ときぶーの時間

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原発事故のおかげで。

2012-10-24 07:55:00 | 日記
NO-257
昨日、久しぶりに師匠から電話をもらった。いわき市の仮設住宅に避難して来て、家を建て仮設住宅からそこへ移り住んだのだが、賠償や補助金とか色々と前に進まなくて「本当に困ったもんだ」と話した。


師匠が避難していたいわき市の泉玉露地区の仮設住宅。

師匠はこの10年くらいで家を3軒も建てた。以前に自分の家と娘さんの家を建てて、この大震災と原発事故のおかげでまた家を建てる羽目になったのだ。

僕は家のローンを抱えて避難しているからとても家を建てる余裕はないし、借金をどのように返していったらよいかを考えることの方が先決なので、家を建てた師匠を羨ましく思わないほど、家についての考え方や価値観がこの原発事故で大きく変わった。


住宅も仮設ならお店も仮設でみんな頑張っています。

仮設住宅に避難していれば、きっと同じく家を欲しただろうか?とふと思う。仮設住宅に住むみんなが言うように、仮設住宅の暮らしは厳しいのだろう。僕は3kの団地に住まわせてもらっているので仮設住宅の辛さを知らない。


郡山の木造の仮設住宅。ここなら入ってもいいかなぁ~と思った事がある。

川崎市に避難してきた同じ避難者の人は「こんなとこにいつまでも居たくない。早くいわきかどこか富岡の家に近い所に移りたい。」と僕から見てもいいマンションに住んでいるのに、今の環境を嘆いていた。

やはり彼女には富岡の家が落ち着ける場所なのだ。亡き夫と子供たちと暮らした思い出のたくさん詰まった住み慣れた家が心のよりどころなのである。

原発事故の放射能のおかげで、人も動物も植物も昆虫に至るすべての生き物の生態系を脅かし、除染出来ない山林は元に戻るまでこれから長い年月がかかるだろう。

国や政治家は福島の復興が大事と口では言うが、国は除染を本気でやっていないとみんなが思っている。今の除染だって有効な工法が確立されておらず、その効果も不透明だからだ。


アパートみたいな作りのこんな仮設住宅もあります。体育館やホテルや温泉宿に避難した被災者を急いで住まわすために何でもありだったのかも知れない。

僕がいつも書くように広大な山林の除染をしないで、こんな放射能まみれの故郷に帰れという国は住民を馬鹿にしているとしか思えない。今の日本の政治家や官僚や電力会社との繋がりを考えると町は元には戻らないだろう。

今日の朝のニュースで中部電力の浜岡原発を取り上げていた。再稼働目的で高さ18mに及ぶ防波堤を建設中であると。地震の多い静岡県で福島と同じマグニチュード9.0クラスが来たら津波より、地割れや断層のずれの方が怖いと思うのだが・・・。

こんな狭い日本にもう原発はいらない。人間と動物と植物と自然界のすべての命あるもののために、これからも原発反対を書き続けようと思う。















コメント (1)
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