Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

電気は本当に足りないの?

2012-04-13 | 生活、環境

 

 夏のピーク時に電力不足になるということが、再稼働を強行しようとする電力会社と政府の言い分だ。

 原発がないと日本の電力供給は賄えないという以前からの論理は、現在、泊原発一基しか稼働していない状況では完全に消えた。

 本当に原発がないと電気は足りなくなるのだろうか?

 電力会社や政府の強迫観念を煽るような言い分には納得できない部分が多い。

 

 「四丁目でcan 蛙」さんのブログを読んでいて「原発なくても停電しないわけという記事に出会った。

 「原発は、そもそも100かゼロかの前提で、ゼロの場合の対策がとられている」この言葉がすべてを語っているように思える。

 結局、私たちはスタートラインから騙されていたのですね。

 

 でも一番大事なことは、私たちが湯水の如く(まさに字義通り)電気や水を消費し続ける生活を

 おかしい(不自然だ)という自覚を持つことではないでしょうか?

 それが原発という消費経済を支えてきたエネルギーの象徴と決別する第一歩だと思います。

 


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2 コメント

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一人のランスケファンとして (エントツ山)
2012-04-13 20:24:17
ランスケさん  今晩は
大きな課題に取り組まれていますね 頭が下がります。

原発が稼動しなくても停電は起こっていない事に関して意見をいう機会を与えて下さい。
今電力会社は高い化石燃料の調達によって火力発電所をフル稼働し、CO2を大気にどんどん排出して停電という社会的不利益を回避すべく必死です。原油、重油の調達は高価にしても何とかなるのですがそれを運ぶ内航タンカーが不足し、乗組員は不眠不休で製油所から電力会社に送り続けております。

あれだけ地球環境問題で騒がれた石炭・石油火力発電所のCO2排気問題などどこかに吹き飛んでしまっているのが現状です。この高価な燃料を確保する為ご存知の様に電力会社は現在膨大な赤字経営に陥っています。

この様なアンバランスの上に今の停電回避がなされている事を少しは知って頂きたいと思います。LNGとてクリーンだという事が言われておりますが、それは石炭石油に比べればという但し書きが付きます。

個人が「良い」とか「正しい」とか「当然」と思える事が社会的に実現可能とは限らない。
これは戦争という絶対悪でさえ回避出来ないでいる人間の歴史が実証しています。

原発は即廃止されるでしょうか? 私は悲観的です。
世の中には様々なニーズがあり、世の中の仕組みというものは現実的には折り合いが付けられるのが相場だと思います。
そう言う立場に立てば 先ず 去年起こった東電の原発問題と言うものを検証し終わるまでは再稼動しない。その後膨大な税金をつぎ込んだ今ある原発の耐用年数までは使用してそれ以降は新設しない。

その間に自然再生可能エネルギー、バイオマス、充電方法などの技術や経済性を実用的なものに高めていく。同時に化石燃料の使用は地球にとって未来の財産を損なうばかりか、原子力と同等の環境破壊を及ぼすものとしてその使用を大幅に削減していく。
おそらくこれからの世の中もこのような流れで進んでいくものと期待しています。

夜月の下で考える事はピュアであり大胆であり夢想の傾向があります
昼太陽の下での活動こそがまぎれもない生活であり現実です。今我が家でも節電にこれ努めております

自然の中に飛び出してその感性溢れるレポの中にこそランスケワールドの真骨頂があり、ファンは益々共鳴を高めます。
重い課題を一人でしょい込まないでたまには肩の力を抜いて気楽に山にも入っていきませんか。

長い書き込みになってしまった事をお詫び申し上げます

エントツ山
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エントツ山さん、ありがとう。 (ランスケ)
2012-04-13 21:51:16
おぉ~エントツ山さん、これは嬉しい書き込みです。
あなたが山のHPを始められた当初は、その余りに楽観的な独断に抵抗感がありました。
でも山で重ねれた年月は宝でしたね。
基本の部分は変わっておられないようですが(笑)逞しくも目配りの利いた素晴らしい山サイトになられたと感心しています。

さて電力会社にお勤めと聞いています。
その当事者であるエントツ山さんからの意見は、とても貴重です。ありがとうございます。

泊原発を残して原発がすべて止まっている状態で日本の電力を支えているのは、
仰る通り化石燃料による発電方法でしょうね。
この状況を良しとしているわけではありません。

但し、原子力か火力かという選択になると、迷わず火力を選択します。
知れば知るほど原子力の平和利用というシステムは絵に描いた餅です。
火力、水力とどんな発電方式と比べても、そのリスクは桁違いに大き過ぎます。
どんな方法にもリスクを伴うと自動車事故と比較する人もいましたが、これも全く見当違いです。

最大の問題は、使用済み核燃料でしょうね。
日本で原発が稼働し始めてから排出された高レベル廃棄物は何処かへ消えてしまったわけじゃない。
六ヶ所村や各原子力発電所のプールの中で今も管理されているはずです。
地下深く埋める等の最終処理施設は日本には存在しません。
そして再処理は完全に破綻しています。
これらの高レベル廃棄物を何万年という半永久的時間管理していかなければなりません。
原発が稼働する限り、このゴミは増え続けるのです。
こんな、とんでもないリスクを抱えて、それも地震列島の日本で原発を稼働し続けることのメリットって何ですか?

エントツ山さん、福島第1の惨事を経験した今でないと原発を止めることなど二度と出来ないと思います。
私たちは時間と共に辛い記憶を忘れてゆきますからね。

震災から一年経って、日本の原子力政策は何も変わっていません。
ここで再稼働を許すと、後はなし崩しだと思っています。

正直言って三月から、思考が堂々巡りで辛い。
でも、とても花や山に浮かれる気分になりません。
美しい自然と放射性廃棄物の増え続ける暮らしは共存できません。
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