走る営業公務員、奮闘記!!

地方分権が進展する中での地方からみた木っ端役人の奮闘記です。

食卓コミュニケーション

2009年12月10日 21時03分14秒 | その他
 私の数少ない友人の一人にスウェーデン人のビョーン二神君がいます。
 彼はとても好青年で、日本人が失った礼儀正しさや清廉さを兼ね備えた人物です。
話をしていて、時に癒されたり、時に自分の足りない部分や至らなさを気づかされ、反省したり奮い立たされたりしています。

 その彼と話していて、「食卓」の話になりました。
 家族の絆は、つねにコミュニケーションによって成り立ちますと。
そして、それは常に「食卓」で行われるとも。

 しかし、スウェーデンでは、そのコミュニケーションが壊れかかっていると心配していました。
彼はとても優しい青年で、日本の事情はもっと深刻だということを言いたかったのかもしれませんが、それにはふれませんでした。

 家族が遠くに離れ離れになることは不幸なことだと。
 でも、一緒に住んでいて心が離れ離れになることはもっと不幸だと言いたかったのかもしれません。

 今、彼は離れ離れになっていても、共に食卓を囲めるアイデアを持っています。
家庭教育が弱体化している現状の中で、彼のアイデアが実現すれば、ひょっとしたら日本の家庭や食卓を救えるかもしれない。

 「食卓」は家族の最も大事なコミュニティであり、そこで交わされる食卓コミュニケーションの再生は、日本人が本来有していた良さの原点に立ち戻れることではないかと彼の話を聴いていて感じました。