十勝の農業産出額は平成29年度市町村別農業算出額(推計)によれば、約3,152億円である。北海道の農業算出額が約1兆2,762億円であるから、約25%を占めている。十勝の面積は北海道の約13%を占めており、北海道の中でも十勝の農業算出額の大きさと耕地面積の広さが突出していることが分かる。ちなみに、平成29年度生産農業所得統計によれば、日本の農業産出額は約9兆3,000億円で、北海道シェアは日本の約14%である。
なお生乳生産量だけを取ってみれば、平成29年度農水省「牛乳乳製品統計」によれば、北海道シェアは日本の約54%、そのうち北海道における十勝シェアは約30%(全国の16%)である。日本の食料基地として十勝が、いかに貢献しているかが再認識されるであろう。
一方、日本における平成30年度の食糧自給率は、カロリーベースで約37%と史上最低の数値である。日本は一体、どこに向かっていくのであろうか・・・。
「十勝の活性化を考える会」会長
注) 食料自給率
食料自給率とは、国内で消費される食料のうち、どの程度が国内産でまかなわれているかを表す指標。
【指標の種類】
総合食料自給率と品目別自給率
食料自給率には総合食料自給率と品目別自給率がある。
[総合食料自給率]
総合食料自給率とは個別の品目ではなく食料全体を通した一定のものさしで計算される食料自給率をいう。
総合食料自給率には、カロリーベース総合食料自給率と生産額ベース総合食料自給率の2種類がある。
- カロリーベース総合食料自給率
カロリーベース総合食料自給率は熱量換算で指標化した食料自給率である。
カロリーベース総合食料自給率=1人1日当たり国産供給熱量÷1人1日当たり供給熱量
・国産供給熱量=純食料×単位カロリー国産単価×品目別自給率(×飼料自給率・原料自給率)
・純食料=(国内生産量-輸出量)+(輸入量-非食用-減耗-非可食部分)
・畜産物の飼料の多くに輸入飼料をあてている場合には生産が成立しないので飼料自給率を乗じる。加工品については原料自給率を乗じる。
- 供給熱量=純食料×単位カロリー
- なお、国民1人1日当たりの供給カロリーとは国産供給カロリー+輸入供給カロリー+ロス廃棄カロリーの合計である。
- 生産額ベース総合食料自給率
生産額ベース総合食料自給率は金額換算で指標化した食料自給率である。
生産額ベース総合食料自給率=国内生産額÷国内消費仕向額
- 国内生産額=食料(国産)×国産単価(-輸入飼料額・輸入原料額)
- 畜産物の飼料の多くに輸入飼料をあてている場合には生産が成立しないので輸入飼料額を控除する。加工品については輸入原料額を控除する。
- 国内消費仕向額=食料×単価
[品目別自給率]
小麦や米など、特定の品目ごとの食料自給率である。算出にあたっては、品目の重量を使用する(重量ベース)。
- 品目別自給率=国内生産量÷国内の消費仕向量
国内消費仕向量=(国内生産量-輸出量)+輸入量
(出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます