NO-58
昨日はごめんね!みなさんにはおやじの愚痴を聞いてもらちゃったけど、朝から会津に避難した若いママさんから電話が入って子供のボディホールカウンター(内部被曝を測る)に行っての出来事や、役場での出来事を聞いてあげていたら、その彼女の扱われ方がひどいので気分がブルーになった。
その話は今度書こう。今日は昨日約束した松村直登の話にします。1月16日(月)から、予算的には2000万円の小さな研究なのだが、彼が震災後から「この富岡町が除染されて、いつかみんなが帰って来て今まで通りの町になることを夢見てる」と言ったその一歩を歩み始めた。
いつでもそうなのだが、彼は胆力がある。諦めないということだろうか?僕は熱しやすく冷めやすい性格だから、彼のこの胆力にはいつも驚いてしまう。今回の放射能減溶システムの研究に参加する事で、彼の忙しさは半端ないくらい忙しいはずだ。
動物の世話に餌の買出しや支援物資の引き取りなど、やることはたくさんあるのに又一つ彼の仕事が増えた。昨日、彼と話をしたが「お互い忙しくなったな!」と言葉少なめにいった様子が彼にとっても大変なことなのだと感じた。
あるTV局の取材も断り、この研究に本気で取り掛かる意気込みを感じたし、彼は本当に自分の町を大切に思っていて、町の除染のことをいつも考えて生活してきた。だから、今回のような仕事が彼の所へやって来たのだ。その真剣さとこれに賭ける強い思いは、ひしひしと感じるものがまわりで見ている僕らにも分かる。
やる時はやる男である。そんな彼に問題が起きた。地元の新聞に取材も受けていないのにあたかも取材した記事のように書かれていて、彼は役場からクレームをつけられたようだ。困ったものである。
インターネットの世界でも転載させて頂きますってルールがあるのに、書くときには一言声をかけて書いたらいい。忙しい彼を後方支援する僕らにとっても、あまり良くないことだから、これからはこんなことがないようにお願いしたい。
いつもなら朝のこの時間に連絡が取れるのだが、今日は連絡が取れない。それほど、忙しくなったのである。僕も彼を見習って忙しく動かなくちゃ。それでは、また明日お会いしましょう。