海まで走った帰りだった。
雨が降り始めた。
目を開けていられないほど、強い雨脚だった。
向かい風の礫(つぶて)のような雨粒を浴びながらペダルを漕ぎ続けた。
振り返ると、夕陽が雲間から射している。
黒い雲の狭間から射す赤い落陽だった。
ちょうど目の前に架かる歩行者自転車専用の橋まで急いだ。
橋中央部の川に張り出した退避スペースに自転車を停めて撮影開始。
ささやかな暗雲の狭間に沈む夕陽が、落日後、みるみる空全体が紅に染まり始めた。
燃えるような空を焦がす夕焼け空が出現。
撮影中も雨は降り続けていた。
海に開けた西の空だけ雨が上がっているようだ。
振り返って東の空を見ると、茜色の空に鮮やかな虹が架かっていた。
西と東の空の明暗を分けた鮮やかな対比に、思わず感嘆の声が洩れる。
帰路につく自転車に乗った少女が橋の両側に対比する風景に「綺麗」と顔を輝かせる。
こんな鮮烈なSunset show は久しぶり。
風景写真は天候の変わり目。これが鉄則。
山の写真は、ある程度、天候を読んで入山していますが、平地の場合は結構、運任せですね(笑)
そして今回は、海に開けたロケーションのいい場所で巡り会ったのも幸運でした。
住宅街の中では、ちょっと興醒めですから。
来週末、堂ヶ森入山を予定しています。
台風通過後の寒気到来で紅葉も一気に進みそうです。
雨のち晴れの天気予報も期待出来そう。
これが何時も言っている天候の変わり目に出現する劇的な風景です。
ピーカンの安定した空模様では、こんな奇跡のような風景とは巡り会えません。
だから雪山では、あえて吹雪の悪天候の中、入山して翌朝の嵐の後の荘厳な神々の贈り物を待ちます。
何も撮れないまま下山する確率の方が高いですが、
心震える朝を迎えた感動は、何物にも代えられません。
あまり期待していなかった暗い雲間に沈む落陽風景でした。
ところが、みるみる空全体が赤く焼けてくるのに驚きました。
そして振り返ると虹ですからね(笑)
こんな奇跡のような風景との出会いもあります。
鬼城さんも写真仲間のみなさんに導かれて撮影地を巡り歩いているようですね。
長い間、写真を撮っていると、こんな神様の贈り物のような瞬間と幾度か巡り会います。
これがあるから止められないのでしょうね(笑)
刻々と変化する空をどれほど恨めしく思ったことか・・・
四連休でありながらこちらではこの様なドラマチックなシーンには出会えていません
嵐の前後は必ず空が焼けると教わりましたが・・・
端境期には必ずドラマがある
太陽が昇ったら、雨が降り始めたらカメラを仕舞え!
日が落ち始めたら、雨が上がりかけたらカメラを出せ!
が嘗ての師匠の教えでした
的な感じで私は撮影しました。この後の赤々と焼けた
雲はどことなく不気味でしたね。前回の石鎚は前線が
南下して明け方雲海になるという予測で出撃してちと
外れてしまいました。「風景写真は天候の変わり目。これが鉄則。」肝に命じます!!
この写真は26日でしょうか?
自分たちは香川の父母ヶ浜に居ました。写真を撮っていると夕焼けが・・・大潮なので干潟の撮影でした。
真っ赤に染まった空を撮り、帰路に就いた途端に雨が・・・
ランスケさんの写真を見て思うこと。
奥が深いし、経験がものを言う。
そしてどうしても真似することが出来ない感性です。(涙