十勝の活性化を考える会

     
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アイヌ文化を学ぶ大切さ

2020-01-22 05:00:00 | 投稿

令和214日付け「北海道新聞」朝刊の社説に、以下の記事が載っていたのでその抜粋を書いてみたい。

 『先住民族のアイヌ民族とあとから移り住んだ和人が数多く暮らす北海道は、日本における多文化共生社会の先進地となり得る。北海道や千島列島、樺太(サハリン)で生まれ、育まれたアイヌ文化が根付き、和人と多くの接点を持っているからだ。

国連の先住民族の権利に関する宣言は、「先住民族の知識、文化および伝統的慣行の尊重は、持続可能で衡平な発展と環境の適切な管理に寄与する」としている。

こうした理念を日本が国際社会の一員として実現する上で、北海道は重要な役割を果たすだろう。

 昨年5月施行のアイヌ施策推進法は、アイヌ民族を法律で初めて先住民族と位置づけた。 ことし4月には、アイヌ文化復興拠点「民族共生空間(ウポポイ)が胆振管内白老町に開設される。これを機に多文化共生社会づくりの機運を高め、北海道の豊かな未来に向けて歩みを進めたい。 (中略)

 厳しくも豊かな北海道の自然に根差し、悠久の時を刻んできたアイヌ民族の文化や歴史に学ぶことが北海道の真の姿を知る上で欠かせない。

言語復興が欠かせぬ

「わが国が近代化する過程において、多数のアイヌの人々が、法的には等しく国民でありながらも差別され、貧窮を余儀なくされたという歴史的事実を、私たちは厳粛に受け止めなければならない」。

 衆参両院は2008年「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」を全会一致で採択した。それを基盤に設置が決まったウポポイは、「(おおぜいで)歌うこと」というアイヌ語だ。「存続の危機にあるアイヌ文化を復興・発展させる拠点」であり、「先住民族の尊厳を尊重し、差別のない多様で豊かな文化を持つ活力ある社会を築くための象徴」と位置づけられる。 

「力を入れるのは言語の復興だ。施設の展示解説や案内板はアイヌ語を第1言語として表記し、音声ガイドにもアイヌ語を採用するという。明治以降の政府の同化政策でアイヌ語は衰退し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が消滅の危機にあると認定している。この150年の間に失われた言語を少しずつ取り戻したい。 (中略)

 道内では昨年、サケの捕獲を先住民族の権利だとするアイヌ民族と、許可のない捕獲は法律違反だとする道が対立する事例が論議を呼んだ。アイヌ民族の権利回復はまだまだ遅れている。

 国連宣言は、文明や文化の多様性や豊かさが「人類の共同遺産を成す」とうたっている。国民一人一人が理解を深め、多文化共生への取り組みを前進させなければならない。』

 「十勝の活性化を考える会」会長

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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (glimi)
2020-01-22 08:49:28
 小学6年だったでしょうか、国語の教科書に金田一京助氏のアイヌ語収録の物語がありました。もしかしたら、それが言葉とに興味を持ったきっかけだったかもしれません。
 12年、カナダケベックのエスペラントの集いに参加した時、インデアン村に遠足に行きました。彼等は移住してきたヨーロッパ人が寒さに震え、食料もなく苦しんでいる時に極寒の地での生活の仕方を教えたり白人を助けたそうです。カナダは2言語の国です。しかし、通りの標識等はすべて3言語で書かれていました。つまり、インデアン語、英仏語の3言語です。インデアン語が最初から文字を持っていたかどうか忘れましたが、アイヌ語は現在文字があるのでしょうか。文化を文字であらわすことは大切ですですね。
現状を知らないものが勝手なことを書いてすみません。
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アイヌ文化を学ぶ (ヒグマ)
2020-01-22 12:34:40
Unknownさん、コメント有難うございます。息子の義父はアイヌで、アイヌ語は上手に話せませんが、アイヌ彫刻は世界NO1だと思います。白老町に、4月オープンするウポポイ(民族共生象徴空間)に、彼の彫刻が飾られるそうです。
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共生 (glimi)
2020-01-22 21:19:18
 互いの文化を尊重し共に生きることは大変と思ってます。もう50年ほど前になるでしょうか、石川県金沢市で開かれた日本エスペラント大会に私と同年齢くらいの夫人が小学生の子どもを連れて参加しアイヌ文化の話をしてくれました。そのお子さんは今、俳優として活躍しているようです。
 また、10数年前、県の施設でボランティアをしている時に東京に住む若いアイヌ女性の話を聞いたり、別の機会にアイヌの竹で作った楽器の演奏を習ったりしました。(糸が切れて今は音が出ません。)機会を作って啓蒙に努めてくださるようにお願いします。知らなければ関心が持てませんし、すべての人が北海道に行けるわけでもありませんので!
 姉はハンガリー人と結婚してカナダに住んでいました。姉は子どもたちに日本語を伝えることができませんでしたが、一人だけ、大人になって日本語を学びました。
 私の息子の一人はドイツ人、もう一人はラオス人と結婚し、孫たちは純粋日本人ではありません。私の子ども達へ要求は双方の文化を大切できるように、孫たちはバイリンガルにするということです。それは大変な努力が必要ですが、今のところうまくいっています。
 
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共生 (ヒグマ)
2020-01-23 09:58:36
glimiさん、コメント有難うございます。孫(5歳)はバイリンガルでアイヌ語は話せませんが、最近始めた片言の英語を話すようです。もう少し時間が立てば、英語と日本語と少しのアイヌ語を話すようになるかも知れませんね。
ところで”共生”という言葉の大切さですが、高度資本主義社会の現実に生きているも者にとって大変難問です。
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共生 (ヒグマ)
2020-01-23 20:41:52
glimiさん、コメントの追加です。石川県の好きなお寺は総持寺で、「なぎさドライブウェイ」を使用して2回お参りしました。石川県は永平寺などがあり素敵なところですが、北海道も良いところですよ。
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永平寺の所在地 (ヒグマ)
2020-01-24 03:55:43
永平寺の所在地は、石川県ではなく福井県でした。1度、行きましたが、長い長い建物が上を目指して立っており、若いお坊さんたちが一生懸命に廊下の雑巾掛けをしていたことが、強く印象に残っています。紅白歌合戦の後で、除夜の鐘が鳴る時、テレビによく映っていましたが、今年は移りませんでした。
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北大教授本田優子氏 (ヒグマ)
2020-01-24 05:07:06
アイヌに詳しい北大教授本田優子氏は、石川県金沢市出身です。本田教授は、アイヌ語に関する本を書いています。2年ほど前、北海道新聞に平取町二風谷に移り住んだ本田氏のことが書かれていましたが、本田教授と関係があるかは分かりません。
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ユーカラ (glimi)
2020-01-24 14:51:11
 1989年、札幌エスペラント連盟がユーカラのエスペラント訳を出版したのを昔読んだのですが、中身をもう忘れています。本を出してみたら新聞の切り抜きが挟んででありました。津島裕子さんがフラン語に翻訳した神謡集を手にした写真や知里幸恵さんの写真も載っていました。機会をみて読み返したいです。
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横浜市の総持寺 (ヒグマ)
2020-01-25 07:35:17
glimiさん、コメントありがとうございます。私は神奈川県にも素敵なお寺がたくさんあって大好きです。特に、明月院や長谷寺が好きです。しかし、横浜市鶴見区にある総持寺はコンクリート作りであまり好きではありません。正月の「箱根駅伝」はいつも見ています。なぜなら、箱根には良く行きました。趣味が登山ですから長嶋茂雄選手が合宿で登った”金時山”にも上りました。
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