父ちゃんが阿佐ヶ谷で一人暮らししてた頃の話なんですけどね、
銭湯の帰り道で、道に倒れてるおじいさんを発見したんですよ。
今にも雪の降り出しそうな寒い晩の事だったんで、放って置くわけにはいかないと思い、そばにいた大学生の二人組にも手伝ってもらって、人んちの軒下に運びました。
壁に寄りかからせるようにして座らせたんですが、何を話しかけても返事がないんですよ。
「これは救急車かな…」とも思いましたが、今みたいに誰でも携帯電話持ってる時代の話じゃありませんからね、二人組みのうちの一人が、近所の交番まで走ってくれました。
おまわりさんが来るまでの間、父ちゃんは、おじいさんの事が心配ではありましたが、どうする事もできません。
それで、せめてもと思い、落ちていたみかんの皮をおじいさんの頭に載せました。
それを見ていた大学生が、オロナミンCの空き瓶をおじいさんの手に持たせたので、父ちゃんは、拾ったタバコの吸殻を耳に挟み、それを見た大学生が…、と、おじいさんの飾りつけに夢中になりながら、実は、このおじいさんが、大金持ちの社長で、
「いやあ、昨年中は大変お世話になりましたのう、おかげで命拾いしましたぢゃ」とか言いながら、お正月にお年玉をくれに来たらどうしようとか思ってましたが、大学生の「あ、警察が来た!」って言う声に、何故か「やばい、逃げろ!」って、反応しちゃって(多少後ろめたさがあったんでしょうかね…)、何処の誰とも告げず立ち去っちゃったんですよ。
それで、お年玉を貰い損ねちゃいました。
みなさんも人助けの途中で飾り付けしたりするのはやめましょうね。
銭湯の帰り道で、道に倒れてるおじいさんを発見したんですよ。
今にも雪の降り出しそうな寒い晩の事だったんで、放って置くわけにはいかないと思い、そばにいた大学生の二人組にも手伝ってもらって、人んちの軒下に運びました。
壁に寄りかからせるようにして座らせたんですが、何を話しかけても返事がないんですよ。
「これは救急車かな…」とも思いましたが、今みたいに誰でも携帯電話持ってる時代の話じゃありませんからね、二人組みのうちの一人が、近所の交番まで走ってくれました。
おまわりさんが来るまでの間、父ちゃんは、おじいさんの事が心配ではありましたが、どうする事もできません。
それで、せめてもと思い、落ちていたみかんの皮をおじいさんの頭に載せました。
それを見ていた大学生が、オロナミンCの空き瓶をおじいさんの手に持たせたので、父ちゃんは、拾ったタバコの吸殻を耳に挟み、それを見た大学生が…、と、おじいさんの飾りつけに夢中になりながら、実は、このおじいさんが、大金持ちの社長で、
「いやあ、昨年中は大変お世話になりましたのう、おかげで命拾いしましたぢゃ」とか言いながら、お正月にお年玉をくれに来たらどうしようとか思ってましたが、大学生の「あ、警察が来た!」って言う声に、何故か「やばい、逃げろ!」って、反応しちゃって(多少後ろめたさがあったんでしょうかね…)、何処の誰とも告げず立ち去っちゃったんですよ。
それで、お年玉を貰い損ねちゃいました。
みなさんも人助けの途中で飾り付けしたりするのはやめましょうね。
「あの時はお世話になりましたなぁ・・ お蔭様で、、」いやいや、、オレじゃないっすよ。。。
もし、け~さつの到着がもっと遅かったら、その おGさんは・・とんでもない姿になっていたのですね。。
マジックでも有ったら、、バカボンのほっぺのように・・渦巻きが書かれていたりして。。
でも、、その おじいさんは 助かった様子なので、良かった。 人助けご苦労様。
残った二人の大学生は、お年玉をもらたかもですね。
ほろ苦い青春の一ページってやつですよ。