工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

生成りの久留米無地でワンピース

2022年11月24日 | 久留米絣~~ワンピース

生成りの久留米無地でワンピースをお作りしました。

 

 

 

ウエストに ギャザーポケット。

 

 

襟は キュッとしまった台襟。

ウエストまでのボタン開き。

 

 

袖口は 折り返しスリット開き。

 

 

後ろは たっぷりギャザーで こんな感じ。

 

 

冬に生成りのお色目を選ばれるお客様は

究極のお洒落さんだと思います。

小柄なお客様に よくお似合いでした。

 

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先日、お客様の納品の帰り お天気が良かったので

お客様のお宅の近くにある 九十九島観光公園によってみました。

 

昨年 新しくできた九十九島観光公園から見える景色は 

こちら!

 

 

絶景かな~~絶景かな~~。

 

島の多い長崎の中でも ここ佐世保は

九十九島という名前がつくほど 

大小さまざまな島々が浮かぶ 美しい海があります。

360度広がる大パノラマ。

 

遠くには 平戸が見えます。

 

 

長崎にお越しの際は ぜひ、足を延ばして

九十九島の景色を眺めにきてくださいね。

 

 

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紺色ウールの亀甲柄で ストレートパンツ

2022年11月15日 | その他の着物

男物のアンサンブル紺色の反物をお預かりして

チュニックを二点お作りして 

今回、残りでお揃いのパンツをお作りしました。

 

 

 

 

チュニックを合わせても もたつかないように

細すぎない程度のストレートライン。

 

サイドにスラッシュポケット。

 

 

滑りが良いように 股下~10cmまでの裏付き。

 

 

これで アンサンブルの反物使い切りました。

 

ありがとうございましたm(__)m

 

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先日、押し入れを整理していたら 兄から送られてきた大量の本が

段ボールいっぱい出てきました。

私は 本は 基本 買わず 読みたい本は ほぼ 図書館で借ります。

なので ==自分の好きな本 しか読みませんが

人(兄)が選んだ本は 視点や趣味が全く違う ので 

この際 できるだけ読んでみようと数冊引っ張り出しました。

 

・・っで 先日読んだ本が

”末期がんになったIT社長からの手紙”(実話)

 

タイトルから ちょっと読むのに躊躇しましたが

33歳の若さでがんが発病し 2年後 余命宣告を受けるまでの

考え方の変化や 生き方 を

飾らず 率直に綴られたその内容に

ちょっと刺激を受けました。

 

33歳まで IT業界のトップを走り続け これからっという時に発病。

仕事づくめだった人生を一転 

友人たちとの時間を大切にし 仕事と(いい意味で)遊びも充実させた2年間。 

再発した著者が 2年間を振り返り

「この2年間は 本当に楽しかった。」と繰り返す言葉がとても印象的でした。

 

本音は ”もっと生きたい!””こんなに早く・・悔しい”だと思いますが

それでも 最後まで 次世代のためにこの経験を残したいと尽力するその姿勢が

”強い人”だなっと思います。

 

3年前 あるお客様のお洋服をお作りしました。

ご自宅にお伺いした時 

抗がん剤治療を乗り越え 退院されたばかりでした。

私も体調を崩したばかりの時だったので

お互い 健康に気を付けようといって笑顔でお暇し・・。

それから お元気だとばかり思っていたら

先日、 共通の知人から

「3年前に亡くなられたのよ・・。」と。

本人さんには (余命のことは)伝えられてなかったそうです。

 

あの時 

「退職してようやく時間ができたのよ。」「次は温泉に行ってみようかなっ」

「免疫アップには 黒豆がいいらしいよ。」といろんな話をして

笑顔でわかれたその後・・だったかと思うと

なんともやるせない思いでいっぱいです・・。

 

この仕事をはじめて10年 

お客様の訃報を耳にすることも増えてきました。

闘病中のお客様の言葉の中には・・「なんでこんなことになったのか・・。」という

つぶやきを耳にすることも多く・・。

その言葉の裏には、もっと長生きして もっといろんなことをやるつもりだったのに・・

という後悔がふくまれているような気がします。

 

私を含め 誰しも まだ大丈夫 まだいける

そんな風に日々を過ごし 

100歳を超えたご長寿の方を見ると

自分も 同じように生きられるような気がして

やりたいことも 行きたい場所も 

いつかやろう 仕事を辞めたらやろう

そう思って やりたいことを後回しが現実。

 

いつなん時 何があるか分からない と頭では分かっていても

ナニカがあった時 

私は この本の著者のように「楽しかった」と言えるだろうか?!

