勃ちあがった象の白い涙の物語

ロックンロールにゃ老だけど死ぬにはチョイと若すぎる

「ジャーニーマン」 エリック・クラプトン

2011-08-06 22:23:05 | 音楽
数多いクラプトンのアルバムの中でも、最もロック色の強いアルバムではないだろうか。
あまりブルースは好きじゃないので、エリック・クラプトンというアーチストには、それほど興味は無いのだが、ロック色の強いこのアルバムだけは、結構、聴いている。
何でも話によれば、クラプトンとしてはブルース色バリバリのアルバムを作りたかったのだが、あまり大きなセールスが見込めないという理由からレコード会社に反対され、それならばこういうロック色の強いアルバムを作ってセールスをあげるから、その次には、本来自分がやりたいブルースのアルバムを作らせてくれ、という約束の元に制作されたアルバムであるらしい。

そういう事情があったせいか、とにかく一般大衆受けするというか、売れることを目的として作られたことがヒシヒシと伝わってくるアルバムである。
収録曲の「BAD LOVE」があの「LAYLA」そっくりだとか、そういうオリジナリティや新鮮味の欠片けらも無いといったレベルの文句は多々あるが、とにかく、クラプトンのアルバムの中では、私のような一般人にも楽しめるという点では屈指であるということは間違いない。

「風が吹くとき」

2011-08-06 22:17:50 | DVD(映画)
原発事故による放射能汚染の心配がある今の日本にあって、この映画は非常に考えさせられるものがる。

物語は、イギリスの片田舎に住む老夫婦が、核戦争の危機を知り、政府が出した核戦争に対する何の役にも立たないパンフレットに従って何の役にも立たない核爆弾や放射能汚染への準備を始めるが、、、、、といった話。
老夫婦は、すごく純な人たちで、政府のパンフレットに何の疑問も抱かず、そのとおりに行動していく。
しかし、そのパンフレットには役に立たないことばかり記述されていて、雨水を飲んだりしてはいけないという肝心なことは何も書かれていない。
結果、老夫婦は、徐々に体調を崩し衰弱し、ラストに紙袋の中に包まる姿は、妙に心に残る。


3.11の震災以降、福島原発事故による放射能汚染とそれに対する政府のどこまで信じていいのかわからない政府の発表という状況に置かれている今日の日本にとって、この映画によって考えさせられることは、すごく多いと思う。