十勝の活性化を考える会

     
 勉強会や講演会を開催し十勝の歴史及び現状などを学ぶことを通じて十勝の課題とその解決策を議論しましょう

歴史から何を学ぶか

2022-01-26 05:00:00 | 投稿

歴史は繰り返されると言われるが、文明とはいったい何であろうか。著書『サピエンス全史』を書いたハラリ氏は、民放のインタビューに答えて、これから人間はますます個人主義化し、 “戦争と競争の時代”に突入し、10年後の世界は予想できないと言っていた。10年後というとすぐであり、戦争のない平和な世界を願わずにはいられない。人間にとって文明とは、①便利なものを作ること、②地球が住みやくなること、地球を大切にすることだという。  

日本はいま、新型コロナや地球温暖化で右往左往している。少し高い代償になっているが、この経験を活かせばよいのである。過去の歴史を振り返ることによって見えてくるものがある。そのために、日本や世界に関する歴史の本を読みあさっている。中国、朝鮮、台湾、アフガジスタン、イラン、ヨーロッパなど、知らなかった世界の歴史が見えてきた。我々は、歴史から何を学ぶのであろうか。

歴史は、過去の出来事の記録ではない。未来へとつながるものである。歴史を学ぶことによって、今を知ることができる。だから、世の中の制度の矛盾を正すためには、歴史を学ぶ必要があるのだ。過去を学ぶことは、過去の過ちを学ぶことである。歴史を学ぶことは、自分の生き方を考えることである。だから、未来とは過去から現代、そして現代から続く延長線上にあるのだ。

歴史を学ぶ時、何が真実だったかを明らかにしなければならない。いずれの時代にも、何らかの歴史観に基づいて歴史教育は行われてきた。歴史教育は、政治的、宗教的影響を受けてきた。だからこそ、天皇崇拝の教育に見られるように、歴史を鵜呑みにすることはとても危険なことである。

例えば、ひとつの歴史的な出来事でも日本、中国、韓国では、解釈の仕方や認識が違うのである。それが国際間の紛争のタネになることもある。韓国の慰安婦問題がまさにそうである。

歴史の勉強で大切なことは、自分なりの世界観や歴史観を持つことである。未来は、一寸先が闇である。今の矛盾の原因は過去の出来事に内包されているので、いま起こっている現象ばかりに目を奪われたら矛盾の解決は出来ない。

なぜ太平洋戦争に至ったのか。その原因は、日本の歴史を理解しなければ分からないのである。歴史が分からなければ、戦争を無くすことが出来ないのである。愚かな失敗を繰り返さないためにも、歴史を学ぶ必要がある。

過去の過ちは過ちとして教訓にして、日本を作り直すために知識を身につける必要がある。そのためにも、歴史は学ばなければならない。日本の歴史を振り返ると、あれだけ多くの悲惨な犠牲を払いながら敗戦から何も学んでいない。作家 三島由紀夫は日本の国を変えようとしていた。そして、戦地に赴き命を落とした友人のためにも、生き残った者の役割を真剣に考えていた。

私たちは作家三島由紀夫氏のように、日本という国をどのような国にするのか、アメリカの思惑にとらわれず、自分の意思で作っていく必要があるのだ。戦後の日本は、日米地位協定のようにアメリカの言いなりになっていた。これからの日本を作っていくことは、戦争で犠牲になった人々への鎮魂になるのだ。

歴史は、人生の生きる意味を教えてくれる。歴史から、人間という本性を学ぶことができる。人間の本性は、他の動物と同じで我欲を捨てられないと思う。だから有史以来、この地球から人間同士が殺し合う戦争がなくならないのである。

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北海道十勝の深掘り 自立相談支援事業

2022-01-25 05:00:00 | 投稿

北海道十勝の深掘り 自立相談支援事業

全国の読者の皆様に、「北海道十勝ってどんなところ?」の疑問に深掘りしてお伝えしてまいります。


帯広市 自立相談支援事業

日常の生活、仕事、家族、金銭の問題などで悩んでいる方とともに解決に向け、相談員が自立に向けた計画を作成し、継続的にお手伝いします。「さまざまな困りごとがあり、どうしてよいかわからない…」
そのようなときにはぜひご相談下さい。(相談は無料です)

 

自立相談支援事業| 帯広市ホームページ 十勝

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帯広市ホームページ 十勝

 

 

 

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豊かさとは何か

2022-01-24 05:00:00 | 投稿

スウェーデンの若者に、「あなたの国の誇りは何ですか」と尋ねると、約6割の人が「福祉」と答えるそうである。一方、日本の若者は約1割弱であるそうだ。それは、日本が高福祉国家でない証左であろう。ただ、国民皆保険が充実しているのは、世界に誇れるひとつである。

もともと資本主義は、需要と供給により価格が決定される。そして、資源の有効活用により最適配分が図られ、貧乏や病気、長時間労働から解放され豊かな社会を作ることが目的であった。

しかし、競争社会はやがて生活、教育、そして福祉も、経済価値を求める資本主義の歯車に巻き込まれるようになる。競争は人間を利己的にし、一方が利己的になれば、他者も自分を守るために利己的にならざるを得ないから、自分を守る力はカネを中心にして動くことになる。

そんな社会では、人間の能力は経済価値を増やすか否かで判定されるようになる。だから、私の通っている介護施設のスタッフのように福祉のために献身的に働く人たちであっても、経済価値に貢献しない人は認められなくなる。

マルクス経済学では、少数者の手に独占された利潤は人間を搾取した結果であり、そのために労働者は困窮したのだということを理論的に説明している。このような人間搾取は道徳的に批判されるだけでなく、資本主義の内部からも問題を複雑化している。

