先日、高坂 正堯著“文明が衰亡するとき”の本を読んだ。著者は、京都府生まれの京大教授だった方で、国際政治学や欧州外交史を専門とし、現実主義の立場から理論を展開、日本の国際政治学に大きな影響を与えた人である。
文明とは、①便利なものを作ること、②地球が住みやくなること、③地球を大切にすることだという。一概には言えないがいずれも関連したことであり、現在の地球温暖化などを考えると、現代は異なる方向に動いているように思う。
トヨタでは、炭素ガスの排出を少なくするためにガソリン車から電気自動車の発売に舵を変えたらしい。岸田首相は、成長と分配の好循環による新資本主義のことを言っているが、アイヌ民族は、食べる物だけを獲るだけの自給自足の経済をしていたらしい。
資本主義経済は利潤を追い求めるから、宣伝などによって消費以上に生産する経済である。そして日本では、まだ食べることが出来るものを捨てている国である。すなわち、日本は資本主義で捨てる経済で、「もったいない文化」を作ってほしいと思う。地球上には、食料が無くて飢餓で死んでいく人がたくさんいるのである。
むかし、ある首相が日本をぶっ壊せ!と言ったが、今まさに日本を作り直す時がきたよいだ。どのように直すかは、国民が投票で示すべきであろう。だが、国民が判断すべき選挙公約は、はじめからウソと思えるような選挙公約もあるので、政治家にもっと経済の仕組みを知ってほしい。
私は身障者で車を運転できないので、移動の場合に徒歩かバスを利用している。歩くと今までは見えなかったものが見えてくる。そして歩くと丈夫な体になり、認知症の予防にもなる。私は囲碁が趣味であるが、認知症のために足し算ができないので、勝っているか負けているか分からないので相手に失礼になるとこがあるが、認知症専門病院の医師に聞くと、足し算ができなくなる人もいるらしい。
最近、足が弱くなる人や認知症になる人が増えているらしいが、歩かなくなったことにも原因があると思っているが、認知症になると“徘徊”することもあるので一概にはいえないだろう。 「十勝の活性化を考える会」会員