大阪、橋下市長の政治手法には決して肯定できない部分も多いのだが、
今回の大飯原発再稼働へ向けた8条件には大賛成だ。
使用済み核燃料の再処理まで踏み込んだ原発が最低限クリアしなければいけない問題点が、ほぼ提案されている。
そして、これをハードルが高過ぎるとする政府と関西電力の安全への意識の低さが明確になった。
(マスコミも、どうしてあの提案が高すぎるハードルと報道するのか理解に苦しむ。原発から出るゴミを処理するのは最低条件のはず)
なぜ原発安全神話を維持し続けてきた経済産業省の下部組織である原子力安全保安院が
いまだ福島第1原発事故の責任を問われないどころか、新たな原発再稼働への安全審査を行っているのだろう?
環境庁へ移行されるという規制庁は何時になったら誕生するのだろう?
震災復興や消費税導入のドサクサに紛れて、民主党発足時の看板だった事業仕訳のときに消えたはずの公共事業予算が、続々復活している。
完全にフィクションと化したはずの六ヶ所村の再処理施設への予算まで復活している。
野田政権は官僚機構の頂点である財務省のいいなりだとは聞いていたが、まったく開いた口が塞がらない。
そして枝野、細野両氏は菅政権当時、首都圏300万人避難の最悪のシナリオを作成するほど原発事故の恐ろしさを
間近で見続けてきたはずなのに、この厚顔さは何だ?
脱原発を表明した菅直人が辿った末路に自分たちの政治生命の危機を抱いたのだろうか?
夏の電力不足にしても中部電力には300万キロワット以上の余裕があり、各電力会社が融通しあえば事足りるようだ。
地域独占企業(自給自足を旨とする)のため、なかなか融通がきかないという体質があるらしい。
発送電分離を早く現実的に進めないと、いつまで経っても電力会社の横暴のいいなり、そして世界一高い電気料金を払い続けなければならない。
3/22参議院予算委員会公聴会での元スイス大使村田公平氏の発言(四丁目でcan蛙さんのブログより)
3・11のマーラーの動画を探していて偶然みつけた記事です。
福島第1原発の4号機の使用済核燃料プールについての危機は以前から云われていましたが、これは恐ろしい。
未だM6クラスの余震が続くあの場所で、こんな火種が放置状態のままとは。
野田政権の倫理観は最低。
実行するための具体策もしっかりしていますから、応援したいですね。
確かに橋下徹氏は実行力を伴った期待される政治家だと思います。
破綻寸前の大阪を着実に変えようとしている実行力には目を見張ります。
次回の衆院選では確実に維新の会所属の立候補者は多くの議席を獲得するでしょう。
でも、それは橋下氏が尊敬する小泉純一郎氏の政治手法と同様に
国民を盲目的に熱狂に巻き込む危険性を伴っています。
あのイラク戦争に参戦したときの言論統制の危うさのように。
そして本来、橋下氏は経済成長路線を主張する政治家でした。
提案した8条件を、あたかも否定するような言説(官房長官に指摘されたように)も気になります。
8条件は選挙のための政治手法だとも発言していました。
私は彼を全面的には信用できない引っ掛かりが、どうしてもあります。
しかし、それ以外の選択肢が無さ過ぎるのが悲しい。
言われる通り、能弁者には気をつけよう!
インド洋スマトラ沖地震も危惧された津波が1m足らずで安心しました。
でも地震学者が警告したように巨大地震の連鎖は現実のものとなりました。
この時期に再稼働などありえない。
そして福島第1の4号機、使用済み核燃料プールの存在が恐ろし過ぎる。
もう後はアメリカの介入頼みです。
4/12付日本経済新聞の記事を橋下徹氏のツイッターの下に貼っておきます。
御覧ください。
我が家では、夫婦共々毛嫌いしています。いざ体制になるとハシゴを退けてしまうような・・・
ナチスは確かドイツ国民が選挙で彼らを選んだと記憶しています。
私も橋下徹氏を、どうしても信じられない部分がある。
彼は当初、原発を容認するような発言をしていたはずです。
本当に彼の言葉を信じていいのだろうか?
脱原発どころか原発全廃を公言する。
彼のブレーンたちの原発に対する発言は、溜まっていた溜飲を一気に吐き出してくれる。
「8条件を選挙の争点とする」大賛成です。
これが本気なら、こんなに心強い存在はない。
でも彼は右肩上がりの経済成長を推進すると主張していたような?
それは原発なき後の世界のヴィジョンとは随分異なるような気がする。
維新の会が一大勢力になった後で、後戻りのできないような素顔を見せられても困る。
う~ん、美味しい言葉には、すぐ飛びつかないで一度疑ってみないと。
民主党や小泉首相には見事に騙されたからね。