工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

紺色ウールの亀甲柄で ストレートパンツ

2022年11月15日 | その他の着物

男物のアンサンブル紺色の反物をお預かりして

チュニックを二点お作りして 

今回、残りでお揃いのパンツをお作りしました。

 

 

 

 

チュニックを合わせても もたつかないように

細すぎない程度のストレートライン。

 

サイドにスラッシュポケット。

 

 

滑りが良いように 股下~10cmまでの裏付き。

 

 

これで アンサンブルの反物使い切りました。

 

ありがとうございましたm(__)m

 

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先日、押し入れを整理していたら 兄から送られてきた大量の本が

段ボールいっぱい出てきました。

私は 本は 基本 買わず 読みたい本は ほぼ 図書館で借ります。

なので ==自分の好きな本 しか読みませんが

人(兄)が選んだ本は 視点や趣味が全く違う ので 

この際 できるだけ読んでみようと数冊引っ張り出しました。

 

・・っで 先日読んだ本が

”末期がんになったIT社長からの手紙”(実話)

 

タイトルから ちょっと読むのに躊躇しましたが

33歳の若さでがんが発病し 2年後 余命宣告を受けるまでの

考え方の変化や 生き方 を

飾らず 率直に綴られたその内容に

ちょっと刺激を受けました。

 

33歳まで IT業界のトップを走り続け これからっという時に発病。

仕事づくめだった人生を一転 

友人たちとの時間を大切にし 仕事と(いい意味で)遊びも充実させた2年間。 

再発した著者が 2年間を振り返り

「この2年間は 本当に楽しかった。」と繰り返す言葉がとても印象的でした。

 

本音は ”もっと生きたい!””こんなに早く・・悔しい”だと思いますが

それでも 最後まで 次世代のためにこの経験を残したいと尽力するその姿勢が

”強い人”だなっと思います。

 

3年前 あるお客様のお洋服をお作りしました。

ご自宅にお伺いした時 

抗がん剤治療を乗り越え 退院されたばかりでした。

私も体調を崩したばかりの時だったので

お互い 健康に気を付けようといって笑顔でお暇し・・。

それから お元気だとばかり思っていたら

先日、 共通の知人から

「3年前に亡くなられたのよ・・。」と。

本人さんには (余命のことは)伝えられてなかったそうです。

 

あの時 

「退職してようやく時間ができたのよ。」「次は温泉に行ってみようかなっ」

「免疫アップには 黒豆がいいらしいよ。」といろんな話をして

笑顔でわかれたその後・・だったかと思うと

なんともやるせない思いでいっぱいです・・。

 

この仕事をはじめて10年 

お客様の訃報を耳にすることも増えてきました。

闘病中のお客様の言葉の中には・・「なんでこんなことになったのか・・。」という

つぶやきを耳にすることも多く・・。

その言葉の裏には、もっと長生きして もっといろんなことをやるつもりだったのに・・

という後悔がふくまれているような気がします。

 

私を含め 誰しも まだ大丈夫 まだいける

そんな風に日々を過ごし 

100歳を超えたご長寿の方を見ると

自分も 同じように生きられるような気がして

やりたいことも 行きたい場所も 

いつかやろう 仕事を辞めたらやろう

そう思って やりたいことを後回しが現実。

 

いつなん時 何があるか分からない と頭では分かっていても

ナニカがあった時 

私は この本の著者のように「楽しかった」と言えるだろうか?!

 

3年前のお客様の訃報は 私にとって大きなショックでもありましたが

同時に ”考え方・生き方を変えなきゃ”と思うキッカケにもなりました。

 

周りに遠慮する癖がついていて ついつい自分のことを後まわしにしがちですが

躊躇して ”立ち止まる”たびに

ふと 亡くなったお客様のことが頭をよぎります。

「やりたいこと・・やらなきゃ。」

 

とりあえず ずっとやりたかった”家の改装”工事をはじめました。

その工事が終わったら 次は 庭の植木鉢を大移動し

この際、庭の片隅に 畑のスペースを作り 

家庭菜園を本格的に始めよう。

ずっとコロナで家に閉じこもりがちだったので

山にも もっと登りたい。

 

やりたいことを書き出して 一個ずつ叶えていきたいですね・・。

 

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