最近みんみは、苦手だったラーメンを
食べられるようになりました。
とうちゃんは、群馬の実家から東京へ
戻るときは、わざわざまわり道して
佐野へ立ち寄るほどのラーメン好き
ですので、今回のみんみの成長は、
歓喜の涙にむせぶ思いです。
で、その日は、スーパーで買った
生めんと、味噌味、醤油味それぞれの
スープの素を用意して、みんみと二人で
作って食べようと思ったんですよ。
掃除、洗濯、料理、その他なんでも
こなせるようにしておいてあげるのが
父親としての務めと考えております。
が、今回は、作るところも経験すれば、
一口食って「いらないー」とか言えなく
なるだろう、ウッシッシ。
というのが真の狙いです。
そこらへんにカン付いたのか、
ちょっとめんどくさそうなみんみ。
「これどーゆー味?」
出ましたよ。
最初っから何ゆってるかわからない。
「味噌味の方は味噌っぽい味でぇ」とか、
そんな事しか応えようがないですよ。
「そうじゃなくって、どんなふうなってコト、
こうゆう感じ……、とか!」
みたいなことを、いろいろ言ってましたけど、
結局、聞けば聞くほど謎が深まるだけ。
相手にしてると脳が枯れるので、
「それを、どんぶりに絞り出しておいてよ、
八割くらいでいいからね」
これは、我が家のどんぶりがちょっと
小さめなので、一人前のスープの素を全部
入れるとしょっぱくなっちゃうからなんですが、
説明を聞いてるみんみの手つきが怪しい。
こっちは、味の違うのを二種類作って、
みんみの好みを探ろうと思ってるんですけど、
奴は二つのスープを混ぜようとしている!
そいで、「なんだっけ、七割だっけ?」
ちがう! 何もかも違う!
いったい何が目的なのか。
「カップラーメンみたいにいろいろなのを
いっしょに混ぜて作るんだと思った」
と、己のバカさ加減を解説してみせるんですが、
これが言い訳になると思ってるところが
更にバカです。
父ちゃんがひとりで手早くおいしく作った方が
良かったかもなあって思い直しましたけどね。
お手伝いしてるつもりの子に
「あっちであそんでてね」とか言っちゃ駄目なん
ですよね。育児書に書いてありました。
みんみ17歳、あかちゃんの時買った育児書がまだ
役に立つ子です。