勃ちあがった象の白い涙の物語

ロックンロールにゃ老だけど死ぬにはチョイと若すぎる

「愛の流刑地」 渡辺淳一

2014-06-17 00:12:38 | 書籍
(本文と写真との間には、何の関係もありませんし、何の意味もありません)

今さらながら、「愛の流刑地」を読んだ。
数年前に大ベストセラーを記録し、映画化もされて、一種の社会現象にまでなった本である。
はっきりいって、渡辺淳一の本を読むのは、これがはじめてである。

内容的には、前半はほぼエロばかりで、もうちょっと文章が上手ければ、よくできた官能小説かと思わせる内容である。
それだけに、後半、裁判の話が中心になると、ちょっと拍子抜けである。

全体的には、まぁまぁ刺激的な内容だし、面白かったとは思う。
ただ、作者のやりたいことはわかるのだが、なにかイマイチ詰めが甘いような気がする。
それだけに、なにかおとぎ話を読んでいるような気になるし、説得力に欠ける。

まぁ、絵にしたらサマになるようなシーンも多いし、それだけに映画化は納得がいくが、いかんせん、主演女優がねぇ。。。。。。
映画よりもテレビドラマの高岡早紀はいいのだが、なにせTVだけにそうしても露出が限られるし、そこが残念ではある。