夢音(ゆのん)~風のおるごーる~ atelier JUNON

~想いをかたちにするために~
天然木を使った、オルゴール作家

やりたいこと

2022-07-29 05:14:10 | つれづれ
工房の大型の糸鋸やら旋盤、様々な工作機械を

今の工房から移動するのを

当地の方にお願いしてます。

それがうまくいくかなあとドキドキ。

そんな事を考えたら夜中とびおきてしまい眠れず

しかも

そんなときに限って

面白い発想が、映像みたいに出てきて

なんでこんな夜中に?ってなる。



少しずつ身の回りの不要品を処分して

徐々に身軽になってる私ですが。

処分するほどの大げさなものもないなあと改めて想えるくらい。

案外持ってるもの少ないのだなと想います。



時々

何が心を雑然とさせるのかを想い

整理して。



子供の頃から

頑固だなと

強がりばっかりだったなあと笑えます。



どんなことでも、できるようになるまで帰ってくるなという言いつけを守って

外で問題は解決してから家には持ち込むなと言われ育ってきましたから

家というものはそれほど居心地のいいものでもないのだなと漠然と想っていました。

でも大人になると

私のいるところは

あたたかくて包容力のある優しい場所にしたい

そんなふうに強く想いました。

人が立ち寄ると心があたたかくなるような

そんな場所を作りたい。

子育ての中そんな事をいつもいつも考えた。

みんな大人になるとさて

今度は自分自身の居場所づくり。

案外母親というものは自分自身の居場所が作りにくいのかなとか想ったけどそうじゃなくて

勝手にそう想ってただけかなぁ。


風のあとりえはそんなあたたかで優しい場所にしたいんです。

いつか発信の場としてのゆのんの小さなおるごーる館みたいなの建てたいという

面白い実現できるかどうかわからないようなめあてが

最近ニョキニョキ出てきましたけど

横に次男のチョコレートショップがあるおるごーる館って素敵だわ。(笑)

と、勝手に次男のお店引っ張ると叱られるな。(笑)彼は彼の計画もあるでしょう。

ジャパンケーキショーに一緒に行ってた先輩が独立されお店持たれるようです。

彼もいつかは店を持ちたいのだろう。

しかし私は関係ないという。

自分で何でもする人なので見守るだけ。

そんな普通な自分と

反対側にはちょっと違う自分がいます。



ところでいつも私は突拍子もない事を考えます。(笑)

小さなおるごーる館はなぜかイメージはもうあって

そんな建物建てるつもりで心はいる。

え?

計画とか資金繰りとか

そんな事を考えてるわけじゃなく

ただイメージだけ。(笑)

夢見る少女じゃあるまいし。(笑)



でも

そんな事を想像するのも楽しいことだ。

できるとかできないとか別で。

そんな楽しい想像をしながら

毎日毎日地味~に作品作りに精を出してるわけです。😀



子供の頃

ある画家さんが私に

「思いっきり強く念じてご覧。そしたらなんとかなるもんだ」

とよく言いました。

その人は父方の親戚で、私はちょっと怖かった。

気味が悪い。そんな失礼なこと想ってた。

いつもチョコベビーとかアポロチョコをくれた。

念じるってなんだろう?

ある意味鬼気迫るような気のある人で

そこの娘さんたちは私より少し年上で

市立芸大出て美術教師になられた。

妹さんは精神的な病で途中挫折され

それも私にとっては怖かった。

私が父の作ってくれた画板をいつも引きずり

その辺のボール紙みたいなものをつけてクレパスで絵を描いてると

いつもその人はふらっと来て怖かった。

私はそのおじさんの描く絵は

好きではなかった。(笑)

よくスケッチくれたけど

押し入れの奥に押し込んで隠した。

なぜ隠したのかわからない。

とにかく怖いおじさんだった。

笑ってるけど笑ってないみたいな。

去年ふらっとその、娘さん(又従姉)がやってこられて

個展するのよとはがき渡された。

独特の抽象画で面白かった。


習作を繰り返すように必死で作ってるのは

周りのそんな才能みたいな

センスみたいななにかに触れるたび

自分が陳腐に見える瞬間があったから。

自分にはそのような天性の才能がないなと。

怖くて怖くて作ることに没頭。



最近はちょっと違って

一つ脱皮したい

一つでいいから脱ぎ捨てたい

そんなことを必死でもがきながら考えてる。

才能あふれる方々は多いし

私は自分のことが一番よくわからない。

だから

作っていないと不安なのです。

やたらと作るねと言われるけれど

次から次へと作っていないと

生きている実感がない。

私の居場所。

これが居場所。



夜中に浮かんできた映像はまたオールカラーで動いてた。

今までにない世界でした。

これ作ろう。

2時半から眠れなくなりました(笑)



どうやって作るんだろう?

