生石地区でもまちづくりについて、さまざまな角度から勉強していこうという機運が起こってきた。
また、当支所の窓口で災害時の支所の役割や放送設備について聞かれることがある。
これも東日本大震災の影響であろう。
この地区では、仙台空港のような松山空港があり、津波が起こった時のイメージがかぶるから、余計に恐怖心を掻き立てられるのかもしれない。
まちづくり勉強会でも、3回目と4回目(11月~12月頃に開催予定)は災害についてである。
前地区防災連合会長のSさんは、元自衛官でこういった情報には詳しかった。
Sさんの話では、この地区は一面砂地だったために、大地震が発生すれば津波より液状化の方が怖いという。
確かに、液状化が起これば大きな看板が立ち並ぶ旧空港通りでは、それらの看板が倒れ交通が麻痺し、すぐに渋滞になってしまう。
電力系や通信系の電柱もバタバタ倒れていく。
そこに人でも歩いていたらと考えると、ぞっとする。
ライフラインもすべてダウンする。
津波だって安心できない。
そのためには、どこに逃げるか...
近くに「埴生山(はぶやま)」があるのだが、避難道の整備が必要である。
しかし、住民の手で整備しないと短期間には難しいような気もする。
桑原地区の展望台整備のように頂上整備とひっかけて山道を整備する手法もあるが、既に頂上には展望台と小さな公園が整備されている。
問題は、そこへ至るまでの山道の整備と、整備後に地域住民の皆さんに、とっさの時には「埴生山」へと思わせる意識を持ってもらわないといけない。
そこで、単に避難道の整備というだけでは、大事なことだとはわかっていても気乗りがしないだろう。
では、どうするか。
そこで思いついたのが、久米公民館がやっていた「里山」整備。
「これや!」と自分の中で湧き上がる。
インターネットで「里山」と叩くと、写真のような「芝生のある里山」なんていうのも出てきた。
「みちくさ」なる里山整備もある。
つれづれなるままに、傍らの草花を楽しめる環境整備も大切だ。
また、子どもたちの夏休みの自由研究なんかにも使ってもらえるといい。
夢がどんどん広がる...
そして、整備ができていれば、いざという時には一人でも多くの命を助けることができるかもしれない。
これを形にするためには、地域の人たちの力が必要だ。
今は、どうしていいかわからない。
自分で考えてもろくなことはないから、まずはいろいろな人の話を聴きにいこう!
まずは、それからだ。