トーネードの無職生活

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パットン対ロンメル

2015-04-22 11:00:34 | 日記
 「パットン対ロンメル 軍神の戦場」という本を読んだところです。パットンはアメリカ陸軍、ロンメルはドイツ陸軍の軍人で第一次、第二次世界大戦で活躍した人物です。特に第二次世界大戦では両者とも戦車部隊を率いて大活躍しました。そんな二人の生涯を並行して書かれた本です。

 ロンメルについては、私も何冊かの本を読んでいますので、自分の知っていることが記述されていましたが、知らなかった面や評価について新しい考え方を知ることができました。また、パットンについては第二次世界大戦での活躍は知っていたのですが、若いころの事や考え方、性格などについては知らないことが多く色々と教えられました。

 ロンメルは第一次世界大戦では下級将校で、イタリア軍を山岳戦で大いに打ち破りブルーマックスを得る活躍をしましたが、それ以前にルーマニア軍を相手にすでにその才能を発揮して活躍していたことは知りませんでした。第二次世界大戦ではフランスとの戦いで、第七装甲師団を率いて電撃戦を行い、幽霊師団としておそれられました。

 その後、イタリア軍が北アフリカでイギリス軍に敗れたため、その応援にリビアに入りアフリカ軍団を指揮して、砂漠のキツネと恐れられる活躍をし元帥にまでなりました。大戦の後期にはフランス沿岸の防御をまかされましたが、天候が悪いので連合軍の上陸はないと思って帰国していたところに連合軍のノルマンディー上陸があり、戦線に駆け付けましたが敵機の襲撃にあって負傷して後退、最後はヒトラー暗殺未遂事件に関係したとされて自殺をせざるを得なかったという悲劇でした。

 パットンは第一次世界大戦時、ロンメル同様下級将校でしたが戦車部隊を率いて活躍し、第二次世界大戦でも戦車部隊を指揮してシシリー上陸や、ノルマンディー上陸後のフランスでの電撃戦を指揮して活躍しました。特にドイツ軍がバルジの戦いでバストーニュを包囲した時には、戦車部隊を率いてバストーニュを開放した話が有名です。また、戦争神経症の兵士をぶん殴って指揮官から外されたなんてのも有名な話です。そして、ヨーロッパでの戦いが終わった後、なんと事故死するというのも良かったのか、悪かったのか。

 ということで、二人が戦車部隊を率いて直接ぶつかり合ったというわけではないのですが、こすった程度でしょうか、二人を並行して描くことにより、当時の米軍の状況だとか知らなかった話を読むことができて、なかなかおもしろい本でした。