 

3年前のお客様の訃報は 私にとって大きなショックでもありましたが

同時に ”考え方・生き方を変えなきゃ”と思うキッカケにもなりました。

 

周りに遠慮する癖がついていて ついつい自分のことを後まわしにしがちですが

躊躇して ”立ち止まる”たびに

ふと 亡くなったお客様のことが頭をよぎります。

「やりたいこと・・やらなきゃ。」

 

とりあえず ずっとやりたかった”家の改装”工事をはじめました。

その工事が終わったら 次は 庭の植木鉢を大移動し

この際、庭の片隅に 畑のスペースを作り 

家庭菜園を本格的に始めよう。

ずっとコロナで家に閉じこもりがちだったので

山にも もっと登りたい。

 

やりたいことを書き出して 一個ずつ叶えていきたいですね・・。

 

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佐賀唐津と福岡糸島の県境・十坊山(トンボ山)登山~~2022.11.12

2022年11月14日 | 登山

週末 佐賀と福岡の県境にある”十坊山(トンボ山)”に登ってきました!

いつも佐賀・黒髪山に登るメンバーと初遠出!

 

トンボ山には 麓の”マムシの湯”から登るコースと中腹の白木峠から登るコースがあり

今回は、初登頂ということで 山の中腹・白木峠から登りました。

 

杉木立の下 登山開始です。

 

ハナミョウガの実が色づいてました。

 

 

白い花・ヌマダイコン

 

 

スミレも咲いてました。

 

 

急な斜面を登ると 20分ほどで 尾根につきます。

 

 

なだらかな尾根もつかの間 さらに 壁のような?!傾斜面が続きます。

 

 

黄色が鮮やかな ツワの花

 

 

白い可憐な ヨメナ

薄い紫の小さな花・ヤマハッカ

 

薄いピンクのキツネノマゴ

 

一見 可愛い マムシ草の実

 

 

美味しそう・・。

 

山頂 到着!!

山頂には、 大きな岩が鎮座しています。

 

記念のプレートをいただきました。

 

十坊山のシンボルでもある 奇岩?!の写真は撮り忘れてしまいましたが

奇岩の上に登ってみた 景色は~~こちら!

左を見渡せば 遠く見えるは 佐賀・唐津~~

遠く薄っすらと見える山々は まるで水墨画のよう・・。

 

右に目を向けると 眼下に見渡す海・街は 福岡・糸島。

 

360度 大パノラマの景色は 最高~~でした!

 

いつもとは違う山に登れば 

(当たり前のことかもしれませんが)

見える景色も また 違う。

違う感動も 感激もあり

途中 足がガクガク、ふくろはぎ パンパンになっても・・ 

もうだめだぁ・・っと息が切れても

最後は 山頂の景色に やっぱり登ってよかったぁ~と思う。

 

 

 

 

家にこもって人との接触を避けてきたこの2年間(コロナショック)

ようやく いろんな意味で 大~きく深呼吸・背伸びができたような気がします。

ようやく 前に進もうっと 心も体も動き出した そんな感じです。

 

よ~~しっ!

良いリフレッシュになりましたぁ!

明日から また がんばるぞっ!

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大島紬で ジャケット

2022年11月05日 | 大島紬

大島紬で ポケット切り替えジャケットをお作りしました。

 

 

 

 

前中心から続きのポケット切り替え。

 

 

切り替え部分に 黄色のパイピング挟み込み

 

 

 

襟はノーカラー。ワンボタンループ留め。

 

 

ノーカラーは 一見 簡単そうに思いますが 

開きが大きすぎると ”抜け”やすく肩ノリが悪くなるので注意が必要です。

特に 胸が高い方は 抜けやすいので

型紙で処理が必要になります。

簡単そうに見えるものほど 実は あんがい むずかしい・・。

 

後ろは・・こんな感じ。

 

 

黄色の八掛で 半裏地つき。

 

 

 

大島の単衣(or半裏付き)は 一枚持っておくと便利なアイテムです。

なぜなら 軽くて 温かい。

よっぽど 外を長時間歩いて回ることがなければ

この下にセーターを着れば かなり防寒になりますよ。

大島紬のジャケット お勧めです。

 

 

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先日、お客様のお宅にお邪魔した際

帰り際・・これらを預かってきました。

 

 

衣装ケース2ケース+ 半ケース1

 

 

この衣装ケースに ギッシリ詰まったお着物。

1ケースは 小紋や総柄などの 柄物。

1ケースは 黒の喪服や絽の喪服

半ケースは 反物。

 

これらを

「ぼちぼち・・でいいから 時間のある時に作って。デザインは任せる。」とお客様。

 

ひゃぁ~~~~~~(驚!)

