走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

寒い地の人は優しい

2009年12月07日 22時44分02秒 | つぶやき
 北の地の出身の人とお話をしていて耳の痛い話をお聴きした。

 松山にも仕事で何回か来られたことのある氏は、松山の人がやさしいとはあまり感じなかったというのである。
 確かに、伊予の気質は初めての人とはなかなか馴染まない。
それは、生粋のシャイさが災いするからだろうか。

 氏は続けて言う。
 「多分、気候風土が温暖で自分ひとりで生きていけるからじゃないのかなあ。
  私たちの住んでいたところは、とんでもなく大雪が降る。
  ほっとくと家を押しつぶすくらい雪が降る。
  だから仕方なく、雪かきをする。
  隣の老夫婦が住んでいるとする。
  年寄りにとっては雪かきは重労働でできない。
  春になって雪がとけたら、家がつぶれてて死んでたなんてことが
  現実にあったんだ。
  だから、自分家(じぶんち)だけでなく、人手のない家の雪かきまで
  するんだ。
  助け合わないと死ぬんだ。
  だから、私たちが住んでいるところでは本当に助け合い、やさしんだ。
  松山の人にはこんな優しさがないでしょ。
  だって気候は温暖だし、気候のせいで死んじゃうなんてことはないもんね。
  一人で生きていけるところで助け合うなんてことしなくてもいいんじゃないの。
  自然や気候風土が人の優しさまで決めるとこがあるんじゃないかなあ。」

 この話を聴いて、私は一言も返せなかった。
 この氏が、起業したのは、「社会のためになりたいと思ったからだよ」と
 いった言葉が重かった。