Landscape diary ランスケ・ ダイアリー

ランドスケープ ・ダイアリー。
山の風景、野の風景、街の風景そして心象風景…
視線の先にあるの風景の記憶を綴ります。

花咲く野辺へ

2015-03-28 | Walk on

 

今か今かと桜の開花を待ちわびる。

寒気が去って、春の陽射しが戻ってくる。

ぐんぐん気温が上がって、午前中蕾だった桜も、午後にはパッと一斉に花開く。

陽気に誘われ、野辺に繰り出すと、空の高みにゆらゆら、たゆたうような雲雀の声。

燕も鮮やかに翻り、季節の到来を告げる。

遠くに一際目を惹く花色の叢林。

菜の花と連翹の黄色に白木蓮の白、木蓮の赤紫。

池畔に咲く陽光桜の薄紅色の花叢は、なんと花密度が濃いことか。

 

 

私は繊毛(腺毛)のある草花に惹かれる。

アメリカフウロもオランダミミナグサも、陽光に繊毛を際立出せる。

オランダミミナグサは、腺毛から粘液を放出するようだ。

同じナデシコ科のムシトリナデシコも同様に甘い粘液を出し、

腺毛に無数の小さな虫が付着する。

でも、モウセンゴケのような食虫植物ではない。

 

田圃の畔は百花繚乱の花園。

一昨日、見慣れない花を畔で発見。

キンポウゲを大きくしたような黄色い花。

葉っぱはワサビみたい。

場所を移動すると、その花の群生が。

えっ?これってリュウキンカ?

早春の湿原に水芭蕉と一緒に咲く、あの雪解けの花。

帰宅して検索をかけるとヒメリュウキンカ」という外来植物

ちょっと目を離すと、河川敷や野辺には、今まで見たこともない花が次々と。

 

巡りくる春は、これが最後と思い極める。

そういう覚悟を持たないと、何も新鮮な驚きを持ち続け得ない。

さぁ、旅の続きを。

 


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5 コメント

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背伸び (misa)
2015-03-28 23:25:06
午後の日差しはダルダルと猫があくびをするかのごとく転寝をしなまった体に拍車がかかります(笑)
モクレンの画像に何故かアケボノツツジを連想してしまったのはどうしてでしょうね
夜勤入りの昨日、しょこっと里山散策・・・・・
お散歩気分でいいやと思ったのは現場に着くまでのこと
時間制限有ると駄目ですね
facebookに載せるのも恥ずかしい位のしか撮れてない
公休日ごとの☂は神様からのプレゼントでしょうか
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4月より復帰 (鬼城)
2015-03-29 06:56:30
イベント出発の前、ランスケさんの春到来の写真を見て、心癒やされる。外は雨・・・行事は予定通りとのこと。桜を見に行きたいが、今日は一日缶詰状態。お礼奉公で仕方がないか。繊毛までの細やかさを撮ること。奥行きのある写真、すばらしいです。相変わらず、シャッターを押すだけの自分・・・無駄と走りつつ努力せねば・・・(笑い)
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春と向き合う (ランスケ)
2015-03-29 09:52:52
やっと、ここに来て安定した陽気に。
これで桜の開花も一気ですね。

木蓮や白木蓮は、写真を撮るのが難しい花です。
こんもりとした樹の花姿全体を撮るのが無難なところでしょう。
桜も、そうですけど、
それじゃ、つまらない。

思いっ切り寄って超広角で捉えると、この大振りの花の美しさが、
思いの外、表現できました。
桜も、思い切り寄るか、その反対にぐーっと引いて風景の中にポツンと置くか?
色々、試行錯誤しています。

捕捉して書き足したように、これを最期の見納めの桜と思い、向き合うと、
巡りくる春の風景も新鮮です。
私たちの年齢は、そんな覚悟が必要だと。
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桜花真っ盛り (ランスケ)
2015-03-29 10:10:58
鬼城さん、やっぱりそうですか。
宇和島伊達400年祭との関連じゃないか?と想像していました。
一年間の御礼奉公、頑張ってください(笑)
これからは、鬼城さんの宇和島歳時記点描が、
今まで通り見ることが叶わないことが残念です。

ブログ内で南予の山桜の開花状況を知らせて頂き感謝です。
ソメイヨシノも、この陽気で一気に開花して、
南予は桜花真っ盛りですね。
雨上がりの週明け、桜街道を自転車でまっしぐらの予定。
桜花の下で眠れると好いのですが?
西行法師を気取って(笑)
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入江を見下ろす桜の樹の下で (ランスケ)
2015-03-30 18:20:43
念願叶って、理想的なロケーションのテン場を見付けました。

今夜は桜の樹の下で眠ります。

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