ときぶーの時間

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同情するしか・・・

2015-08-21 09:11:11 | 日記
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NO844
今日の朝早く富岡の松ちゃんと連絡を取りアポを取った。
今度はちゃんと話せるだろうし、撮影や取材で邪魔されることも無いと思う。


友人の井上さん撮影。
イタリアの空港に到着した時の写真。
イタリアでのことをたくさん聞いて来ようと思います。

今日は楢葉町の友人のことを書きます。
一月前になるが、以前から町の復興に力を入れて頑張っていた友人は、「俺は帰るつもりだったけど諦めた」と言った。

震災からずっと町を復興させるために行政にも色々と意見したり手を貸しているような男だった。
その彼が帰らないと言った。


被災地には問題がたくさんある。先週の富岡町で撮影。
一度除染したところに汚染物の袋が仮置きされているが、この夏、草が生え一部隠れている汚染物の袋もある。

友人が帰らない理由の一つとして、家庭用の水道水が近くのダムからの水で、ダムの底には放射能により6万ベクレルに汚染された汚泥が溜まっている事をあげた。

えっ、6万ベクレル!???が僕の第一声だった。
TVでは1万5千ベクレルって報道されてたけど、歪曲縮小されて報道しているだろうからマスコミは信用出来ない。

そのダムの汚染された汚泥を取らないで、その上澄みの水を家庭用に使うという事を国は指示しているようだ。

楢葉町の住民は汚泥を取り除いてくれ!と住民説明会で言っても「現在、そのような技術がないから出来ません」との一点張りだったそうです。

いくら「24時間体制で厳重に管理して流しますから安全です」と言っても、とても信用できない。

大雨が降り除染されていない森林から放射能雨水が入って来るし、汚泥が大量の水で攪拌されて上澄みの水と交わる事だって想像できる。

住民の安心・安全を本当に考えたら放射能に汚染されている汚泥は何としても取り除くべきです。

政府の原子力災害現地対策本部の高木本部長が木戸ダムを視察した時に、パフォーマンスでダムからの水を飲んだ映像が流れたけど、涙目になり殆ど飲んでいなかった。
あれじゃぁ、誰も飲みたくないはずだ。


富岡町の汚染物の袋は半端ない量になって来ている。
仮置き場の5段積みはもはや当たり前の姿。

技術が無いから出来ないのではなく、さらにお金と日数がかかるからやりたくないのでは?と思う。
松ちゃんが「大丈夫だって言ったって、気持ち悪くて飲めねぇべ?」と言った事を思い出した。
スーパーゼネコンにやらせればあっという間に出来そうなものだと思うのだが。。。。

住民はモルモットじゃない。
隣町楢葉でこうなのだから、富岡町も多分同じだろう。

子供のいる親がこれで帰るか?帰りたくても帰れないでしょう。
実際、楢葉町は放射線量がかなり低く帰還したい住民が富岡町よりは断然に多い。

帰還するにも生活・命や健康に直結する大きな問題があるふるさとでは、帰りたくても帰れないよね。
あれほど「俺は帰るよ」と宣言していた友人の「諦めた」に驚くも、同情することだけしか出来なかった僕だった。






コメント
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