“恩師”とは、私が中学2年生の時の7歳年上の女性先生のことである。恩師は、朗読の会と俳句会を主宰しているらしい。先日、朗読の会の例会があるというので聞いてきた。例会では、最初に“隣の客はよく柿食う客だ”などの早口言葉の練習のあと、小野小町の小倉百人一首や詩の朗読などがあった。
“花のいろは 移りにけりな いたずらに 我が身世にふる ながめせしまに”
(小野小町)
絶世の美女といわれた “小野小町”は、平安時代9世紀頃の女流歌人で、エミシ族(アイヌ)が住んでいた秋田に生まれたという説がある。生誕地は、現在の秋田県湯沢市小野といわれており、京都に移って歌を詠んだとされている。和歌にすぐれ、紀貫之が選んだ六歌仙や、藤原公任が選んだ三十六歌仙の一人にも数えられた歌人でもあった。
恩師は、若い時に交通事故に遭い歩くのが不自由で、最近のコロナ禍により水泳プールが閉鎖されリハビリもできなくなり、緑内障で目も悪くなってきたらしい。俳句会のことであるが、会の名前は“ナナカマド”いって縁起の良くない名前であるが、秋には赤い実をつけ丈夫な木であるから、私の好きな木のひとつである。
人間は、どんなことに遭ってもナナカマドのように強く生きなければいけないのである。歳時記も持っていなく季語も知らない自分ではあるが、認知症の予防にと思って恩師が主宰する句会に入会することにした。なお、ナナカマドとは、7回にわたってかまどをひっくり返すという説もあるようだ。
「十勝の活性化を考える会」会員
注) ナナカマド
ナナカマドは、バラ科の落葉高木。別名では、オオナナカマド、エゾナナカマドともよばれる。赤く染まる紅葉や果実が美しいので、北海道や東北地方では街路樹や公園樹としてよく植えられている。
落葉広葉樹。高さ3 - 12メートル の小高木から高木で、山地では普通高さ6 - 10 m程度だが、15 mになるものもある。高地では小低木となることが多い。樹皮は暗灰褐色をしており、横長の細長い皮目があり滑らかで、サクラにやや似る。
若い樹皮は褐色から淡褐色で、皮目や横すじが目立つ以外は滑らかだが、成長とともに灰褐色となり、老木では縦に浅く裂けるようになる。一年枝は紅紫色でつやがある。
(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)
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