「心の病気」の回復には、相当の時間が必要であると友人のメールに書かれていたが、私もそのように思う。なぜなら、息子が大学時代に「心の病気」にかかり、回復するのに10年近くかかったからである。息子の症状は、高校時代にスポーツクラブに所属し全道大会まで出場したが、大学時代ではどこにも所属せず体重も40㎏を割って、声も出せない状態であった。
今では、子供にも恵まれ元気で働いている。メールの方の娘さんも都会の大学生活で心の病気を患い家族も心を痛めたが、今では子育てや農業の手伝いで頑張っているそうだ。
私は医者でないので専門的なことは分からないが、心の病気の原因は多種多様とみられ、多くの人が心の病を患っているのではないだろうか。回復には、本人の「こころ」の整理と周りのいたわり・おもいやりが不可欠で、相当の時間がかかるだろう。
心の病気にかかり、社会的な生活が円滑にできなくなった症状を「適応障害」という。生活の中で生じる様々なストレスに対処できず、抑うつや不安感などの精神状態が現れて、日常生活に支障をきたす病気のことである。
症状は、うつ病や不安障害と類似しているが、これらの判断基準に明確に当てはまる場合、そちらの診断が優先される。息子の場合、精神科医に相談すると「うつ病ではない」と言われたが、フィギュアスケートの鈴木明子選手も一時は痩せて「摂食障害」だったので、あとになって思うと息子も摂食障害だったと思う。
医学をはじめとして分析・技術開発が顕著に進んでいるが、一方で価値観も多様化してストレスの要因も多くなり、「こころ」の疎外化が進んでいるのではないかと思う。
10月22日、天皇・皇后両陛下の即位の礼が国内外に向けて挙行され、天皇は日本国及び日本国民統合の象徴であることを宣明された。宮内庁によると皇后陛下も一時、「適応障害」を患われたそうであり、高貴な笑顔で祝儀に当たられたことを心よりお慶びしたい。そして、「嵐」が奉祝曲を歌っている時、皇后陛下の眼に光るものが見えたが、辛かった適応障害のことを思い出したのだろう。
「十勝の活性化を考える会」会員
注) 摂食障害
摂食障害は、食行動の重篤な障害を呈する精神障害の一種である。近年では嚥下障害等の機能的な摂食障害との区別をつけるため、中枢性摂食異常症とも呼ばれる。厚生労働省の難治性疾患(難病)に指定されている。患者の極端な食事制限や、過度な量の食事の摂取などを伴い、それによって患者の健康に様々な問題が引き起こされる。主に拒食症と過食症の総称である。人間関係の問題などの心理的なストレスが原因となる場合が多い。
摂食障害は大きく拒食症、過食症に分類される。拒食と過食は相反するもののように捉えがちだが、拒食症から過食症に移行するケースが約60 - 70%みられたり、「極端なやせ願望」あるいは「肥満恐怖」などが共通し、病気のステージが異なるだけの同一疾患と考えられている。よって拒食症、過食症を区別する指標は、基本的には正常下限体重を維持しているかどうかのみである。
アメリカ合衆国ではBMIによる標準体重の85%以下が拒食症に分類されているが、日本では80%以下とされている。
(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)
注)象徴天皇制
象徴天皇制とは、日本国憲法で規定された、天皇を日本国及び日本国民統合の象徴とする制度を指していう。
日本国憲法第1条は、天皇を日本国と日本国民統合の「象徴」と規定する。その地位は、主権者(主権在民)たる日本国民の総意に基づくものとされ(前文、第1条)、国会の議決する皇室典範に基づき、世襲によって受け継がれる(第2条)。天皇の職務は、国事行為を行うことに限定され(第7条)、内閣の助言と承認を必要とする(第3条)。国政に関する権能を全く有さない(第4条)。
なお、帝国憲法においても、元首たる天皇は、明文規定がなくとも、当然に国家の象徴であった。現行憲法においては、実質的な(=内閣総理大臣が行使する行政上の)権限がない点で帝国憲法と異なる。これを強調し、「象徴天皇制」という。
(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)