NO-44
新年あけましておめでとうございます。これは全国のみなさんに心を込めて送る言葉で、自宅で正月を祝えない震災と原発事故の被災者、統計で33万5千人の僕たちには、今年は使いたくない言葉の一つになっていると思うので、本当に年頭から心が晴れません。
今日の朝、強制避難区域の富岡町の松村氏から電話が入り「あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。」と、先に言われ僕は少しびっくりして33万5千人の話したら「俺もここで頑張っているから、みんなにも頑張って下さいって書いてくれ」と、それと今日は、氷が張り朝は寒かったらしく布団から出るの遅くなったと言っていた。
彼は、電話を切るとお正月も関係なく今日も動物の世話をしに出かけた。ある大学が2ヶ月間牛の研究するからと町で囲っている牛舎の牛に水をやりに行くと言った。水の設備が無い牛舎?らしく、何回か水をあげていると聞いてはいたが川の水を漬物用の100Lポリの容器にバケツで汲んでそれを2回運んで飲ませているのだ。
その牛舎の牛の鼻が乾いているからちょくちょく見に行って水をあげている。「動物は犬でも猫でも、鼻が乾くなんて無いんだからな!」と話してくれた。川の水100Lをバケツで汲んでの作業は大変だと思う。僕ならひーひー言ってしまう。彼のことを馬鹿だとか気違い扱いしてる人に、その仕事を自分でやってみてから言って欲しいと思う。
彼はバケツで水をあげに行くと、我も我もと牛たちが飲みにやって来てバケツに顔を突っ込んで飲むから、あの角で目を突かれて怪我する牛が出るかも?と心配し、ドラム缶を切ったくらいの大きさの水のみ場をいくつか欲しいとか、道路工事で使うあの散水車があればなあ」なんて言った。
彼の知り合いの会社にその散水車があるからどうにか借りられないかなあとか色々と元旦から言っていて、彼は目の前の動物の心配をしていた。彼の家でもイノブタが彼の家に保管している餌を狙って玄関先まで来て、彼の姿を見ると素早く逃げて行くらしいのだが、手を焼いていると。
電話していても何やら外でワンワンとうるさいくらいの犬の声。彼の親友アキが吠えているのだがイノブタが来たらしく彼が外へ出て見に行った。アキの餌や水を全部食べて行ったらしく「これじゃ、アキが痩せちまう!」と。でもあの大きな巨体で玄関の戸(木とガラスの昔の作りの戸)なんかこじ開けて家の中に入ったら、一貫の終わりだよ。
豚が家に入ったらもう住めないよってみんなが言っていた。納屋を牛5,6頭に壊されて保管して置いたペットの餌を全部食べられた苦い経験があるから、今度は慎重だ。彼の家は田舎では普通にある敷地の中に両親の家と彼の家があり、彼の家には犬と猫の餌を保管して両親の家にはとりと豚の餌を保管している。
少し心配だが、彼なら何とかするだろう。話は変わって12月29日に四倉(いわき市に近い)で、山下博士と坂本議員と建設会社の高橋社長と松村氏の会議に立ち会わせていただいた時に、募金して頂いた人にありがとうのメッセージを作って送ろうとしたのにビデオを忘れて、坂本県議に急いでビデオに収めて送ってもらったのにユーチューブに乗せられなくて、四苦八苦しました。
http://www.youtube.com/watch?v=b1c8KlmvclYこれが松村直登の感謝のメッセージです。
彼には今までコメントの書き込みされたことを全部話してきたので、1円たりとも募金してくれる人には感謝しなければならないと彼に言ってきました。たくさんの人の寄付というところを多額の寄付と言ってたから、ダメ出しした僕であったが皆さんの寄付で餌の方は、少し息がつける状態になり本当に感謝いたします。僕は1月5日にいわきまで出てもらい彼と会うので、その時にまた必要な物を確認して帰りたいと思います。
新しく買ったパソコンも使いこなせていなくて、朝の7時から書き始めて今になりました。一度作ったのが消えちゃってがっくし。今年の始めから大変な思いをしてます。(泣)僕はみなさんに前回、牛の柵を囲うための資材の足場組み用のパイプとかジョイントやクランプなどを、支援してくださいと書いてしまいましたが申し訳ありませんでした。その資材は役場にではなく富岡町から車で40分くらいの四倉で受け取らせていただけましたら助かりますので、役場にではなく四倉で受けさせてください。
その支援をして下さる方、どうかこちらの勝手をお許しを頂いて四倉まで運んで下さい。よろしくお願いいたします。今年の一年が皆様にとって、良い一年になりますことをお祈りして、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。