんでいます。

 

 

 

・・っで 今年は  

 

前々から気になっていた

 

「綿の種って・・最初から水の中で成長するのかな?」

 

 

今 水槽で育てている 水耕栽培=砂地栽培は

すべて 種から数か月は ”土”で育て

途中から ”水”で育て始めたものです。

 

 

なので・・

 

「自生する綿花の種って・・もし 水辺に落ちたら・・どうなるんだろう?」

 

そこで 実験!

 

 

種から ”水”で育てる!

 

・・・続きは 

綿栽培日記・その後~~2018.6月 本当に水だけで育てる! へ・・

 

 

 

 

 

 

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龍郷・泥大島紬で コート

2018年06月27日 | 大島紬

龍郷 泥大島紬で コートをお作りしました。

 

 

 

前肩ヨークの切り替えと見ごろの縦切り替えに

赤いパイピングを挟み込み。

 

 

 

 

前身ごろ ウエスト切り替えは 

切り替え利用のポケットになってます。

 

 

 

 

 袖は ギャザーたっぷりでふっくらと。

 

 

 

袖口カフスにも 赤のパイピング挟み込み。

 

 

 

 

後ろは・・

 

 

 

 

こんな感じ。

後ろ肩ヨークの切り替えにも赤パイピング。

 

 

・・っで 極めつけ?

 

 

裏地も同じく 鮮やかな赤の裏地をお付けしました。

 

 

軽い軽い♪

 

来月はじめに北の方面へ旅行に行かれるそうで

コートをお供に連れて行ってくださるそう。

良い旅を~♪

 

 

 

 

 

 

 

 

湿気が・・すごい。

 

湿気を吸って・・体が重い・・

 

体が重い?せいか

とにかく・・眠たい

 

梅雨明けが待ち遠しいです

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色大島紬でセットアップ

2018年06月18日 | 大島紬

大島紬で セットアップを作りました。

 

フレンチスリーブブラウス。

 

 

 

 

前身ごろの中心に大島紬を使い

後ろ見頃とサイドには 紺無地を使いました。

 

 

 

 

 

・・っで 脱ぎ着がしやすいように 左脇はコンシールファスナー開きです。

 

 

上着を合わせると・・

 

 

 

 

 

こんな感じ。

 

スカートは・・

 

 

ダブルボタン開き。

 

 

 

ウエストは すっきり とウエストホック止め。

 

前身ごろは ギャザーを入れずにフラットベルトですが

 

 

 

後ろウエストは ゆとりをいれて 総ゴム仕立て。

これで お腹いっぱい食べても 大丈夫!

 

 

・・っで ブラウスと合わせてみると・・

 

 

 

 

こんな感じ。

 

ブラウスをスカートに INすると・・

 

 

 

 

こんな感じ。

 

さらに 共布をサッシュベルトのように巻くと・・

 

 

 

こんな感じ。

ワンピースのように着ることもできます。

 

さらにさらに・・

 

 

 

 

上着を合わせると・・こんな感じ。

 

セットアップの紺無地は 上着と同生地なので

3点で

アンサンブルになりました

 

ちなみに・・これ私用です。

今週末に お祝いの席に呼ばれています。

 

紺屋の白袴・・とは よく言ったもので

「着るものが・・ない

っと焦りました。

間に合ってよかったです

 

**************

 

 

暑くなりました・・。

梅雨入りしたはずなのに・・今日も明日もピーカン天気

まだ 6月に入ったばかりなのに

30度超えの真夏日です。

 

 我が家の2年目の綿花は

数日前に 2メートル超えを確認したところですが

今日・・

 

 

 一個目の綿の実が はじけました。

小さいですが 今年の3月に花を咲かせた

今年初の 綿です。

 

一般的には・・

綿は ゴールデンウィークあけのこの時期から

種を植え

そろそろ芽を出しはじめ 今シーズンのスタート!

なのですが 我が家の場合

越冬したので 

2シーズン目のスタート!

・・っで 綿が弾けました。

 

他にも 実が膨らんでいるものが続々。

幸先のいいスタートです!

