Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

墓参は桜日和

2019-04-07 | 家族

 

春彼岸の墓参が仕事の都合で一週間遅れた。

それが幸いしたのか、今年も満開の桜風景の中の墓参となった。

桜は開花から一週間で満開になると云われている。

でも三月最終週の日曜日、松山は未だ五分咲きくらいだった。

宇和島行きの長距離バスが高速に乗って、山間部に入ると、

いきなり目の前に朝陽に浮き上がる山桜の姿が飛び込んできた。

山の斜面に点在する集落は華やかな桜と萌黄の若葉に春爛漫。

ずっと変わりゆく車窓の風景に目を奪われていた。

河城である大洲城の桜も満開。

なんとかガラス窓越しに一枚撮れた。

墓参の帰り、バスセンター裏の宇和島城の桜が楽しみ。

法花津峠は、未だ西日本豪雨による大規模な斜面崩落から立ち直っていないようだ。

何か所かで復旧工事が行われ道路規制が敷かれていた。

峠を下った道路沿いに続く吉田高校の桜並木が殊の外見事だった。

宇和島でバスを乗り換え、菩提寺のある河口の街へ。

岩松川沿いの桜並木は、満開一歩手前か。

橋を渡って父母の眠る菩提寺へ。

秋彼岸以来、半年間の墓地の荒廃が気がかりだ。

裏の照葉樹の森から降り積もった落ち葉の堆積は予想通りだが、

思ったほど、草の繁茂や落石崩落等の荒廃はなかった。

それでも三カ所の墓所を清掃し終え、線香を灯し祈りを捧げるころには、

陽射しは西に傾き、黄昏の色に染まり始めている。

本堂の硝子障子越しの光の射し方が好きだ。

ガラス窓で切り取られた風景が一幅の絵画のよう。

それと気になったのが、いつの間にか荒廃していた墓所が何か所か墓仕舞いしている。

少子高齢化の必然として、避けては通れない現実だ。

私も元気な内は墓守のつとめを続けてゆくつもりだが、

いつかは永代供養に移行しなければならないだろう。

後、何年続けられるだろうか?

春夏秋の墓参の旅。

18時の宇和島発の最終バスまで時間があるので、

今回もバスセンター裏の宇和島城へ登った。

西日に染まる白壁のお城と絢爛に花開いた満開の桜の風景を堪能した。

バス待ちの短い時間だったのが残念。

また来年も撮れるだろうか?

お城と桜、ベタな取り合わせと敬遠してきたが、

これが、なかなか工夫次第で面白い。

松山は開花から2週間かけて、やっと満開になったので今日(4/ 7)は近郊の桜風景を。

もう散り際の桜でした。

 


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4 コメント

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自然現象と (ランスケ)
2019-04-08 03:01:26
misaさんも鬼城さん同様、あちらこちらに飛び廻っていますね(笑)
羨ましいと、しばらく辛抱の日々です。
本屋で写真誌を見ると、もう桜写真は有名桜を撮影しても上位入選しなくなりましたね。
本来の風景写真に戻り、気象現象や光の状態と山間の無名桜を劇的に捉えた写真が多くなりました。
これは私が、ずっと主張してきた撮影法と重なるので嬉しいですね。
でも劇的な自然現象と桜は、なかなか巡り会えませんから難しい(笑)
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遍路道の桜並木 (ランスケ)
2019-04-08 02:46:13
鬼城さんは、砥部の断層でしたか。
割と近くに私もいたようです(笑)
私は三坂峠から浄瑠璃寺へ下る塩ケ森の遍路道桜並木を朝の光で撮影していました。
残念、前景となる大きな山桜が終わって葉桜に。
里山の農道を辿って遍路道を見渡せる展望地に咲く満開の桜と巡り会いました。
萌黄の若葉と春霞の山並みに連なる桜並木が見事でした。
もう少し早起きしていれば谷間に棚引く朝靄と桜風景を撮れたのに、と悔やまれます。
その後、久しぶりに八ツ塚へ立ち寄りました。

4月になっても、なかなか思うように休みが取れません。
どうもGWまでは週末撮影と更新のパターンが続きそうです。
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花冷え (misa)
2019-04-07 22:48:54
なんとも目まぐるしく忙しい天候が続き振り回されどうし
中津明神は春の雪、ポカポカ陽気の里山歩き,とどめは桜の紫雲出山に夕景父母ケ浜
来月は毛無山を予定
歩けるうちに歩こうと思います
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お疲れさまでしたm(_ _)m (鬼城)
2019-04-07 19:19:50
墓参のアップが無いのでお忙しいのだろうと推測していました。
今日でしたか?
私は入れ替えで松山へ・・・
連れを送っていったのですが、私はフリーで衝上断層公園に行きました。
ここの桜は散り始めて桜吹雪でした。
断層には、動くなよ、動けば原発で南予地方は壊滅だよと祈りを捧げました。
ついでに30年ぶりだったか、銚子ダムまで上がりました。
典型的なロックヒルダムですね。
桜は満開でした。
夕方の明かりのお寺の雰囲気は素晴らしいですね。
家族を思うランスケさんの気持ちに自分を重ねました。
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