「軍艦エムデン死闘の記録」を読みました。エムデンとは第一次世界大戦時のドイツの軽巡洋艦で、当時ドイツが清から租借していた青島のドイツ極東艦隊に所属していました。大戦が勃発し日本がイギリス側について参戦することになりそうだということからドイツ極東艦隊は青島を出港しました。エムデンは通商破壊作戦のため本体から離れてインド洋を目指しました。
エムデンはフォン・ミュラー館長のもとインド洋で神出鬼没な通商破壊戦を行いました。イギリス海軍の有力な艦隊がいなかったこともありますが、戦果は次々とあがり、ペナン島などのイギリスの基地も攻撃したりしました。イギリスはエムデンがどこにいるのかまったくつかめず、インド方面との通商は大混乱に陥りました。
エムデン艦長のフォン・ミュラーはイギリスの輸送船を沈めるとき乗組員が完全に下船してから輸送船を沈め犠牲者を出しませんでした。そして引き連れている船に乗組員を収容し、一定の時期に収容した乗組員たちの乗った船を解放しました。その紳士的な態度はイギリスからも評価されました。
エムデンの最後は、ココス島にあるイギリスの通信施設を破壊しようとして島に接近し、部隊を派遣して通信ケーブルの切断などを行っていたとき、たまたまその時イギリスの輸送船団がココス島を目指して進んでおりごく近くまで来ていました。護衛していた重巡洋艦シドニーはココス島の不自然な無線からココス島に急行しました。エムデンはイギリス軍艦の接近を知って出港、迎え撃ちますが軽巡洋艦では重巡洋艦には砲撃ではかないません。シドニーの砲撃を浴びてエムデンは辛くも座礁して沈没をまぬがれ、乗組員はイギリス軍の捕虜となりました。
ココス島に上陸して通信ケーブルの切断を行っていた部隊はエムデンが破壊されたことを知ると、島にあった帆船を奪ってバタビアに向けて出港、なんとかたどりつきその後、冒険小説が一冊かけるほどの困難に陥りましたがそこから脱出して同盟国のトルコに入り、ドイツへと帰国したのでした。
エムデンの活躍には艦長のフォン・ミュラーの洞察力というか先を見通す力が大きく影響していると思います。このように行動すれば、敵はこのように思ってこうするだろう。であるからその逆のここの海域で商船狩りをしようというように、自分のいる位置を敵に知られることなく先手をうって意表をついた海域に移動して戦果を挙げる。そこがとてもすごいところです。
それから当時の船は石炭炊きですから石炭を積んだ別の船を確保しておくことが必要でした。これもたまたま捕らえた商船が良質な石炭を満載した船だったりしたラッキーなところはありましたが、常に石炭を確保していたことは大きな力となりました。
いまでも通商破壊戦といえばエムデンが真っ先にあがる船となったのでした。
エムデンはフォン・ミュラー館長のもとインド洋で神出鬼没な通商破壊戦を行いました。イギリス海軍の有力な艦隊がいなかったこともありますが、戦果は次々とあがり、ペナン島などのイギリスの基地も攻撃したりしました。イギリスはエムデンがどこにいるのかまったくつかめず、インド方面との通商は大混乱に陥りました。
エムデン艦長のフォン・ミュラーはイギリスの輸送船を沈めるとき乗組員が完全に下船してから輸送船を沈め犠牲者を出しませんでした。そして引き連れている船に乗組員を収容し、一定の時期に収容した乗組員たちの乗った船を解放しました。その紳士的な態度はイギリスからも評価されました。
エムデンの最後は、ココス島にあるイギリスの通信施設を破壊しようとして島に接近し、部隊を派遣して通信ケーブルの切断などを行っていたとき、たまたまその時イギリスの輸送船団がココス島を目指して進んでおりごく近くまで来ていました。護衛していた重巡洋艦シドニーはココス島の不自然な無線からココス島に急行しました。エムデンはイギリス軍艦の接近を知って出港、迎え撃ちますが軽巡洋艦では重巡洋艦には砲撃ではかないません。シドニーの砲撃を浴びてエムデンは辛くも座礁して沈没をまぬがれ、乗組員はイギリス軍の捕虜となりました。
ココス島に上陸して通信ケーブルの切断を行っていた部隊はエムデンが破壊されたことを知ると、島にあった帆船を奪ってバタビアに向けて出港、なんとかたどりつきその後、冒険小説が一冊かけるほどの困難に陥りましたがそこから脱出して同盟国のトルコに入り、ドイツへと帰国したのでした。
エムデンの活躍には艦長のフォン・ミュラーの洞察力というか先を見通す力が大きく影響していると思います。このように行動すれば、敵はこのように思ってこうするだろう。であるからその逆のここの海域で商船狩りをしようというように、自分のいる位置を敵に知られることなく先手をうって意表をついた海域に移動して戦果を挙げる。そこがとてもすごいところです。
それから当時の船は石炭炊きですから石炭を積んだ別の船を確保しておくことが必要でした。これもたまたま捕らえた商船が良質な石炭を満載した船だったりしたラッキーなところはありましたが、常に石炭を確保していたことは大きな力となりました。
いまでも通商破壊戦といえばエムデンが真っ先にあがる船となったのでした。