特殊清掃「戦う男たち」コメント公開

戦友の意見交換の場として公開しています。

Last moment(公開コメント版)

2016-04-20 09:17:37 | 特殊清掃
その日、私は東京から離れたところにある とある会社の工場にいた。
用向きは、特殊清掃の事前調査。
そこで、作業員の一人が機械設備に巻き込まれて死亡。
血まみれとなった機械設備を清掃するための調査だった。

最初は、電話での問い合わせだった。
しかし、その機械設備について素人である当方が言葉で把握できることは少ない。
結果、具体的な現場の状況が想像できず。
更には、仕事として請け負えるものかどうかも判断できず。
とにかく、現場を見ずしては どうにも話を進めることができず、結局、現地調査に出向くことに。
ただ、場所は遠方で、かかる時間も交通費もバカにならない。
私は、普段は無料で行っている現地調査を今回は有料とし、更に、当方から辞退する可能性も充分にあることを承諾してもらい、現地調査の日時を約した。

訪れた現場は、ある製品の原材料をつくる大きな工場で、同じ形態の機械が整然と並んでいた。
機械は、原材料の攪拌プレスを目的とするもので、一基に一人の作業員が従事する仕様。
事故が起こったのは、その中の一基。
その傍らには白布が掛けられた台が置かれ、その上には仏具と花や飲料が供えられており、日常の悲しみとは趣を異にした不吉な雰囲気が漂っていた。

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9 コメント

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Unknown (1957)
2016-04-20 12:32:44
更新ありがとうございます
今回も大変なお仕事でしたね お疲れ様でした
私ぐらいの年齢になると病気や死のことは頭のど真ん中ににあります
しかし親も看取らなければならず何とかもう少し生きて頑張らなければ
隊長さんもお体ご自愛くださいね
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本当にたいへんでしたね (いちごみるく)
2016-04-20 18:02:09
私にはその、機械がどんなもんだかは、わからないけど、たいちょうの説明から、複雑怪奇で、入り組んでて清掃も、骨が折れな琴と創造しました。注意1秒ケガ一生とは、昔の人はよく行ったもんです。ましてやこの、場合命を落としてしまったんだから、ケガどころでないですよね?私もあそそっかしいから、自分で自分に気をつけろといつも、言い聞かせてますが、こけたり、ケガしたりよくします?だから、今回のブログを、読んで気をつけ過ぎるぐらいに、気をつけて、生活しようと、心に決めました、そうしたって、死んでしまう、場合あるんだから、人生なんて、わからないものですわね?本当に死は、すぐ近くにあるんですわね!気をつけます。
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いつも ありがとうございます。 (sakura)
2016-04-22 11:16:12
私はいま 九州に住んでいます。
亡くなられた人のニュースを見ると 明日が確実には来ないかもしれないんだと 深く考えさせらました。
自分も 人生の半分を過ぎた頃から 死に向かって生きてるんだと感じます。

まだまだ 壮絶な現場があるかもしれませんね。
どうか お体を大切に がんばって欲しいと願います。
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更新ありがとうございます。 (sjob)
2016-04-25 07:30:39
私の父と同じ工場で働いていた方が、同じ亡くなり方をしました。何十年も前ですが。
私も常日頃から、死を思い、いつ死んでも良いような気持ちで生活しています。
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Unknown (ひかり)
2016-04-27 10:57:16
初めまして、ひかりと言います。宜しくお願いします。
今回のお仕事も、心のおれるお仕事でしたね
それをきちんと違う位置からみられる隊長サンは、毎回、毎回ですが凄いと思っています。
死というものを普段は身近に考えておらず、最近になり、死というものがこんなに、心をえぐられて辛いものなのかと改めて、実感しました。死に向かって歩いている当たり前のことだったら、隊長サンの言われるように、今をこの瞬間を大事にしないといけないんですね
わかっているようでわかっていなかったです。
気づかせて下さりありがとうございます
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お疲れ様です (4952)
2016-05-01 11:15:15
隊長ブログ更新いつもありがとうございます。ついに5月ですね!ツツジの花が満開に咲いています。
やっと落ちついて、隊長の言葉とゆっくり向き合っています。
字のごとく「忙しい」とは心を亡くすことですね。もう少し余裕をもって、当たり前ではない日々を大事にしていきます!!隊長の活躍を江戸川区の南の方から応援しています!
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Unknown (なもないかかし)
2016-05-11 22:58:21
いつも大変お疲れ様です。ネットサーフィンしていたらこちらのブログに出逢い、一気読みしました。惹き付けられる文章と、ぐるぐる回るネガティブ思考の中にパンドラの箱の希望のようにさす光を見て、共感しました。当方、母と姉を腐乱死体で発見し、その呪縛に多少なりとも囚われてながら生活しています。でもそうもいかないので、仕事柄(隊長とは他職種になりますが)死にゆく過程を辿る方や生きる希望に道溢れている方、いろんな思いに触れながらも、相手の方になるべく良き人生、良き最後を全うして欲しいと奮闘しています。なんて、当方も愚痴愚痴独り言をこぼしながら働いていますが(笑)隊長が自分を見失わず、程よく頑張れているなら、当方も同じくらい頑張れそうと変な仲間意識を持っています。あ、休日の登山も共感(笑)何が起こるかわからない明日、お互いにハラハラドキドキしながらも踏み出しましょう(^O^)
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はじめまして (モリタート)
2016-05-28 14:11:29
はじめまして、このブログをはじめて読ませてもらった大学生です。私も中学生時代に不登校気味になっていたので隊長さんと共通点があるのかもしれません。

実は私は昨年の春、知人の手伝いとして特殊清掃(死体は警察が持ち出した)をしたことがあります。私は10万円の手取り、という言葉にのって部屋に入ったのですが、凄惨な光景でした。それ以降私は人間の死について深く考えるようになり、このサイトをみたり、今の進学にも大きな影響を与えています。

隊長さんも頑張ってください! 応援してます。
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ありがとうございます (you)
2016-06-04 11:25:38
はじめまして。
昨年よりブログを拝読しておりましたyouと申します。

様々な現状を真実に、また真摯にお伝え頂けた事実と作者様に感謝致します。

20年前に私の恩師は独りで亡くなりました。
その際に特殊清掃さんとの接点もある経緯を拝読しながら度々重ね合わせて恩師を悼んでおりました。

作者様の暖かな心あっての今を、私も心よりお祈りいたします。
沢山の生と死への向き合い方を有難うございました。
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