Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

MEGAQUAKⅡ巨大地震/ 津波はどこまで巨大化するか

2012-04-09 | 生活、環境

 

 昨夜放送されたNHKスペシャル「メガグエイクⅡ巨大地震」の2回目「津波はどこまで巨大化するか」を観た。

 東日本大震災は終わりでない。次なる巨大地震への連鎖の始まりかもしれない。

 ここで取り上げられる南海トラフばかりでなく、日本列島のどこで津波が発生してもおかしくない状況下にあると地震学者は警告する。

 局所的に巨大津波を発生させる「海底地すべり」という現象がある。

 石垣島では過去に、海底地すべりによると思われる30mを超える津波に襲われている。

 その海底地すべりの発生が予想される場所が南海トラフ上に300ヶ所以上あるという。

 この現象が重なると想定される津波よりも、さらに巨大化する恐れがある。

 最大34mと予想される南海トラフによる津波よりも、さらに。

 

 東日本大震災による津波は最大43mの津波が記録されている。

 特に地震学者が予想していなかった岩手県北部に30m超から40mの津波が集中している。

 さて今回の原発再稼働へ向けたストレステストでは、10mを超える程度の津波しか想定していない。

 現実に30mを超える津波は東日本大震災で、私の手元にある2012年3月11日付の朝日新聞紙面の資料で7か所記録されている。

 なぜ現実に起きている30m超の津波を原発は想定しないのだろう?

 33mの津波に襲われた南三陸町の防災庁舎は、骨組みの鉄骨だけを残して跡形もなく押し流されてしまった。

 大飯原発のある日本海沿岸では巨大津波は発生しないというのだろうか?

 北海道沖の奥尻島では30mを超える津波が発生したはずだ。

 日本列島のどこでも巨大津波は発生する可能性があるんじゃないだろうか?

 現実に起こっている巨大津波を無視して過小評価しかしない原発の安全宣言にはウンザリだ。

 さて、まだ観ていない皆さんのために昨夜放送されたメガクエイクⅡの2回目「津波はどこまで巨大化するか」の動画を見つけました。

  是非、御覧ください。

 


コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Love me Tender/ 忌野清志郎 | トップ | 大阪から再稼働に向けた8条件 »

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
巨大地震の連鎖 (ランスケ)
2012-04-11 19:51:26
インド洋スマトラ沖でまたしてもM8・7の巨大地震が発生しました。
この地域での巨大地震はこれで3度目。
警告していた巨大地震の連鎖は現実になりました。
津波の被害が心配されます。
返信する
メガクエイク1回目放送分 (ランスケ)
2012-04-11 13:36:34
メガクエイクⅡの1回目放送分「日本の地下で何が起きているか」を何度か貼ってみましたが、
途中で動画が途切れてしまい上手く貼れませんでした。
上に貼った「津波はどこまで巨大化するか」の右に並んだ動画の一番下に1回目放送分
「日本の地下で何が起きているか」の動画があります。
これは、そのまま最後まで観れますので、こちらから御覧ください。
返信する
ついに政府はゴーサイン (ランスケ)
2012-04-10 01:57:41
百姓モドキさん勇気あるコメントありがとうございます。
原発問題になると皆さんのトーンが下がってしまうので危惧していました。
今夜7時のNHKニュースでの世論調査でも原発再稼働に反対の人は30%超くらい。
どちらともいえないが42%もいました。

そして、ついに政府は大飯原発は「安全基準をほぼ満たしている」として
地元の説得へ向かうと発表しました。
どうしても最後の稼働している泊原発が停止する5月5日より前に再稼働させたいみたいです。
夏の電力が不足するという数字も夜間の揚水発電や節電等を度外視した
数字のトリックによるものだと新聞記事に出ていました。

なぜドイツやイタリアのように日本は原発を止めることが出来ないのでしょう?
この国は国民の生命よりも政官財の利益誘導にしか目を向けようとしない。
今度原発による過酷事故が起こると、もう日本という国は立ち行かなくなることは明らかなのに。

返信する
想定しようとしない想定外 (百姓モドキ)
2012-04-09 22:49:19
先週に引き続き、巨大地震を見ました。意識して見ようとしない為政者に、同じようにうんざり。

経済的にも地質学的にも日本沈没は想定内であるのが現実。つくづく、自分が今、中高年であるのにホッとしています。

相変わらずの経済優先政策の先に何があるのか分かり切ったことなのに、またもの同じ過ちを起こそうとする。こんなのを「縁なき衆生は度し難し」
返信する

コメントを投稿

生活、環境」カテゴリの最新記事