結構繊細だ。

ケヤキの7ミリくらいの厚さの板要るなあと。

けやきとか栃とか、あと山桜。

ウォールナッツの7ミリくらいなのも。

楠とかはこれには使えない。

土台は栓とか楠は最高だけど細工物は強度足りないしもたない。

この重なりはどうしたらできるのかなとか

複雑な構成にやや滅入りながらも

出てきたイメージはやってみなきゃなるまいと想う。

私にとって木は絵の具と同列の素材で

私は中学生の頃美術の先生に

絵の具を立体的に硬化させるにはどうすればいいか聞いたことがあります。

飛び出したかった。

その頃使ったのは針金とか木片とかカシュー。

酔った。溶剤の匂いにダメになりそうだった。

幻想的な世界を描きたいけど物足りないと無茶を言った。

水瓶から水が溢れてくるような

空に初めて飛び立つ鳥の雛のような

そんなイメージ伝えたけど

できなかった。

うまくいかなくてぐちゃぐちゃに壊して捨てたりした。

部屋は画材だらけになった。

母はそんな私を見て不安になると叱ったものです。

最近そんな頃思いついた様々なことが蘇るときがある。

今なのかな。と、想う。

醸成されたような思考が蘇るときは

それを試すときかなと。

子供だった頃にはわからなかったこと

今ならできそうな。

新鮮な発想を引き出しから出してきて

今の自分ならばどうするか?

そんな試行錯誤を24時間繰り返しているような気がします。

まだ何一つできてない。

なんにもできてない。

叫びたいくらい。




あそこでなら

作れそうな気がした。

波の音が聞こえる。

あの、波の音を聞いたとき

今までの私の中にはなかったエレメントが

一つ飛び込んできた気がしたから。



作らせてほしい

作らせてほしい

作らせてほしい

そんな念仏みたいな想いが繰り返し繰り返しあるので

毎日毎日とにかく作るしかない気がします。

変なの。


でもまあ

やって見る。

想いをそのまんま出すときが来たのかな。


この前波に近づき

ずーっと波の音を聞きながら

揺れるような感覚。

私は船がゆっくり揺れるあの感覚がたまらなく好きだ。

底知れぬ不安定さと

波の音と。

あんな感覚を得たのなら

できるかもしれないなあと

何となく想います。

やってみよう。
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うまいこと言いますねえ

2022-07-28 18:13:03 | つれづれ
作品作りをしてますと

ここのところの凄まじい暑さで

汗が目に入りまして

目が痛くて。(笑)

扇風機は温風機と化しております。

しかしクーラーないですから

この暑さに耐えて作業するのが毎日です。(笑)

最初の頃はさすがにバテてましたけど

毎日湯船に入りまして

体温調節しやすいような夏の身体に仕上げていかないとなかなか夏は越えられません。

やっと汗で体温調節できるようになってきましたから

もう少し頑張らなくては。


そんながんばりをしている娘のそばに

デイサービスから帰ってきた母がささやきました。

「ちょっと。今年の夏は長ないか?」

ん?

「6月から高温やったから、もう、飽きたわ。」

ふんふん。

「これな、たちの悪い男の人に引っかかったような感じやな。」

は?

「こっちはもう好きでもなんでもないのに、いつまでも良かった頃を思い出してはしつこく追いかけてくる男の人みたいな。」

(笑)(笑)(笑)

お母はん

なんですか?その、たとえは。(笑)

「もう、秋に心移りしてる、ゆーてるのに、ちーっともわからん人」

ぷぷぷっ。(笑)おかあはん、なんですか、それ?(笑)

「ほんまに、あんたもう、しつこいっちゅうてんのに、わからんのかいな。私は秋が好きやって言うてますねん。」



85歳の例え話は

めちゃくちゃ面白いです。

人生経験長いだけに。(笑)




まだまだ私は俗物の域を出ないと感じ

今日も創作の面では落ち込みがちでしたが

こういう落ち込みがないと進歩しないので

自己肯定感ってよく言われますが

いたずらに肯定感強くしても作品においてはダメだから

ちょっと厳しくしなきゃ。(笑)

厳しくする自分を肯定するから大丈夫。🍀🍀🍀


世の中才能にあふれる方はたくさんたくさん。

さて

私はどんな表現できるんだ?


