BBキングが死んだというニュースを今朝知った。
14日、ラスベガスの自宅で亡くなったらしい。89歳だった。
King of Blues の生演奏に触れたのは、たぶん大阪だったと思う。
当時、京都の画学生だった私は、まともに学校にも行かないで、
アルバイトと音楽浸りの日々を送っていた。
まだLove & Peace の残り香に、辛うじて浸って入れた幸福な時代だった(笑)
京都という街は、地方都市としては比較的学生人口が多いこと、それに千年の都という街の気風が相俟って、
東京に対する対抗文化、カウンターカルチャーを育む土壌が伝統的にあるようだ。
そんなアンチな気風と自由な空気を謳歌していた長閑な時代だった。
当時、世界を覆っていた「愛と平和の革命」を謳う若い世代が大人になって、
社会を動かす中核的年代になったら、世界はもっと住みやすくなっていることだろう、と信じていた。
たぶん?…自分たちの幻想を否定するには私たちは若かった…(汗)
ところが、どうだろう?
益々、世界は混迷を深め、生き辛くなるばかり。
何処で私たちは、間違ってしまったのだろう?
自らが自由であることや、平和であることを放棄しようとしている。
女優、高峰秀子が、こんなことを言っている。
もの心ついたとき、私は「女優」という職業に疑問を持った。
が、イヤだといっても女優をやめては親子三人ヒボシになる。
とにかく、仕事というものは好ききらいでするものではないと割り切った。
幸か不幸か、軽佻浮薄、冷酷無残な映画界は、自分自身を鍛えるにはじつに格好な場所である。
映画界はたくさんのことを私に教えてくれたが、
その中で「どんな時でも、自分を第三者の目で、つき放して見ること」、
これが長い私の映画生活から得た第一の教訓であり、
俳優という仕事を持つ私にとって思わぬ助けともなったわけである。
しかし、また、何時、あんな不愉快な日々が私たちの住む日本にやって来ないとは限らない。
絶対に来ない、とだれが断言できるだろう。
戦後と戦前は腐れ縁。
戦前の次は戦後で、戦後の次は戦前なのだ。
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