走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

一切皆苦(いっさいかいく)

2009年12月26日 23時36分05秒 | 職場の出来事
 昨日に引き続いて面談をした部下の話

 彼は悩んでいた。
 というのも自分の欠点を今まで真剣に見つめなおしたことがないというのである。
しかし、ここ最近、冷静に自分という者を見つめなおした時に、常に逃げていた自分がいたというのである。
実は、他からそういうタイプだと聞いていた。
でも、私はそのことについて一切触れなかった。

 そうしたら彼の方から「自分は逃げるタイプ」ですと告白された。
 そうか他人に言われるよりも自分が一番知っているのかと。
 でも、変わりたいという彼がそこにはあった。
 苦しいのだろう。
 
 そういえば仏の教えに「一切皆苦」というのがある。
 意味は、この世は苦しみの世なのである。
 だからこそすべての生きものは、その苦しみに耐えて生きているというもの。
 雨や風や嵐や雪に耐えて生き抜いていくからこそ、生命(いのち)は儚(はかな)く美しい。
 苦しい中だからこそ、生命(いのち)は尊い。

 他の生きものと違い、人間には精神(こころ)というものがある。
 苦に対する忍耐力と、それを克服する行動力こそ「生きがい」につながるのだと。

 いつまでも逃げていては、「やりがい」や「生きがい」を感じることはできない。
 まず、目の前の壁から「逃げない」という気持ちを持つこと。
そして、それに立ち向かう勇気とやり抜こうとする精神力を持つこと。
さらに、取り組みはじめると、その壁がとんでもなく厚かったり、高かったりすることに気づく。
 でも諦めてはいけない。
辛抱強く、切り崩すための行動を情熱を持って継続することである。
そうすればいずれ活路が生まれる。
その時に一気に乗り越えていくことだろう。

 そして、それが最高の結果でなかったとしても諦めてはいけない。
 止まってはいけない。

 壁は何度も立ちはだかるのである。
 大事なことは、壁を越えていくことではなく、その向こうにある「夢」を掴むことにあるのだから,,,