十勝の活性化を考える会

     
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「三島由紀夫」 死後四十五年の宿題

2020-06-06 05:00:00 | 投稿

 

先日読んだ2015年文芸春秋特集版「大人の近現代史入門」の中に、文芸評論家 小川榮太郎氏が三島由紀夫の死について、次のように書いていた。

 

『(前略) 今年で、戦後が70年を経過することになります。大日本帝国憲法時代は56年間だった。70年といえば人の一生ならば古来、稀なりだ。それだけの長さが「あの戦争」から経過しても尚、我々は「戦後」を克服していない。いや、もっとたちが悪い。

 

憲法は相変わらず一字一句手を付けられず、集団的自衛権の行使という諸外国では常識以前の議論さへ、マスコミは狂騒する。

 

いまだに日本国民は、自分の国は自分で守るのが、自分の人生を守る基本だし責務だという、人として常識の第一歩にも戻れぬままだ。どんな名論卓説も本当に間に合わなくなるのではないか。

 

それならば、昭和40年代前半、クーデターの可能性を真面目に、詳細に検討し続けた三島由紀夫を、文学者の空想と誰が嗤えるのか。

 

アメリカや中国に主権を制限されながらこんな国を存続させることに意味があるのかという問いは、絶対に空想ではないからです。(後略)』

 

この特集版を読んで、次のように思った。作家 三島由紀夫の自決のことは令和2年4月9日付けブログにも書いたが、この事件は、自分が20才の時に起こった衝撃的な出来事であった。

 

三島氏の小説や東大全共闘との対談等も観て思うことは、その思想や自決についての受止め方は様々であるが、彼は日本人としての誇りを持ち、日本のことを真剣に考えクーデターを実行した。

 

クーデターは失敗に終わったが、彼なりの生き方だったのではないかと思う。事情は異なるが、特攻隊員等々も同様である。彼の考えや行動を「病気」と断ずる人もいるが、我利・我欲、誹謗・中傷がまかり通る世の中で平和は最優先課題であり、日本の歴史として「病気」で済ませていいことだろうか。

 

日本における新型コロナの死者数の数値については、高齢者が多いことから外国から見ると驚くべき低い数値のようであるが、世界の感染拡大は爆発的な広がりを見せて、終息の目途は今も立っていない。

 

その理由はまだ分かっていないが、以下のことが考えられるという見解もある。

  • 高い衛生意識や生活習慣 (マスクをすること、靴を脱ぐこと、風呂に入ること、キスをしないことなど)、②国民皆保険、③BCG接種、④新型コロナウイルスの変異、⑤遺伝子 など 

 

いずれにしても日本は、不思議で清潔且つ安全な国であるから、コロナ禍が終息すれば、以前にもまして大勢の外国人観光客が訪れるだろう。

 

「十勝の活性化を考える会」会長

 

注) 小川榮太郎

小川 榮太郎は、日本文芸評論家[3]。一般社団法人日本平和学研究所理事長、健康食品・雑貨販売会社「株式会社高栄」社長。東京都出身。

大阪大学文学部美学科(音楽学専攻)、埼玉大学大学院修士課程修了。

大阪大学在学中に文芸同人誌「一粒の麥」を発刊・主宰し、文芸批評や社会批評を多数発表。同誌の寄贈を通じて福田恒存、音楽評論家の遠山一行の知遇を得、両者に私淑。

[憲法改正]

日本国憲法は制定過程に根本的な問題があるとしており、GHQによる被占領期に制定されたことを踏まえ「当時の主権者はGHQで、その中身もGHQが英文で起草した」、「憲法は国民が主権者として制定したと宣言している。これは嘘のストーリー」、「本当の主権者が憲法の中身を書いていない事実は重い」として自主憲法制定の必要性を主張している。

その一方で、「現実的には自主憲法制定は難しい」、「逐条改正するほかないが、最優先すべきは9だ」と指摘。9条については、「不安定な国際社会の中で、国家一番の責務は自衛できるかどうか」、「陸海空軍がなければ自衛はできないのに、憲法には自衛隊の規定すらない」として、「9条2項で『自衛隊を保有する』と明記し、自衛権を行使できるようにしなければならない」と主張

2015年10月4日に開催された「憲法改正を実現する九州大会」におけるシンポジウムでは、「政治日程に憲法改正が上がるのは画期的なことで、この好機を逃してはならない」、「平和について、わめいている人たちこそが一番平和にふまじめな人たちであり、堂々と国民に本当の話を浸透させる必要がある」と話した。櫻井よしこによる「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の代表発起人の1人。

(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

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