走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

それでええよ

2009年12月02日 23時32分25秒 | つぶやき
 最近、風通しがよくなったせいか住民の声がよく聴こえるようになった。
 また、不景気も加わって風当たりは強くなっている。
 公僕であるということを踏まえると、真摯に受け止め、迅速に対応する必要があるし、当然そのようにしている。
 しかし、度をこしているものもある。

 例えば、「いつ行っても担当者がいません」
 早速担当者に調べさせると、「公民館は日曜日も開いているので、日曜日でも予約もできると勘違いし日曜日に訪れたが担当者がいない。日常は働いているので日曜日しか予約にいけないので、また日曜日に予約にいったが、やはり担当者がいなかった」といった事情だったようである。

 ここで「すみません、担当者も人間なので日曜日くらい休ませていただけませんか」と返すと、「市民サービスでしょう。市民のライフスタイルにあわせて市民サービスもあわせてください」とピシャリとやられる。

 まず、この例で言うと、私は誰も悪くないと思う。
 ただ、みんな公民館の予約時間や曜日を知っているという過信が問題である。
 よくよく考えれば、転入してくる人もいるから知らない人がいるのも当然である。

 ではどのように改善するか。

 住民のライフスタイルに合わせたサービスの品質を上げようとすると、まず「温かいサービス」となる。
 それにはマンパワーで対応することがベストである。
 そのためには、人件費が必要であり、恒常的に必要となる。

 しかし、休みの日の予約は殆どない。
 そのために全館、恒常的な人件費を積みますのは最善とはいえない。

 次に、携帯電話やパソコンから予約できる方法もある。
 これにも少なくとも初期投資でお金がかかる可能性もある。
 これらのシステムを導入したことで、利用者や貸館収益が上がったという話はトンと聞いたことがない。
 特に、高齢者がたくさん活用してくれる公民館ではこれらの手法は不向きである。

 じゃあどうするか。

 担当者が現場で対応してきた方法を聞くと、

 「公民館の目に付きやすい場所に、予約受付時間を大きく書いて張ってきました」
 現場に出向き、さまざまな角度から出てきたシンプルな解決方法である。

 「それでええよ」である。
 そういえばホテルは、ホテル内の施設利用時間を明記したファイルを全室に置いてあったことを思い出した。