今日も問いかけました。




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明るい気

2022-07-27 17:19:37 | つれづれ


井戸のある部屋

井戸の蓋は少し傷んだいて

おくの窓は暗く

右側の壁は傷み、それを隠すように板が立てかけられ暗かった。

不要なものもたくさん置いてあり

私は昔祖母から

井戸のあるところは清浄の気がなくてはならないと言われていて

この水脈は龍神様がおわしますと感じたので

気になっていました。

ずーっと何かを感じていた。

霊感とかないけど

それでもそこに何らかの雰囲気を感じていたので

私は大工さんにポツリと

ここの暗いのだけは悲しい

と呟いた。

聞いておられたのと

家主さんが元々ここをきれいにしてくださる予定だったので

今日写真送られてきたとき

私は声が出そうになりました。

明るくなり

美しくなってます。

奥はサッシになり

明るくなり

右側の気になってたところは

美しい壁になってました。

私はすごくすごく気になってましたから

飛び上がるくらい嬉しくて。

もちろんここには何も置きません。

ただ時々お榊とか

塩も盛り

お酒を供えて感謝の、お参りをします。

祖母が昔していたように。

京都であれ、当地であれ

変わることはない。

美しくしたいです。

井戸のあるところは特に美しく。

龍神さんがおわします。

祖母から教えられたことは必ず守る。

それが大切。

「そうしいひんかったら、仕事なんぞできしまへん。整わんとこで仕事も、なんにもできんのや。」

おばあちゃんが言っている。(笑)

裏の隣家の銀杏の木が

私には水の気が、とても強く感じられるため

あまり良くないと感じるけど

お隣なの木なのでどうしょうもない。

こちらに伸びた枝は払ってもいいですかと許可をもらいたいですね。

多分許可してくださいます。

この前お会いしたから。(笑)

これも祖母が言ったことが気になりました。

銀杏は人家にあまり植えてはならない

と言いました。

神社とか水の気を必要とする場合はいいと。

火の気の、強いところならいいと。

この裏は水脈が流れているので元々水の気が強く感じられる場所なので

ここの銀杏は少々くたびれています。

水の気が多すぎるのだ。

横のうちの敷地のかぼすがいつも銀杏の木を気の毒そうに見上げています。

せめてあのかぼすの、周りを美しく整えて銀杏の負担を減らしてあげたい。

彼(銀杏)はきっと

息苦しい。

あれは雄の木です。(と感じる)

台所の窓にまで枝が伸びてきてますが

あれは切らせてもらいたい。

水の気が多いと

要らぬ虫が来るし

湿気を呼ぶ。

勝手にそんなことを言うけど

木は話しますから。



木にも陽と陰がある気がするのです。

その土地に合う木

必要な木がある。


でも

本当に嬉しくなりました。



風のあとりえは

段々と明るい気が入ります。

陽を、呼ぶように考えています。

母屋から工房に繋がるあのお部屋が唯一まだ陰がある。

あそこを画期的に明るくしないと

家中の陰が集まる気がします。

あそこでゆっくり眠りたいなと思えるくらいの

開かれた陽気を入れたいと考えています。

がんばろう。


私は別に宗教とか、占いとかじゃなくて(笑)

祖母が物には全て陰陽があるんだよと言われましたから

それを守ろうとしています。

それだけ。


その場で感じるものがあれば

それは気になるところなので

そこを改めればいいということを

祖母は教えてくれました。



生粋の京都人。

明治の祖母の教えてくれたことは

たとえどこで暮らすとしても滞在するとしても

祖母の教えてくれたことは役立ちますね。

感覚を研ぎ澄ます

それが一番大切だと言われてきました。


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ありがたさ

2022-07-27 15:09:10 | つれづれ
色んな事を考えたり

ちょっと必死で暑い中休みなしだなとは思いながらもコツコツとしてますと

このみちゃんから電話

「今ね、光回線の工事と、要らないアンテナ撤去してもらってるよ」

そうなんだ。ありがたい。

「大工さんと左官屋さんががんばってくださってるよ。気にしてた暗かった井戸の部屋、めちゃくちゃ明るくきれいになってた。それにね、じゅんちゃんの工房、頼んだよりすごくなってる」

