暑い一日だった。
その日、松山市の最高気温は36.2℃を記録した。
こんな日は家で過ごしたくない。
天然の涼を求めて、ひたすら緑濃い場所へ。
いつもの場所より、さらに川を遡って上流を目指した。
川面を覆う緑の影が涼しげな絶好のロケーション。
日蔭を好むミヤマカワトンボの姿も多そうだ。
早速、靴も靴下も脱いで裸足を川に浸す。
「気持ちいい~」
冷たく澄んだ水が、炎天下に火照った身体を癒してくれる。
葦の茂る川を遡行すれば緑陰のオアシスもある。
猛暑の一日、琥珀色の透過光が見せる儚げな美しさに魅入られていた。
せせらぎの音と緑陰に躍る木漏れ陽の水玉模様の葉影、
蜉蝣のゆらぎのように渓流の飛び石に琥珀色の影が、たゆたう。
そのまま岩に沁みいる太古の化石のように。
岩場に影を落とし
そして倒立?と思わず拍手を送りたくなる
世の中、素が良い
エッセンスは転がっているのですから・・・
マナーを守っての条件付きだが・・・
愛媛新聞、鎖を昇子供の写真が一面を飾った。
中面には三浦さんの記事・・・
涼を求めての遡行、美事な川トンボの写真です。
羽の影まで、玉惚けの効果を改めて知りました。
違っていたら御免なさい。
同じ対象を追いかけていると、人は色んな工夫をしてみるものです。
それが生き物だと生態にも通じてきます。
今夏のテーマであるカワトンボ写真も最初の頃と較べると、
試行錯誤の結果が出て来たのではないか?と。
トンボの倒立は、暑さ対策らしいです。
良く見ますよね。
太陽に当たる面積をなるべく狭くしたら、ああいうアクロバットみたいな姿勢になるらしい(笑)
この日も裸足を岩の上に乗せると焼けるようでした。
トンボだって暑いですよ。
トンボの仲間でも、このカワトンボやイトトンボは止まって休んでいると翅を閉じます。
(だから翅を開く瞬間を辛抱強く待ちます)
他のほとんどのトンボは翅を開いたままなのに。
どうも翅の構造上の違いにあるようです。
トンボの構造は有史以来、ほとんど変わらないそうです。
「トンボの形が大昔から変わらなかったのは、すでに非常に完成度の高い進化を遂げて、
生存に適した体の形であったからだといわれています。
すなわち地上の生命体として、大変理想的な体に進化して、
これ以上変化を遂げるところがないということです。」
だからですよね。
本当に繊細で美しく精緻な構造をした生命体です。
お盆休みに重なるので有難味がないと不評ですね(笑)
どうせなら「海の日」「山の日」とセットで連休にすると有難味も増します。
ちょうど12日深夜のペルセウス座流星群も観られるので堂ヶ森へ入ろうか?と思案しました。
でも、この週末は何処も人出が多そうなので一雨降ってからにします。
今年の山は、例年以上に虫が多いようです。
前回の瓶ヶ森でもアブやブヨが沢山発生していました。
山の日のお出かけは虫対策を忘れずに。
天赦園の鷺草が、今年も綺麗に咲きましたね。
私も週末は、お盆の墓参に。