「保革伯仲」とは、国会の議席が与野党で伯仲している状況のことである。与党の議席が過半数ではあるが安定多数を下回っている場合、伯仲国会と呼ばれることもある。
伯仲国会では、野党議員が国会委員長に就任する委員会が多くなったり、与党の少数の造反が出て与党案が否決される情勢になるなど、議会運営が不安定なりやすくなる。
私は政治家でもなく政治屋でもない。ましてや政治学者でもないから、はっきりと言わしてもらう。今の政治家は全てとは言わないが、国民のことを考える人があまり多くいないように思う。
長期政権だった安倍晋三総理にも言えることで、任期が長くなるとどうしても初心を忘れてボロ(人間の性)が出てきてしまう。「桜を見る会」、「森友・加計問題」、「河井議員夫妻の1.5億円」、「コロナ対策の失敗」などである。
ある新聞の令和8月25日に国会前でプラカードを持った人を撮った写真には、“不安倍増”(フアンバイゾウ)と書かれていて思わず吹き出してしまった。デモにもこのようなユーモアがあって良いと思う。
不安一杯の世の中なので、国民としては一刻も早く不安を取り除いてほしいのだが、国債の累増で“デフォルト”が心配であり、難問山積の国政である。
現在、国難とも言える「新型コロナ禍」であるので、野党はワンチームで国政に当たってもらいたい。100年に一度とも言われる非常事態の到来で、かつて経験していない大きな台風が九州を目指しているとは、世界経済への影響後が違うのである。
政治家にとって大切なことは、“初心”を忘れないことである。菅義偉総理も「政治が国を作る」として政治家を志したそうであるが、新型コロナ禍の現在においては、彼に期待するほかはない。
昔、日本列島改造論をぶち上げた田中角栄元総理は、ロッキード疑惑で退陣したが、同じよう人で地元の十勝出身代議士 中川一郎大臣がいた。総裁選にも出たがいろいろな忖度で総理にはなれなかったが、“北海のヒグマ”といわれタカ派の豪放磊落な議員であった。
彼を知る人はみんな、「誠実で人柄の良い大臣」だったと一様にいう。中川一郎大臣は、自殺するぐらい細やかな神経の持主であったのである。
彼は、“農免道路”という道路を全国に作った。正確には、『農林漁業用揮発油税財源身替農道整備事業』により開設された道路のことである。
つまり、農林漁業用に使用する揮発油にかかるガソリン税の免税に替わる措置として、農業関係では、農業生産の近代化及び農村環境の改善に役立てることを目的としていた。
だから、日本の食料基地である十勝には無くてはならない道路であったが、民主党政権下の事業仕分けの対象になり、平成20年度に役目を終えている。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) 中川一郎
自由民主党の派閥・中川派の領袖。農林大臣(第49代)、農林水産大臣(初代)、科学技術庁長官(第35代)、原子力委員会委員長(第35代)。
「北海のヒグマ」と呼ばれ、タカ派議員として知られていた。財務大臣兼内閣府特命担当大臣(金融担当)などを務めた中川昭一は長男。参議院議員を務めた中川義雄は実弟。
中川は自他ともに認める熱烈な国粋主義者で、反共主義者だった。
(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)