大工さんが電話口に出て

「穴開けてつっかえ棒立てるといってたろ?窓のところ。(笑)そんなことしなくてもサッシつけてやった。あれは余ってるのだからお金要らないから。」

ええ〜❗

しばらく無言の私に

「聞いとるか?」

涙出てきました。

それこそ

この工事はそもそも私はないと諦めてた工事。

自分でなんとかしていこうと想ってた。

それをなんとかしてくださる人がおられる幸せと

そのなんとかしてくださるのを最低限に抑えようと

自分でできることはしようと節約考えてお願いしてたのに

大工さんがサービスって。

もう私は顔がクシャクシャになりました。

人生後半に

今まででは考えたこともなかった事が起こってる。

親にもしてもらったことのないことをしてもらい

頼んだ大工さんまでもがこんなに親切で。

こんなことって奇跡だ。

長年寒い日には

床に大きな作品置いて

ほぼ腹ばいみたいに作ってた。

暗いし狭いし

色々と工夫が要るなあと考えながら。

自分の人生の中ではもうこれが限界だとずーっとずーっと想ってた。

何てことだろう。

子供の頃から夢見てた自分の空間

何か身体が震えてきました。

このみちゃんも自分のことのように喜んでくれて。

なんて人たちだろうか❗

涙が止まらなくなってきた。

泣き虫。

泣き虫。



私は

すご~い作品

作って見せる。

夢のつづきどころか

夢の膨らんだ先の

素晴らしい何かを表現していきたい。

感謝はそれでしか表せない。











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深い感謝

2022-07-27 07:40:15 | つれづれ
予想もしないような

嬉しい事が起こったとき

きっと私は

「嬉しい❗」と、飛び上がり

満面の笑顔で喜びを爆発するのだろうなあと想っていました。



ある信じられないくらいのことが起こったとき

私は呆然として

どんな顔をしたらいいのかわからない自分がいることに気づきました。

嫌だなあ。

何で無邪気に喜ばないのだろう?

何で固まる?

心の中は破裂しそうなくらい飛び上がるくらい嬉しいのに。

どうして平常な顔をして声を抑えて冷静なのだろう?と。

それはきっと

あまりの大喜びをすると

その嬉しいことは夢のように目が覚めて

目の前から消えてしまうかも知れない。

夢だったのだ

と言う目覚めて消えてしまう恐怖からかもしれない(笑)

素直でないなあ。

どう感謝を伝えていいのかわからない自分が困ったものだと想います。

でも

創作の世界で

そんな感謝は爆発する気がします。

本当に可愛げのない自分だ。

でも

そんな嬉しいことがあるときは

今度は自分も

そんな人になりたい

そう強く想えるようになります。




いつか

自分の気持ちを

心の底からの笑顔で

弾けるような言葉で

伝えられる人になりたいな。

わあ、嬉しい❗ありがとうございます❗

なんて嬉しい❗

って。

飛び上がって❗

弾けるような笑顔で。

そんな私になりたいな。



心細いとき

不安なとき

突っ張って突っ張って

思い切り憎たらしくなって

何でもしてやる❗って強く想い

自分をそのように持っていくことが生きることだと想っていた時期があります。

心配で不安なことも誰しもありますね。



でも、今聞く言葉は今までの人生で聞いたことのない言葉で

戸惑うことも多かった。



色んな人のあたたかさや優しさに触れたなら

心底自分もそのようにありたいなと想う。

そんな事を想えるようにしてくださったのは

これまでの色んな人のおかげです。



嬉しいとき

顔が引きつり

うまく喜べない自分を

思い切り子供みたいに

嬉しい❗って言えるような人に

変えていきたいです。

少しずつ

私はおるごーるを通して変わってきました。

心に血が通い

あたたかく鼓動し

おるごーるのお陰で人生が変わってきた気がします。

無謀にも

私の天職❗って

おるごーる作りたいって想ったこと

息子の病気とかで余裕も何もなかった時に

音色を聴いて初めて涙が出ました。

心を溶かすようなリュージュのおるごーるの音色は

今でも私の宝物です。

あのときがんばって72弁を買い

子どもたちにも聴かせました。

興味を示してくれたかどうかは別として。(笑)

あの

小鳥のさえずりのような音色は

確かに私の人生を変えたんです。

それなら

木が歌うようなおるごーる作りたい

最初作ったおるごーる1つ

まだ手元にあります。

下手くそで。素朴で。

でも愛に満ちたおるごーる。

そのおるごーるは

新工房のサロンに置きたい。

初心忘れないように。

あんなに下手くそで安い木を使って作ったおるごーる

今から想えば

よく高島屋さんや大丸さんや伊勢丹さんが来られて

うちで出しませんか?って来られたなあと

何だか冷や汗出ます。(笑)

素材もまだまだ。

技術も下手くそ。

でもその時バイヤーさんが言われた言葉を私は今でも覚えてる。

「何だかね、見てると笑えてくるんですよ。何でだろうなあ?」

そんな理由で置いてくださった。

想いは

宿るものだとふと想いました。

それから数十年。

やめなかったということだけが

私の勲章かもしれません。



素朴な優しいおるごーる

これからも作っていきたいです。








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