 

お客様には 長年 お世話になっています。

交友関係も広く なにより モノを大事にされる方なので

そのことを知っているご友人たちから

洋服や着物などが どんどん 届くそうです。

毎回、お伺いするたびに 部屋いっぱいに 洋服や着物の入った衣装ケースが届いてます。

その中から 厳選して 今回 私に託された・・っというわけです。

 

すぐに作れそうなお着物だけ下におろし

二つの衣装ケースは 只今 箪笥の上。

 

地震が起きたら・・あぁ・・考えないかんがえない・・。

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久留米絣のリメイクチュニック

2022年11月04日 | 久留米絣~~スカート・ブラウス

久留米絣のロングワンピースを チュニックにリメイクしました。

 

 

 

もともとは、ロングのストレートなワンピースでした。

しかし、お客様も高齢になり 背中が曲がり まったくサイズが合わなくなった・・

でも 捨てるのも もったいない・・。

 

そこでっ! 裾を切って その分を脇に三角マチをいれて

サイズアップしよう!

 

 

わかりにくいですが こんな感じ。

 

 

ストレートラインのワンピースだったのが 

たっぷりフレアーチュニックになりました。

 

お客様は ほぼ 前かがみでないと 立っていられないということで

前かがみの楽な姿勢の状態で 裾が平行になるように裾上げをします。

前後差が 10cm弱つきます。

 

パンツの時には ウエストの前後差 20cm弱つけます。

補正をしながら 時々 大丈夫だろうか?と不安になりますが

着用されると そのサイズで ぴったり合われます。

 

襟ぐりも 背中の丸みに沿うように ダーツをとり 前肩移動します。

首が 前に傾くと NP(ネックポイント)の部分が開き気味になるので

首の横を詰め気味にし

元の襟の前下がりだと首がつかえてしまうので

襟ぐりの前下がりを下げて 襟を繰り直します。

 

 

後ろは・・こんな感じ。

 

 

裾を切った残りで 手提げがほしいとのことだったので

 

 

 

 

こんな感じ。

 

内側には 八掛の紫で裏をお付けしました。

 

 

チュニックと合わせると・・

 

 

こんな感じ。

 

ぜひ、お出掛けを楽しんでくださいね。

 

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家の工事が始まって 約3週間。

来週、ようやく 内装が終わります。

かなり大掛かりな工事でした。

 

 

私が生まれる前に大工だった叔父が建てたこの家、

途中 何度かリフォームをしていますが

かれこれ50年以上は経ってます。

いろんなところにガタがきて 今回 床を全面張り替えてもらうことに。

母も高齢、私もこれから年をとっていく・・なので バリアフリーにしてもらいました。

 

依頼する方は 簡単に ”バリアフリー”にしてっと打ち合わせの段階でお願いしましたが

やる方(大工さん)は・・大変(苦笑)

 

各部屋ごとに 微妙に床の高さが違い 敷居があれば取っ払い 床下に断熱材を入れ・・

それにプラス ”せっかくなので壁紙も張り替えて・・”とお願いしたら

壁 全部 断熱材とベニヤと張り直し・・

 

それに加え 押し入れだった東南の壁をぶっ壊して ”窓付けて~”とこれまた簡単に頼んだ私ですが

それはそれは 50年前の家ですから その壁は・・土壁。

 

壁を解体するのに 約一週間かかりました・・(苦笑)

 

依頼する方は 簡単に夢を語りますが

やる方は 本当に大変だったと思います。

そんな手間のかかる作業を 大工さんたちは 終始 にこにこ笑顔でやってくださり

本当に頭の下がる思いです。

 

でも そのおかげで 本当に理想以上の部屋になりそうです。

来週 壁紙が貼られ 内装は 完成です。

 

今まで 日本家屋ならではの 居間の暗い部屋でしたが

東南に大きな窓がつくことで

明るく 暖かい日差しが常に降り注ぐようになりました。

 

なにより 寒がりの母が この日差しを喜んでいます。

 

再来週から 外装。

ベランダの修理・補強のための外装が始まります。

 

これまた 簡単に”ベランダが危険なので修理して”と依頼した私ですが

ベランダの修理には 足場をかけたりと非常に大掛かりな準備が必要。

約一週間 かかるそうです。

 

 

なんじゃかんじゃ・・っといろんな工事を一気にお願いしたため

大工さんも 工務店さんも 大忙し(申し訳ない・・)

 

細かいところまで 徹底的にやってくれる大工さん・工務店さんに

感謝感謝です。

 

一日の作業が終わるたびに

おぉ~~ここも直してくれてる おぉ~~ここまで手をかけてくれてるっと

痒いところに手が届くとはこういうことかっと感心しきり。

 

昔の家ならではの 土壁なので

電気配線も そりゃそりゃ 大変・・。

壁に穴をあけ 土壁を掘りながら 電気ケーブルを通していく。

 

大工さんにしても 電気屋さんにしても 

長年の経験と技術があってこその工事だと感心します。

 

私が年取るまで何十年 まだまだ この家に住み続けられるよう

技術を持ったベテラン大工さんたちが 引退してしまう前に

全てのリフォームを終わらせたい。

 

年をとって 私がおばあさんになった頃

今回 開けた東南の縁側で 

日向ぼこしながらお茶をすするのが

今の私の夢です(笑)

 

 

 

 

 

 

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