Tokkoちゃんの気まま日記

感じたままに~ 心のままに~ 好き放題書いてます

母の認知症

2012-01-07 09:27:43 | 母便り
 太ったので、喪服を買い替えると言う母のお供で専門店に行った

「今入らないと言ってる喪服は何号?」と聞くと
「9号よ」 と言う
9号は無いでしょう~私が9号なんだからと思うが、9号だと言う
まぁ、お店で着てみれば解る事なので追及はしなかった

 お店に入り値段を見て驚いた
4万円以下のものなど無い
しかも、母がスカートは嫌だからズボンの付いてる物が良いと言う
すると、4点セットで6万円くらいはする


 結局、単品で買うことになったが
上着が3万円 ズボンが1万6000円  直し代をいれるとやはり5万円位になった
何回着るのかな~と思うといささか首を傾げたが仕方ないのも現実

 その間も、店員さんに
「おじいちゃんが優しくて、何もしなくて良いと言うから太るんですよ」
と繰り返し繰り返し言い続けている
店員さんは、少々困惑気味の顔~~

 試着は、転ぶと困るので私も一緒に入り手助けした
此処に手を入れてね~と言っても、違う所から手が出たりする
ズボンも、同じ所に足を入れようとしたりする

 日頃は、着替えの手伝いまではしていないので
こんな時に、母の症状が進んでいるのがハッキリと解る
ズボンなどは、自分ではなかなかシッカリとお尻部分が上がらないようで
補助が必要だった

 13号のズボンは、お腹部分のボタンが遠く離れて留まり難い
15号にしようと言うと、絶対にボタンは止まるから大丈夫だと言う
上着も、ボタンを留めるときつきつになる
すると、ボタンは開けて着るから大丈夫だと言う

 結局は店員さんからも、上着は留めないといけない事も有るのでと言われ
渋々15号で納得した
認知症でも、こんな女心は残っているようで
洋服のサイズには、最後まで拘りを見せる母に苦笑い

 お爺ちゃんの黒いコートも新調して
何とも物入りな親戚の法事となった

 品選びを終え、3人でお茶した
所が此処でも、ハラハラさせられる発言が多く
何だかコーヒーも飲んだ気がしない

 直ぐ側でランチをしてる大家族
お爺ちゃん・お婆ちゃん・娘二人・孫二人
その人たちの事が無闇と気に成るらしく
「あの人はお爺ちゃん?お父さん?」 等と大声で聞く
「子供は食べないで、沢山残してる」
「女の癖に、たばこ吸ってる」
「あの店員さん、横着で椅子の音が喧しい」

 店内にいる人の批判を次々と大声でするので、ハラハラする
皆、聞こえていると思うし
「母は認知症ですので、ごめんなさい」とも言えず
お爺ちゃんと二人で困ってしまった

 元々、認知症を発症する前から
お店の店員さんやお店の料理に、手厳しい発言の多かった母だが
元々の性格は、微妙に作用するのかしら?とフッと思った

にほんブログ村 花ブログ ベランダガーデンへ


にほんブログ村  登録しています