夢音(ゆのん)~風のおるごーる~ atelier JUNON

~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家

百合の香り

2022-07-06 06:28:38 | つれづれ
一昨日の夜に訪ねたお寺で

ご住職の育てられた美しい百合の花が

あちらこちらで香りを放ち佇んでいました。

それはまるで美しい女性が

そっと佇んでいるような趣でした。

ご住職ご夫妻は

来年の、個展には

百合の花束を持ち伺いましょうと言われました。

まあ、何という素晴らしい。

個展を長らく巡回して来ましたが

そこにお花を添えてくださるなんて

私は未経験。

育てられたお花を携え来てくださるだなんて

私は心がくすぐったくなりました。

実際に携え来てくださるかどうかなど別に関係ないのです。

そのように言ってくださる言葉は何よりのプレゼント。

自分の個展会場に

そんなお花がそっと添えられているなど想像しますと

とてもとても

感激することではありませんか。

初めてのお花になりそうです。(笑)

けれども

お花が未経験ではありましても

今回編まれたムーミンたちや

他にもお客様たちはあちらこちらでいろんな想いを届けてくださってますから

ケーキ屋さんからお菓子頂いたり。

寒さ残る季節に個展で使わせて頂いた大切なものや

お茶飲んで元気にとお茶頂いたり。

物だけではなく何より感動の涙を頂いたり。

自信のない不安さに胸が塞がりそうな時に

励ましの想いや言葉をいつもくださったり。

眠れない夜に頂いた本を読んだり。

形は有形無形様々ですが

私はいろんな皆さんから、素晴らしいご愛情頂いています。

そのことが本当に本当にありがたいです。

想い。

その想いの様々を頂いていますことが

私にとって大切なことで

宝物です。

そんな皆さんのご愛情を胸に

また作品を作り繋いで参りたいと想っています。

さて

京都に帰りますと早速今朝は蒸し暑く

34度予想。

早速創作活動再開。

天職を頂いたからには

感謝の想いで

続けて参りたいです。





百合の佇む姿をじっと見ていたのは

お花がほしいからではありません。(笑)

このお花のなんとも言えない雰囲気が

作品として生かせないかとふと想っていたから。

玄関で

お部屋で

さりげない存在感を放つ百合は

大きいにも関わらず華美にはならず

何気ない色と香りをあちらこちらにまるで置くような雰囲気で

大人しく放っていました。

種類にもよるのでしょう。

大きな百合にも関わらず

派手過ぎず

馴染む姿に

あのカサブランカが

美しさを誇るように場を華やかにしているのは

女性として気後れしてしまうのですけれども(おそらく女性として、魅力あふれる方を目の前にしたときの気おくれのようなものです。 笑)

お寺でみた大柄の百合はそれとは違う

柔らかな大柄の姿をそこでさり気なく放っておりました。

向かい側にある牡丹の花の日本画は

こちらも大変美しい白い牡丹の花の絵でした。

その牡丹の圧倒的な美しさにも

芯では負けない美しさ


スッと背筋を伸ばして

佇む姿に

ああ私も

気後れしている場合ではなく

創作作家として

しっかりと背筋を伸ばして

自分なりに立っていかなくてはと

花から教えられたような

そんな気がしたのでした。

コメント (2)
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