トーネードの無職生活

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トルコと日本

2015-12-05 07:05:52 | 日記
 トルコと日本の合同で映画がつくられているそうです。題材となったのは明治時代にトルコの軍艦が日本の近海で遭難したのですが、近くに住んでいた日本人が一生懸命救出の活動を行ったことを映画化したそうです。

 そのためトルコの人達は親日国になったという話しです。そんなことから、イラン・イラク戦争の時に現地にいた日本人を救出するのに、日本の政府は飛行機を出しませんでしたが、トルコが飛行機を出してくれて日本人を救出してくれたそうです。ニュースなどで取り上げるのはここまでの話で、トルコが親日国である背景にはロシアの存在があります。

 ロシアは昔から南下政策をとっていましたが、黒海から地中海にでるボスポラス海峡を抑えているのはトルコで、ここでロシアとトルコがぶつかり合うということになります。クリミア戦争もありました。

 黒海がだめなら中央アジアからロシアが南下しようとすると、アフガニスタン、パキスタン、インドを支配するイギリスとぶつかって、ここでも南下できません。そうすると、シベリアを経て極東の満州、朝鮮から南下しようとすると、今度は日本とぶつかり合うと言うことになります。そこで日露戦争となったわけです。

 日露戦争は最終的にはロシアのバルチック艦隊を連合艦隊がワンサイドゲームで殲滅して勝利を得たのですが、永年ロシアとぶつかり合っていたトルコの人達にとってロシアに勝利した日本に対して、非常に好感をもってくれたというのが本当のところだと思います。

 今、トルコとロシアはロシア機の撃墜の事件で、プーチン大統領大激怒で話もできない状態にありますが、この問題が落ち着くまでにはかなり時間がかかるのではないかと思います。

 一方日本は北方領土の問題もこれありでプーチン大統領の訪日から解決の糸口を見つけたいところではあると思うのですが、アメリカとロシアの関係も経済制裁を行っているという微妙な状態の中で、日本だけがロシアと仲良くするように見えてしまうのもいかがなものかということもあり、日ロ関係もなかなか表だって動けないという状態で、日本にとっても対ロ外交は微妙なかじ取りが必要なようです。

 ということで、トルコに行って日本人だとわかると、トルコ人は非常に友好的という話もありますので、これからもトルコと日本の友好が長く続きますように。