それに加えて現在は、新型コロナ禍により貧富が拡大しており、岸田首相が“成長と分配”の新資本主義を言いだしたのはそのためであろう。戦後の高度経済成長期のような利潤至上主義や効率万能主義では、経済成長できなくなってきたのである。

ところで、欲求”とは人間や動物が行動を起こすための“動機づけ”という概念でなされる。資本主義はこの欲求で作られているが、あまり欲求が強すぎると弊害も大きくなるので、何事もバランス感覚が大切である。

また欲求には、集団欲というものがある。人は誰しも一人になりたいという時もあるが、基本的に人間は一人では生きていけないので、他の動物と同じように群れることになる。人間は社会という集団の中で生きており、完全に孤立すれば生きていくことができない。

先日、大阪の精神クリニックで「誰でもよかった」と、25人もの人間を殺した精神異常者がいたが、このような人間を作りだす原因が資本主義に内包しているのである。人間にとって欲求を持つことは自然で、且つ、ただ生きるだけではなく自己実現を図っていくことが大切である。気に食わぬ人間を殺す欲求は、言語道断である。なお、人殺しは共産主義国家にもあるので、我が国のような資本主義国家に限定されたものではない。

この欲求に関して、アイヌ民族は食べる物しか採らなかったという。そして、来年のために植物は残していたそうだ。つまり、地球的な豊かさとは、人間を含む多くの動物が共存・共生していることを意味している。個性を大切にとか、弱者と共に生きるということは、人間も自然の一部であり、地球的な豊かさから見れば当然のことである。

豊かな共存・共生が自らの生を支えているとするならば、差別や格差に敏感になり、すべての人に基本的人権が保障され、平等な社会を作っていかなければならないだろう。人間の「基本的人権」、「公共の福祉」、「環境を守る」といった共存の原則は、一人一人が自由で豊かに生きていくことの前提である。

人と人とのつながりを豊かにし、自然との関わりを豊かにするためにはどのような社会にすれば良いのかを考えている。それが人類の生き延びていける条件だと思うからである。

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秋田名産「いぶりがっこ」ピンチ

2022-01-23 05:00:00 | 投稿

秋田名産「いぶりがっこ」ピンチ、農家4割「続けられない」…作業場改修に100万円

読売新聞オンラインより

 いぶした大根を漬けた秋田名産「いぶりがっこ」が、ピンチに陥っている。きっかけは昨年6月に施行された、漬物販売に保健所の許可が必要になる改正食品衛生法。秋田では農作業小屋や台所で製造する農家が多く、許可を得るには作業場などを改修しなければならないためだ。「漬物作りをやめる人が増えるのでは」と生産農家らに動揺が広がっている。

いよいよ引退の潮時か」――。約20年前から農作業小屋でいぶりがっこを製造してきた横手市山内土渕の農業の女性(73)は、ため息をついた。

 改正法では、漬物製造者は水道設備を手洗い用と製造用に分けたり、住居と作業場を切り離したりするなどして、保健所の営業許可を得なければならない。

 女性の農作業小屋の改修見積もりは約100万円。「大金を掛けてまで続けられない」と嘆く

いぶりがっこの一大産地の横手市では、漬物生産者の平均年齢が70歳を超え、そのほとんどに後継者がいない。市いぶりがっこ活性化協議会の佐藤健一会長(65)は「この機に引退を考える農家は多い。担い手不足が一気に加速する」と危機感をあらわにする。県が昨年7~9月、県内の漬物生産者約300人に実施した意向調査では「漬物作りを継続できない」との声が約4割に上った。

 生産現場は対応に追われている。大館市の農産物直売所は共同作業場の新設を検討する。県は改修費や助成金の交付を目指す。横手市も独自の助成金を支給し、農家の相談窓口を設ける。同市食農推進課の担当者は「秋田の漬物文化を何としても守っていきたい」と力を込める。

 

 

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人口減少

2022-01-22 05:00:00 | 投稿

現在、世界の人口は77億人。2030年に85億人、2050年に97億人、2100年に109億人が予想されている。一方、日本の人口は、昨年の国勢調査によると1億26百万人で、出生率は1.4人を割り込み人口減少に歯止めがかからない。

2100年には、現在に比べて7千万人減少の5千万人前後が予想されており、日本の経済規模の縮小は避けられないだろう。その原因は少子化が続くので、出生率の低下が大きいだろう。

戦後のベビーブーム時代は、1世帯の子供の数は3~4人であったが、今は2人を割っている。その原因にはいろいろあるが、そのひとつに環境ホルモンが絡んでいると思う。現に、子供を授かりたいと思っている夫婦がたくさんいるが子宝に恵まれないのである。

学者でないので分からないが、農産物には遺伝子組み換え技術などが使われているので、その影響かも知れない。なぜなら、アマゾンやアフリカの奥地ではまだ農薬が使われていないなど、LGBTの人が少ない可能性があるからである。

ベトナム戦争でもアメリカ軍が枯葉剤を使用して、奇形児の双子のべトちゃんとドクちゃんが生まれたが、自宅の周りで除草剤を散布して“蚊”や“コオロギ”もいなくなったような気がするので、除草剤などが人体に害をおよぼすはずがないと思う。

十勝は日本の食料基地であり、収穫を増やすために農薬をたくさん使用しているので、人体への影響を心配している。スーパーの中国産野菜は安いが、日本産の野菜を買う人が多いが、その理由が中国野菜が農薬を多く使用するためでないことを願っている。

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