昔、帯広市内に大きな池である「チョマトー」があったが、今では水量で5パーセント程度の小さな池になってしまった。私は六十年前、その池にフナやゲンゴロウ、そして池を飛び回るオニヤンマトンボやシオカラトンボ、アゲハチョウなどをよく採りにいったものだ。
ある日、その池へ釣りにいったら水質汚濁のため、フナが白い腹を出してたくさん浮いていた。昭和30年代のことで、日本の高度経済成長が始まった時期でもある。
しかし今は、その池に全く魚などがいなくなってしまった。私たちは、そのことをもっと重大視しなければいけないと思う。このようなことは、まだまだ沢山ある。
例えば、この50年間に帯広市野草園の植物が、四分の一が減少した。また帯広市緑丘公園には、「ヤチボウズ」がたくさんあったが、現在は全くなくなってしまった。すべて、異常気象の地球温暖化や乾燥化が原因だそうである。
確かに北海道では以前、台風が直撃することはなかったが、三年前には北海道を直撃し、多数の死者や甚大な被害をもたらした。自然の脅威をあらためて知らされた。
「十勝の活性化を考える会」会員
【チョマトー】
チョマトーは、帯広市西15条北2丁目にある沼である。アイヌ民族の聖地とされる。
アイヌ古戦場伝説
1800年頃(あるいはそれ以前)に北見アイヌ(一説には日高アイヌ。以下同じ)が宝物や美女を獲得すべく十勝アイヌのコタンを攻撃した。当初は劣勢に立たされていた十勝アイヌが神に祈りを捧げると状況は変わり、北見アイヌはチョマトに退避する。北見アイヌはそこで水鳥を捕獲して空腹を満たしていると、十勝アイヌに包囲されており、逃げ場を失った北見アイヌは沼に飛び込んだ。沼が赤く見えるのはその時の戦士達の血が多く流れたからだという。そのため『血で染まった沼チョマトー』とも云われ、漢字では「血妖魔沼」と表記し、「血妖魔沼戦没者慰霊碑」が建っている。
十勝地方に古くから伝わる伝説の中でも、登場する史蹟が現存するのは数少なく、伝説の信憑性に疑義が唱えられてはいるが、歴史的価値は高いと評価されている。 同地では古くからアイヌ民族による慰霊祭が行われていたが、一時期中断し1973年に42年ぶりに実施された。
沼の埋立
従来から水質汚濁等による蚊の発生や隣接する市道が大きく湾曲していること等から、隣接市道の直線化が議論されていたが、近年、議論が再燃し市道の直線化議論が起こり一部住民の反対もある中、沼の一部埋立を含む工事が2004年5月に開始された。
(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)
今でも多くの人々が川遊びに来られますが、私は入る気になれません。川底がヌメッとしているのです。
此処の鮎はとても美味しかったのですが、今はもう食べません。下水道も出来て改良はされているようですが、あの豊かな水量で磨かれた川ではありません。ちょっと寂しいです。
北海道では、なおさらな変化があるのでしょうね。時々、北海道が30度以上と聞くと、遠く離れた私でも気がかりになります。
北海道も気象がおかしなことになってます。
特に今年の海は鮭鱒は獲れないサンマもいない、イカもつれない昆布は記録的不漁という、庶民の口に入る魚介類が壊滅的な状態です。
もちろん漁業者の方が一番大変なのですが、スーパーの魚売り場であれこれ迷うお母さんたちも気の毒です。