バラの花もエキナセアの花もモミジの紅葉も姿を消して
すっかり寂しくなった癒しの庭は
雪の世界です
心弾んだ日々に思いを馳せて
今日は、気分だけでも晴れやかに
バラのお話におつきあいを・・・
癒しの庭の殿堂入りを果たしたバラです
クイーンエリザベス
ダブルデライト
ジャストジョイ
バラの種類は現在2万種以上もあるそうですが
その中で、世界でもっとも愛され選び抜かれた美しいバラが
バラの殿堂入りを果たしたバラです。
世界40カ国のバラ会が加盟する世界バラ会連合によって
3年に一度開催される会議で
世界に愛されるバラの中から選び抜かれた
美しいバラにのみ与えられる世界で最も栄誉ある賞です。
ちなみに、殿堂入りの名誉に輝いたバラたちは~
1976年~ピース
1978年~クイーンエリザベス
1981年~ドフトボルケ
1983年~アイスバーグ
1985年~ダブルデライト
1988年~パパメイアン
1991年~バスカリ
1994年~ジャストジョイ
1997年~ニュードーン
2000年~イングリッドバーグマン
2003年~ボニカ82
2006年~ピエールド・ロンサール、エリナ
2008年~グラハム・トーマス
これらがバラの歴史上に残る名花と呼ばれる
スペシャルグレードなバラたちです。
癒しの庭にも殿堂入りのバラがいくつかあります。
その中から、まずはこのバラを・・・
クイーンエリザベス1979イギリス
エリザベス女王に捧げる花として命名された
ピンクの四季咲きのバラで、丸弁の花びらが平たく咲きます。
その清楚な花姿からは想像できないほど丈夫で
強健な品種のバラです。
バラ栽培家の鈴木満男さんは、
東日本大震災による津波の被害にあった土地で
きれいな花を咲かせているクイーン・エリザベスと出会ったそうです。
さすがはクイーン・エリザベス
癒しの庭でも秋遅くまで
大きく存在感のある花を楽しむことができました
ダブルデライト1985アメリカ
庭師の一番好きなバラがこのダブル・デライト
個性的な花色で
クリーム色に赤が色のりし、最終的に赤に近くなるバラで
香りの良い品種です。
ダブル・デライトとは「二重の喜び」を意味するそうです。
クリーム色から赤色に移りゆく花弁の美しさと
濃厚なフルーツの香りが二重の喜びを提供することから
名づけられたそうです。
花色のグラデーションには
庭師でなくても引きつけられてしまいます。
花色と花姿に、甘い香りと・・・二重の喜びどころでなく
トリプルデライトと名づけても良いくらいですよ
ジャストジョイ 1994イギリス
このバラは、アプリコット色で
フリルの入った丸い花弁の抱え咲き、
そして濃厚なフルーツ香を放つジャストジョーイです。
この花に作出家のロジャー氏は
愛する妻の名を捧げたそうです。
バラ界の貴公子と言われているバラ栽培家の大野耕生さんは、
父親とともにバラ公園の植栽の仕事をしていた時に
ジャスト・ジョーイと出会ったそうです。
当時、剣弁高芯咲きがもてはやされた時代に、
フリルのついたやわらかな花弁のバラを見て、
「こんな優しいバラもあるのか・・・」
と一目ぼれしたそうです。
大人の魅力を感じる素敵なバラですね
足音が軽やかに弾んだバラ庭への小道です。
来春はどんな出会いが待っているでしょう
癒しの庭の殿堂入りのスペシャルなバラも
今は、ただじっと静かに眠っています。