NHKのBSで放送されて録画しておいたダスライヒに関する番組を見ました。ダスライヒとは第二次世界大戦のナチスドイツの武装親衛隊の第2SS装甲師団ダスライヒのことです。武装親衛隊とは何かというと国防軍の陸軍とは別に親衛隊のヒトラーの護衛から発展した部隊で、ヒトラーに忠誠を誓ったヒトラーの私兵ともいえる部隊です。当初は小規模な部隊でしたが、徐々に発展して武装親衛隊の装甲師団は陸軍の装甲師団よりも戦力が充実して、強力な部隊となりました。
親衛隊というとアーリア人至上主義の権化のような印象ですが、武装親衛隊に限ってはそれが当てはまらなくて、占領した地域に住むドイツ系の人たちを兵力に加えることや、北欧などのアーリア人の義勇兵を部隊化するのはまだ理解できます。ところが、極端な例ではボスニアのイスラム教徒の武装親衛隊の師団を作ったりしていて、これで親衛隊といえるのかというような師団まであったりします。
番組ではダスライヒがフランスに駐屯して戦力を回復中に連合軍がノルマンディーに上陸してきてからの動きを中心に、当時のフィルムをカラー化して放映されています。そして駐屯していた地域からノルマンディー方面に進むときにマキなどの反ドイツの武装勢力などを攻撃して、住人なども虐殺していたことを明らかにしています。それはダスライヒが東部戦線の独ソ戦で行ってきたことを西部戦線のフランスでも行ったということでした。
ただ、放映されたフィルムを見て感じたのはすべてのフィルムがダスライヒなのかなという疑問でした。これだけの量のフィルムをダスライヒだけで撮影したとは思われない感じもします。直接的に関係ない場面では他部隊を撮影したフイルムを使ったりしているような気がします。あと、どうみても空軍の降下猟兵の部隊が写っていたりして、ちょっと放映されたフィルム全部を信ずることはできない感じもしました。
武装親衛隊については陸軍と同様に戦った部隊で軍隊であると主張をする人もあり、また今回の放送のように虐殺に手をそめていたと主張する人もありということで意見が分かれるところです。では陸軍の部隊ではそのようなことはなかったのかというと、それもまた絶対にとは言えないところがあったりするわけです。ただ、放送の中では戦後、虐殺の戦犯としてダスライヒの師団長がフランスに引き渡されて裁判にかけられたかというと、引き渡し要求にドイツが応ぜず師団長は天寿を全うしたとのことです。
今回の番組はフィルムにちょっと疑問がある場面があったりしましたが、ダスライヒという武装親衛隊のエリート部隊をとりあげてその実態を明らかにするという意味では良い番組だったなと感じたところです。
親衛隊というとアーリア人至上主義の権化のような印象ですが、武装親衛隊に限ってはそれが当てはまらなくて、占領した地域に住むドイツ系の人たちを兵力に加えることや、北欧などのアーリア人の義勇兵を部隊化するのはまだ理解できます。ところが、極端な例ではボスニアのイスラム教徒の武装親衛隊の師団を作ったりしていて、これで親衛隊といえるのかというような師団まであったりします。
番組ではダスライヒがフランスに駐屯して戦力を回復中に連合軍がノルマンディーに上陸してきてからの動きを中心に、当時のフィルムをカラー化して放映されています。そして駐屯していた地域からノルマンディー方面に進むときにマキなどの反ドイツの武装勢力などを攻撃して、住人なども虐殺していたことを明らかにしています。それはダスライヒが東部戦線の独ソ戦で行ってきたことを西部戦線のフランスでも行ったということでした。
ただ、放映されたフィルムを見て感じたのはすべてのフィルムがダスライヒなのかなという疑問でした。これだけの量のフィルムをダスライヒだけで撮影したとは思われない感じもします。直接的に関係ない場面では他部隊を撮影したフイルムを使ったりしているような気がします。あと、どうみても空軍の降下猟兵の部隊が写っていたりして、ちょっと放映されたフィルム全部を信ずることはできない感じもしました。
武装親衛隊については陸軍と同様に戦った部隊で軍隊であると主張をする人もあり、また今回の放送のように虐殺に手をそめていたと主張する人もありということで意見が分かれるところです。では陸軍の部隊ではそのようなことはなかったのかというと、それもまた絶対にとは言えないところがあったりするわけです。ただ、放送の中では戦後、虐殺の戦犯としてダスライヒの師団長がフランスに引き渡されて裁判にかけられたかというと、引き渡し要求にドイツが応ぜず師団長は天寿を全うしたとのことです。
今回の番組はフィルムにちょっと疑問がある場面があったりしましたが、ダスライヒという武装親衛隊のエリート部隊をとりあげてその実態を明らかにするという意味では良い番組だったなと感じたところです。