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久留米絣でロールカラーチュニック

2018年06月07日 | 久留米絣~~スカート・ブラウス

久留米絣でロールカラーチュニックをお作りしました。

 

 

 

 

七宝文様ですが 遠目でみると

”和”柄というより 

ヒョウ柄のような”洋”柄にもみえます。

 

ウエストには ポケット。

 

 

 

右向いて・・

 

左向いて~

 

 

 

 

印象がちょっとだけ変わります。

 

 

袖は・・

 

 

 

袖中心だけ 柄を入れてます。

 

 

裾は・・

 

 

 

スリット。

 

夏場は スリットを深めに入れておくと

涼しいだけでなく

汗をかいてた時の脱ぎ着がしやすくなります。

 

 

後ろは・・

 

 

 

こんな感じ。

 

 

暖色の”赤”は 暑い・・イメージがありますが

夏の日差しに負けない力強さっ!

 

夏こそ 赤っ!

 

っと出来上がりをみてそう思いました。

赤も・・いいなぁ。

今日、納品です。

 

 

 

 

**************

 

梅雨ですが

今週初めは ピーカン天気。

 

そこで・・このお日様を逃してなるものか!

 

・・っと

 

 

 

生地を染めてみました。

 

お日様に負けない”ひまわり”色です。

 

独立して工房を始める前 

勤めていた職場は

久留米絣のお洋服を扱う”和”のお店でした。

そのお店の傍らで 久留米絣や和木綿を使って

洋裁教室をはじめたのが

今、久留米絣を扱うキッカケになってます。

 

そのお店の姉妹店に

草木染の染め工房がありました。

藍染・柿渋・栗・チューリップなどなど

お店には 色あざやかに染め上げられた商品が

所狭しと並んでました。

夏休みになると

子どもさん用の体験教室なども行われ

ハンカチなどを染める教室は大人気でした。

 

社長(80歳)は 

久留米でも有名な染職人だったそうです。

染めに関する経験と知識は豊富で

社長の染める柿渋や藍染は とても人気があり

柿渋の生地は 店頭に並ぶとすぐ売れてしまうほど。

その技術を息子さんが受け継ごうと努力されましたが

その技術を受け継ぐ前に 突然 社長が亡くなり・・

お店も閉店・・。

 

結局・・息子さんもスタッフも誰一人

”染め”の後継者にはなりませんでした・・。

 

あの頃、私は少し離れた別店舗にいたため

”染め”に接する機会がなく・・

 

今 思うと あんなに身近に ”染め”のプロがいたのに・・っと

悔まれてなりません。

 

ずっとやってみたかった”染め”

6年越しに ようやく一歩踏み込んでみることに。

 

初心者の私でも簡単に染められるっという説明書きにつられ

化学染料で染めをはじめてみました。

 

 

 

ムラなく染めることがどれだけ難しいか

何度も水洗いを繰り返す体力

染料と助剤の配分

素材によって変わる染まり方の違いなどなど・・。

 

まだまだ わからないことだらけです。

 

何度も何度も 

染めて失敗して

また・・染めて・・失敗して・・

・・を繰り返さないと

思うような生地に仕上げられるようにはならないのでしょうが

 

染め上がった時に

「あ・・可愛い。」

 

っと嬉しくなった気持ちを忘れないようしたい。

 

ちょうど 社長の訃報が届いたのは

梅雨のこの時期でした。

 

お店のスタッフと

大雨の中 

社長の自宅のあった久留米の葬祭場へ

車を走らせたのを

思い出します。

 

 

人の苦労や努力は自分がやってみないとわからない。

技術の素晴らしさは なくしてはじめて気づくもの。

 

 

あの頃は あまりにも身近にあり過ぎて

気づきませんでしたが

学ぶべきことは

いつでも

周りにたくさんあるのかもしれない。

 

これからは 出先やお店など

いろんなところで ”染め”に出会ったら

もっと注意深く

もっと真剣に

いろんなことを

学びとってみよう・・。

 

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